パンデミック初年の2020年の3月は、ほとんど雨の降らなかった2月に比して、「奇跡の3月」と呼ばれる程、カリフォルニアの貯水地を満たす為に不可欠な雪をスィエラ・ネヴァダ山脈にもたらした。10月後半から3月にかけてが、地中海性気候のカリフォルニアの「雨季」にあたるのだが、毎朝、今日も良い天気!という程、ピーカンの日が増えていた。

だが3月は様子が違った:3月14日から翌日にかけて、タホ湖の西岸にある”Homewood Resort"では積雪3mを記録した!国道80号線も事故が多発し、一時、交通止めとなった。カリフォルニアを南北に走るスィエラ・ネヴァダ山脈を越える峠は、低い所でLAから2時間前後の場所にある標高1,239mのテハチャピ(Tehachapi)から、ヨセミテ国立公園を横切る標高3,031mのティオガ峠まで21ほどある。(注:ヨセミテ国立公園への入園が予約制になった為、予約が無いと、この峠は使えなくなってしまった。)
この80号線は、1844年に初めて東部からの移民が越えた峠にあり、1846年11月には雪に行手を阻まれた幌馬車隊の81名の悲劇の現場となった。ドナー湖(the Donner Lake)と名付けられた湖に因んでドナー隊と呼ばれている移民一行81名の内、厳しい冬を生き残れたのは約半分の45名だった。
冬期は、多くの峠が5月下旬まで閉鎖される為、冬でも開通している、州都サクラメントの北、カリフォルニア中央部を走る、標高2,200mほどの80号線は貴重な幹線道路だ。
3.17.2020: 屋内退避命令が更に拡大され、アラメダ、コントラ・コスタ、マリン、サン・マテオ、サン・フランスィスコ、そしてサンタ・クララ郡を含む6つの郡で発効。
約700万のSF湾岸地域の住民は、行動を抑制し、生活に必要な移動だけに限るよう言い渡された。
ソノマ郡が、3月18日00時に発効の屋内退避命令を出す。
サンタ・クララ郡では、5人目の死者が出る。50代の男性。
カリフォルニア最古の大学、サン・ホセ州立大学(注:同じく州立大学のカリフォルニア大学とは別の系列)が、最初のコロナウィルス感染者を発表。
カリフォルニア州立大学が、学位授与式・卒業式を延期。
全国の死亡者総計が100を超え、ウェスト・ヴァージニア州が最初のケースを発表した後、50州全てで最低1件のコロナウィルス感染者がいる事になった。
トラムプ大統領は、アメリカ市民に即現金支給をする事を提案を発表。
ウーバーとリフトは、相乗りオプションを停止。
元ゴールデン・ステイト・ウォリアーズの選手、ケヴィン・デュラントが、コロナウィルス検査で陽性になった事を発表。
5月にサン・フランスィスコのハーディング・パークで5月に開催予定の、PGAチャンピオンシップが延期された。