トランプ氏は市場が正す「破滅博士」ルービニ氏
米国でトランプ氏が次期大統領に返り咲くことが決まった。世界を見渡せば分断が深まり、様々な危機の火種が連なってみえる。不確実性が高まる世界はどこへ向かうのか。米国のサブプライムローン問題を言い当て、「破滅博士」と呼ばれる米経済学者ヌリエル・ルービニ氏に聞いた。 世界の債務膨張、一段と ルービニ氏の近著のタイトルは「MEGATHREATS(メガスレット)」。不況とインフレが同時に襲うスタグフレーション…
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金融正常化を進める日銀が10年超続いた異次元緩和の副作用に向き合っている。植田和男総裁は日本経済新聞の取材で「一段の円安はリスクが大きい」との認識を示した。場合によっては政策変更で「対応しないといけなくなる」と強調した。円安圧力はくすぶり続けており、日銀は経済の不確実性と両にらみの対応を迫られる。 植田総裁は就任以降、5回の政策変更を実施した。2023年7月と10月に長短金利操作(イールドカーブ…
中国人女性の李思雨さん(30、仮名)は米名門カーネギーメロン大学に留学した後、米国で就職し東部ニューヨーク市に住む。「今は帰ってきちゃダメだよ」。先に母国へ戻った留学同級生の言葉をきっかけに、米国にとどまることを決めた。 母国の現状への不満を聞かされた。週6日、朝9時から夜9時まで働く「996」と呼ぶ長時間労働が広がり、リストラも増えた。話題は経済だけではない。インターネットの監視や恣意的にたき…