地球環境はすでに「安全圏外」 科学者グループが警告
気温の上昇、水系の途絶、自然生息地の破壊が限度に達し、地球はすでに人類にとって安全の限界点を超えている――。世界トップクラスの科学者でつくるグループが研究でそう明らかにした。 5月31日に英科学誌「ネイチャー」に掲載された研究論文は、気候、生物多様性、水、自然生態系、土地利用、肥料やエアロゾル(大気中の微粒子)の影響など、8つの地球システムの限界点を設定している。 人間の活動によって、そのうち7
COP29、国連管理の炭素市場枠組みで合意
アゼルバイジャンのバクーで11日に開幕した第29回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP29)で、各国は国連の二酸化炭素(CO2)排出量に関する規定に準拠した数十億ドル規模の炭素市場を発足させることで合意した。5日の米大統領選で温暖化対策に批判的なトランプ前大統領が再選を決めたが、各国は気候変動対策を続ける姿勢を示そうとしている。 COP29の議長は11日、各国にCO2排出量の取引方法に関する
ロシアが化石燃料の段階的削減に反対、COP28に暗雲
ロシアは化石燃料の使用削減に向けた世界的な合意に反対すると警告を発した。ウクライナ紛争を機にロシアと西側諸国の緊張が高まる中、11月末からアラブ首長国連邦(UAE)で開催される第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)が紛糾する恐れが出てきた。 COP28の開催を前に、米国や欧州連合(E U)諸国を含む多くの参加国は二酸化炭素(C O2)を回収し貯蔵するといった排出削減策がとられてい