小美野塾

  

　新垣安弘八重瀬町長は１日、県庁に玉城デニー知事を訪ね、
同町内にある県立向陽高校への中高一貫教育の導入を
口頭で要請した。玉城知事は「具体的にしっかり調査したい。
町の意見もいただき、人材育成の観点からもぜひ前向きに検討したい」と答えた。

向陽中高一貫　前向き／知事、八重瀬町長要請に
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/381174

　まだまだ先のお話ですが、与勝緑ヶ丘、開邦、球陽
名護さくらに続いて、5校目の一貫校を目指すようです。
　個人的には、設置を検討している豊崎中学を県立化して
低迷する豊見城南高校との中高一貫校にするのが
いいアイデアだとおもうのですが。  

　0校時見直しが来年の入試に大きく影響を与えると思われます。
特に那覇西と小禄、向陽と糸満はもっとも影響が出るでしょう。

　那覇西と小禄の難易度が逆転し数年が経ちましたが
そのあと那覇西も奮闘していて、ほぼ差がない状況が
何年か続いています。
　小禄と那覇西を天秤にかけたときに、０校時を理由に
小禄を選んでいた層が、これからは那覇西を選ぶ
かもしれません。

　向陽は0校時＋不便な交通事情のため、朝は親の送迎が
不可欠のため、敬遠するケースが多かったのですが
一時間前後、登校時間が遅くなることから、バスで通学できる
範囲が一気に広まります。
　今まで向陽を敬遠して糸満を受験していた層の一部が
向陽に流れることは確実だと思います。
  

　大きなニュースが入ってきました。

　沖縄県立高校の進学校の多くが導入している全員参加型の
早朝講座（ゼロ校時）について、県教育庁が見直しを検討するよう
各校に依頼していることが９日、分かった。
開邦、球陽、向陽、那覇国際の各校は来年度に希望制とする方向で検討。
首里、那覇の両校と那覇西の一部クラスは本年度から段階的に
日数を減らしている。各校とも生徒や保護者と話し合いを進め
今後の対応を決めたい考えだ。

「一定の役割を終えた」高校ゼロ校時見直し
沖縄県教育庁、各校に依頼　来年度から希望制を検討－沖縄タイムス
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/955533

学力向上か、負担軽減か…　高校ゼロ校時見直し
対応に悩む学校　廃止で喜ぶ生徒も－沖縄タイムス
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/955494


　琉球新報の朝刊には関連する記事がなかったことからタイムスの
スクープといえそうです。
　益より弊害が多いと指摘される０校時が、やっと段階的ですが
廃止されます。記事によると1986年開邦高校より始まったとあり
36年間で幕を閉じることになります。「一定の役割を終えた」は
的を射た表現だと思います。

　0校時廃止により経済格差から学力格差が出るといわれていますが
現在はスタディプラスなど格安で学ぶ方法が数多くあり
あとは本人のやる気しだいとだと思います。
個人的には「やっと」かという思いです。  

　九州の多くの高校で続く「朝課外（あさかがい）」について、
昨年、宮崎県の高校生が見直しを求めていることを記事に
したところ、県議会で取り上げられ、廃止を決める学校が出てきた。
他県では定期テストと一緒にやめた高校もあり、
朝課外のあり方を見直す動きが少しずつ広がっている。

九州の高校で続く「朝課外」　記事に反響、宮崎県でも廃止の動き
-毎日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/79e7f1e539540d80f69e9faf1964d1276d12cea8

　以前、0校時は復帰後、九州の教員との交流の中で
導入されたと書きましたが、その九州で0校時廃止の
動きがわずかですが出始めました。

　県内でも那覇国際や開邦などの進学校で当たり前のように
行われてきましたが、これをきっかけに見直しの動きが
はじまるとうれしいです。
　勉強は量より質。小学校のがんばりノートに始まって
沖縄県では全体に「書くこと」、「量」に重きをおいて
「書いた量」を評価する傾向があります。
部活動もそうですが、教育システムを見直す時期に来ていると
思います。