小美野塾

  

　今年度の県立高校一般入試の平均点が
県教育委員会から発表されています。
(　　)内は前年度の平均点です。

英語　28.3点(32.1点)
数学　30.3点(30.5点)
国語　30.7点(35.5点)
理科　25.4点(29.7点)
社会　29.8点(32.0点)

合計　144.6点(159.9点)

　数学以外の科目で大きく下がり
全体で15点下がりました。
ここまで大きく下がったのはここ10年
ありませんでした。

　今年度から各科目で10点分記述式の問題を
出すことにしたのですが、国語の作文、英語の
英作文、数学の作図・証明のようにすでにそうしている
科目や、社会のように記述式といっても20字以内の解答で
答えられるような問題だったりと、それほどおおきな変化は
ないと思っていましたが、受験生には難しかったようです。

　241点以上(80%以上)の高得点者も755人から338人と
半減していることから、上位層にとっても難しかったことがわかります。

　県立高校入試の詳細な情報はweb上には公開されておらず
「入試結果分析」という冊子が県庁二階の行政情報センターで
閲覧することができます。

行政情報センターのご案内－沖縄県
https://www.pref.okinawa.lg.jp/kensei/gyosei/1016481/1016497/1016499.html
  

4月に行われた全国学力テストの結果が公表されました。
沖縄県は小6国語を以外は最下位で、特に中3数学は
ぶっちぎりの最下位でした。

都道府県別正答率－47news
https://www.47news.jp/culture/education/gakuryoku_2024

　文科省の担当者は「沖縄県を含め全都道府県が平均正答率の
プラスマイナス１０％の範囲内にあり、大きな差は見られない」と説明している。

　と、いかにもなことを述べていますが、人口比を考慮せずに
都道府県別に偏差値化すると、沖縄県中3数学は「17.6」と
驚異的な低さになります。

　原因は学校だけではなく、家庭・地域文化など多岐にわたるため
一朝一夕では解決しませんが全国学力テストをはじめて20年。
こと中学生に関しては成果がでてるようには思えません。

　教育はお金をかければかけただけの結果がでます。
もうちょっと県全体で、子どもの学力向上にお金を
さくべきだと思います。  

　先週、夏期講習の合間をぬって、豊見城市の親子サイエンス教室に
参加してきました。といっても、琉球大学理学部の小中学校出前実験の
與儀先生と辺土先生のお二人に仕切っていただき、われわれは
見ているだけでしたが。








　10年ほど前に、純私企業である小美野塾でも出前実験をしていただいて
それが小美野塾が実験教室や社会科見学をするきっかけとなっています。
今回も、小学生低学年が中心でどうやって液体窒素や超電導のはなしを
していくのか、たいへん勉強させていただきました。
　小美野塾でも真似しようとして失敗した超電導実験用の手作り機器の
つくりかたのコツも教えていただき、感謝感謝の一日でした。

　琉球大学理学部小中学校出前実験のサイトです。
PTA祭りなどのときの目玉企画にいかがでしょうか。
http://www.phys.u-ryukyu.ac.jp/index.php?%BE%AE%C3%E6%B3%D8%B9%BB%BD%D0%C1%B0%BC%C2%B8%B3

　8月には同じ親子サイエンス教室で、個体火薬ロケットを飛ばします。
今度はわれわれが企画・実施となります。天候に左右される実験なので
天気に恵まれることを祈っています。

　與儀先生・辺土先生、ありがとうございました。  

　20年にわたって定員割れが続いていた豊見城南が
今年1.36倍(+42名)といきなり高倍率となり
塾関係者を驚かせました。
　今年から学区がかわり、小禄・鏡原・金城の
小禄3中学校が学区内になったからですが
小禄地区からは遠いのでたいして影響はないだろうと
たかをくくっていたので、正直驚きました。
幸い、小美野塾からの受験生がいなかったので
影響はなかったのですが、来年度に向けて
見直しがせまられています。

　定員割れをしていた場合、原則として全員合格
させるように県教育委員会からの指示があったため
昨年度まではほぼ無条件で合格していました。
今年は、内申96(2.9)で不合格になった受験生がいたほか
内申82(2.5)以下で、入試が100点以下だと不合格になって
ほぼ不合格になっています。

　来年度、どうなるかはわかりませんが、高倍率が
続く可能性もあるので豊見城南普通を特色選抜で
出願するのもありなのかと考えています。  

　豊見城市も中長期的には部活と学校を切り離して
外部委託に切り替える意向だが、スムーズに移行が
すすんでいないようだ。
　お金の問題以上に、委託できる人材がいない。
サッカーや野球のようにすでにリトルリーグやユースチームがあり
コーチの育成システムもあるような競技はむしろ少数派で
バドミントンや吹奏楽、剣道などを請け負える
人材も組織もイチからつくる必要があるようだ。

　豊見城市のワクにこだわらず糸満市や南風原町などと
組んで広域で外部委託できる組織をつくったり
県総などの管理をおこなっているトラステックミズノのような
多少畑違いだけれども人材育成のノウハウをもつ企業と
二人三脚ですすめていかないといつまでたっても進まない
ような気がします。  

　2019年7月にも
「沖縄高専が今、狙い目」
https://kominojuku.ti-da.net/e11184328.html
という記事を載せましたが、あれから5年経って
沖縄高専の人気は回復していません。

過去5年間の本科学生の入学状況－沖縄高専
https://www.okinawa-ct.ac.jp/admissions/application/past5y/

　機械システム工学科の推薦は定員割れが続いており
受験者全員合格が続いています。
その他の学科も、推薦は定員割れすることが多いので
多少内申が低くてもダメもとで受験してみるのもよいと思います。

　高専は一年生は寮生活必須で、2年生以降も南部からだと
卒業まで寮生活になります。

　学費はそれほど高くなく授業料が年間23万円、
教科書教材費が6万円になりますが、高等学校等就学支援金制度で
年間12万円の補助があります。低所得世帯は授業料全額補助に
なります。

　寮費が月45000円と私立に比べると安いとはいえ、年額で
50万超とけっこうなお値段になります。ただ、いくつかの奨学金を
組み合わせれば、なんとかなるかもしれません。もし、ご子弟が
高専を希望して、すこし経済的に厳しいかなと思っても、いまは
給付型の奨学金も増えているので、いろいろと探してみると
いいと思います。
  

琉球大学病院にて、「第8回沖縄県ブラック・ジャック セミナー」を開催いたします。

沖縄県内の中学生を対象に、普段見ることが出来ない医師の仕事について
体験してもらい、医療に関する仕事に関心を持って頂き、多くの子供達が
医療を支える人材になることを期待します。
さらに、琉球大学病院及び県立病院が地域社会に貢献することで
皆様の身近に感じて頂ければと思います。




日時　8月10日(土)
時間　1300-1700
対象　県内在住中学生
費用　無料(多数の場合は抽選)
会場　おきなわクリニカルシミュレーションセンター
　　　　(琉球大学病院内)
応募締切　7月21日(日)

第8回　ブラック・ジャック セミナー－ おきなわクリニカルシミュレーションセンター
http://okinawa-clinical-sim.org/1134?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTAAAR1tdFcJ5pw4w4h5Soc949dxJD0swHMdo4Uz7BODDnD48qA7wtHy8d7KxbQ_aem_mFs-uM8XujPRANyZGxuoqg

　医師免許のない人物をタイトルにすることの是非はともかく
たいへん興味深いイベントです。

  

　学力検査は五教科、各60点の300点満点なのですが
特色選抜では各50点の250点満点になります。

　これは各教科とも10点分、記述式の問題が入っている
からです。国語では作文、英語は英作文、数学は
作図と証明といった具合です。特色選抜では
この記述式の問題10点を除いた50点が対象となります。

　学力検査は、一般入試に願書を出した高校で行われるため
特色選抜をする側からすると、各高校で採点基準にばらつきが
あるため、公平性が担保できないということなのでしょう。

　  

　向陽高校特色選抜の配点は百点満点に換算すると
学力検査50
内申　40
特別活動　2
実績　7
面接　1
　と、学力偏重になっています。
　また、受験資格として3年間の評定が平均4以上
加えて、英語の平均評定4以上を求めています。

　内申がある程度あって、入試の点数も取れる人が
合格するでしょう。一方で面接は一人5分程度で
「入学後の目標」についての1分間スピーチをおこなって
1%の比重なのはどうかと思われます。

　南部の高校の中でもっとも学力検査＋内申の
割合が高いのが特徴ですが、さすがに10月の
正式発表時には修正が加えられるかもしれません。

　昨年の推薦入試の結果をみると、内申150(4.5)でも
不合格になっている受験生もひとりや二人でありませんでした。
一般入試でも合格者の平均点は220点(得点率73%)を超えています。
実績や特別活動の点数が少ないため、内申で145(4.4)、学力検査でも
180点以上(250点満点)は必要と推察されます。
  

　 岐阜県教育委員会は、家庭の事情などで学校を
欠席せざるを得ない生徒に配慮するため、
来年度の公立高校の入試から内申書の「欠席の記録」の
欄を廃止することを決めました。

公立高入試 内申書の「欠席の記録」を廃止へ 岐阜県教委-NHK
https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20240625/3080013785.html

　すでに東京・大坂などの5都府県では廃止されていて
全国的な流れになるようです。沖縄県でも来年度から始まる
特色選抜では出欠席を評価の対象にしない高校が増えています。
　おそらく、一般入試でもこの流れはすすむとおもいます。

　家庭間の格差が広がり、本人の意思と別に学校を休まざるを
えない生徒はまだ少ないですが、それでも増えてきています。
沖縄県でも自己申告書の提出などで個別に対応してきていましたが
廃止した方がすっきりするということなのでしょう。  

　推薦入試の面接はABCの三段階で評価されていましたが
配点などは公表されていないことが多く、ブラックボックスと
化していましたが、特色選抜では配点を公表するように
なりました。

　南風原ではABCの三段階で評価し、配点はAが15点
Bが10点、Cが5点としています。南風原特色選抜では
500点満点なので、AとCの差の10点でも全体の4%に
過ぎず、あまり合否を左右しそうにはありません。

　普通科は全体的に面接の割合が低く、豊見城南普通の
6%が最も高く、那覇国際や向陽は1%で、面接で
合否を決める気はないようです。

　一方、那覇工業グラフィックアーツでは、面接時の
実技検査でデッサンをしてプレゼンテーションを
させたり、豊見城南普通では、自己アピールでタブレット
スマホとパワーポイントの使用を認めるなど
ここに独自性をもたせようとしているところも多いです。
　塾側からすると、こういうところに高校側のやる気を
感じます。  

　今年までの推薦入試では、出欠席が合否を決める
大きな要素となっていました。3年間皆勤で加点
それ以外は0点というところが多く、内申点や
部活動・検定などの実績と同等の重要ポイントでした。

　特色選抜ではここが改善され、皆勤賞で加点されることは
あっても、合否にあまり関係ないくらいまで下がっています。

　いまのところ、明確に点数化しているのは那覇工業の
約10%くらいでしょうか。一般入試ではいままでも重要視
されていなかったので、これで無理してでも皆勤賞を目指すような
本末転倒の事態がなくなるのはよいことだと思います。
  

　推薦入試ではわりと配点の高かった部活動・資格取得ですが
特色選抜では、学力検査を課したため相対的に低下しています。

　大半の高校が部活動と資格取得を一つのカテゴリーとして
その中でもっとも得点の高いもの一つだけを評価の対象としています。
たとえば、漢検準二級、英検三級、地区大会ベスト4の実績があった
場合、いちばん評価の高い漢検準二級のみが対象となり
それ以外は評価の対象となりません。

　南部地区で例外は
開邦学術探求　「大会実績は体育系・文科系の各１項目まで
　　　　　　　　　資格検定は２項目までとし」
豊見城　部活動40点、資格取得40点と両方を評価の対象とする。

豊見城南　部長は5点加点
南部商業　最大3項目を加点対象とする(3項目×30点)
沖縄工業　部活動20点、資格取得20点と両方を評価の対象とする
那覇工業　記述無し(評価の対象としないのでしょうか)

　開邦の記述が不明確なのですが、これだけ見ると
最大4項目を評価の対象とするのかもしれません。

　大会実績・資格取得のランク表はすでに公開している
高校もありまず、那覇のようにA1～14,B,C,D,Eと18段階に
細分化しているにもかかわらず、それぞれの加点する数字を
だしていなかったりと不備がおおいので、10月の正式発表を
待ちたいと思います。  

　中学から高校に提出される調査書はこんなものです。
　昨年度のものなので、今年度は変わる可能性もあります。

調査書－沖縄県教育委員会
https://www.pref.okinawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/008/889/06chosasyo.pdf

　一般入試では技能教科は1.5倍していましたが推薦入試では
1.5倍せずに9教科×5段階×3か年の135点満点とする
高校が大半でした。

　特色選抜でも多くの高校・学科で同様の配点で評価する
ところが多いです。下記に主だった南部の高校の
内申点の評価の割合を掲載します。

那覇　24%
那覇国際普通　23%
那覇国際国際　22%
開邦学術探求　15% 技能教科1.5倍
向陽　40%
那覇西普通　30% 技能教科1.25倍
那覇西国際人文　31% 英語　1.5倍　技能　1.25倍
那覇西体育　15% 技能教科1.25倍
小禄 27%
豊見城　26%
糸満　38%
豊見城南普通　30%　技能教科1.5倍
豊見城南特進　27%　技能教科1.5倍
那覇商業　30% 技能教科1.5倍
南部商業　18% 国数英2倍
沖縄工業　25% 技能教科1.25倍
那覇工業機械　27%
那覇工業自動車　27%
那覇工業　電気　25%
那覇工業　グラフィックアーツ　28%
那覇工業服飾デザイン　27%
南部工業　30% 技能教科1.25倍
沖縄水産 25%

　独自問題を課す開邦学術探求と
面接試験で受験生によるプレゼンテーションを
課す南部商業以外は20～30%に
おさまるので、この二校以外は内申書に
よって志望校を変える必要はないと思います。



　  

　特色選抜(旧推薦入試)学力検査(入試)が必須になりました。
旧推薦入試では1月の終わりに合格が決まってしまい
そのあとのまるまる一か月、本人は勉強をしていると
いっても、一般入試を控える受験生の緊張感とは
比べ物にならず、4月のテストで推薦組の出遅れが
昔から問題となっていました。
　推薦でも入試を受けさせるのが、最大の目的で
入試制度改革の最大の肝といえます。

　一般入試は60点満点ですが、特色選抜では
記述式(国語では作文、数学では証明・作図
英語では英作文等)に割り当てられる10点分を
引いた50点満点としています。

　科目によって傾斜配点を予定しているのは南部では
開邦学術探求、国語のみ2倍
那覇国際国際　英語のみ1.3倍
那覇西国際人文　英語のみ1.6倍
の3校となります。

　去年までの一般入試では300点満点の学力検査と
165点満点の調査書(内申)を5対5で評価するため
それぞれを偏差値化して合否を決めていましたが
特色選抜では偏差値化をすることはしないようです。
下記に小美野塾の生徒が受けそうな高校の
特色選抜における学力検査の比重を載せておきます。

那覇　45%
那覇国際普通　65%
那覇国際国際　67%
開邦学術探求　40% 独自検査を含めると70%
向陽　50%
小禄　50%
那覇西普通 40%
那覇西国際人文　42%
那覇西体育　25%
豊見城　49%
糸満　35%
豊見城南普通　45%
豊見城南特進　50%

那覇商業　45%
南部商業　50%
沖縄工業　41%
那覇工業機械　51%
那覇工業自動車　50%
那覇工業電気　46%
那覇工業　グラフィックアーツ　52%
那覇工業　服飾デザイン51%
南部工業 40%
沖縄水産　46%

　50%前後の高校が多い中で、入試の割合が高い
那覇国際と低い糸満が際立ちます。
那覇国際は学力重視、糸満は内申・実績重視と
いえます。那覇国際と那覇を天秤にかけた場合
この辺が選択材料の一つになりえそうです。  

　今年度から導入される特色選抜では、受験者が
webで願書を提出する予定です。

　各高校ごとに出願条件が設定されていますので
主だった高校の出願条件をあげていきます。

那覇　内申4.0以上で無届欠席のないもの
小禄　内申3.2以上
豊見城　内申3.0以上(特進は3.7以上)、評定に1がない
那覇商業　内申3.0以上
沖縄工業　内申3.0以上　3年間の欠席日数が10日以内
沖縄水産　内申2.7以上

那覇西、豊見城南、南部工業は記載なし

　内申で制限をもうけている他、出欠席などでゆるく
制限をかけているところがいくつかあります。
現状、特色選抜を受験するデメリットはほとんどないため
大半の受験生が特色・一般の両方に出願すると考えられます。

　昨年、那覇は推薦入試の定員100名に対し2.5倍の
256名の出願がありましたが、校内推薦がなくなり
自分で出願できるため、特色選抜ではこの数倍
おそらくは那覇だと1000名近い出願があると想定します。
　特色選抜は3月の学力検査(入試)に先行して2月中に
面接試験などをおこなう予定になっていますが
可能なのでしょうか。
　足切りのようなことをおこなうか、一般入試並みの
1分面接になってしまうかもしれません。  

　推薦入試から特色選抜へと大きく変わることになる推薦制度ですが
6月17日に各高校のホームページで一斉に選抜方法が発表されました。

　以前から決まっていることを箇条書きにすると

1)出願は生徒自身でwebで。
2)特色選抜でも学力検査(入試)は必須。
3)特色選抜と一般入試は別の高校を受験することも可能。
4)学力検査は一度で特色選抜と一般入試を兼ね
　一般入試受験校で受験。
5)特色選抜の面接・実技試験は前もって2月に実施。
6)合格発表は特色・一般同時。

　今回発表されたのは各高校での選抜方法で
今回はあくまで(仮)の案で10月に再度、正式発表が
あるようです。
　各高校・学科でだいぶ差があるのですが共通しているところを
とりあげていきます。

1)学力検査の比率はおおむね50%

　学力検査(入試)と調査書(内申)との比率は
1対1のところが多いようです。

2)調査書(内申)で技能教科の1.5倍はなし。

　9教科×5段階×3か年の135点満点で評価する
ところが多いですが、ここで他校との違いを出している
高校も多いです。

3)出欠席は評価の対象からはずれる。

　まったく評価しないわけではありませんが、ここで
合否が決定するわけではなくなりそうです。

4)面接を点数で評価することを明記。

　いままで、受験生からするとブラックボックスだった
面接試験を明確に点数にしているところが多くなりました。

5)特別枠(5%枠)は維持

　一般的な推薦枠とは別に、主に部活推薦枠としていた
特別枠は今年度も今まで通り定員の5%が設けられています。

6)面接試験は多様化

　面接以外に作文(南部工業)、口頭試問(那覇工業)
プレゼンテーション(南部商業)、独自検査(開邦)
など、実業科を中心に個性的な試験を課すところが
出てきました。

　明日以降、各項目の詳細な分析、各高校こどの
分析をおこなっていきます。　  

　大幅な志願者増となった豊見城南普通ですが
過去のデータをみてみると普通コースが定員オーバー
したのは2004年以来になります。このころはまだ
特進スポーツ、ITコースがあり三つ合わせると定員割れ
実質の定員オーバーは2003年以来と20年ぶりになります。

　県教育委員会から、定員割れをした場合は原則全員合格
させよというお達しが毎年のようにあるので、ずっと全員合格が
続いていたので、ことしの合格点を見切るのは難しいのですが
少し考察してみました。

　去年は定員割れをしているので内申は74点(2.2)、当日点は
100点を大幅に下回って、80点前後でも合格しています。
不合格者もいますが、内申や当日点以外のところで不可になったと
思われます。
　今回、42名が不合格になる一方で志願者も2倍近くになっています。
さらに志願者全体の内申・当日点も上がっていることを考えると
内申で90(2.7)、当日点で110～120くらいあればまあ安心できる
数字と考えています。あとは内申が5点刻みで、プラスマイナス10点と
ざっくり推察しています。
　昨年の合格者の平均点が120点弱と思われるので、去年でいえば
半数の生徒が120点に届いていないことがわかります。

　うちの塾生のケースですと、県模試の1月号で80点以下の生徒でも
豊見城南に合格していましたが、今年はそれが内申次第では
厳しいかなという印象です。
  

　県立高校一般入試の最終志願状況が
県教育委員会より発表されました。

　開邦学術探求、那覇国際はともに定員割れとなりました。
20数年ぶりに定員オーバーした豊見城南普通は1.41倍
(+48人)から1.36倍(+42人)と少し志願者は減りましたが
依然、高倍率のままとなりました。
定員割れをしている特進科に合格者の一部をまわすか
どうかが注目されます。

　同じく高倍率となった豊見城普通は1.49倍(+110人)から
1.25倍(+56人)と50人以上志願者が減りました。
これで豊見城の合格点がかなり下がるので地元の
塾としてはほっとしています。

県立高校入試　志願・合格状況－県教育委員会
https://www.pref.okinawa.jp/kyoiku/gakko/1008883/1008887/1008890/1026936.html
  

　今回、那覇国際普通科は、初回志願状況で
0.91倍(-21人)と定員割れしました。
一方で、学区外志願者は定員24名に対して
志願者が29名、1.2倍(1.20倍)となっています。

　この場合、学区外の志願者はどうなるでしょうか。
結論からいうと全員合格になります。

沖縄県立高等学校の通学区域に関する規則－県教委育会
https://www.pref.okinawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/008/889/06gakku.pdf

　平成16年５月18日沖縄県教育委員会規則第７号によると

学区内からの入学志願者の数が入学定員の100分の90を
乗じて得た数に満たない場合は、入学定員に100分の10
を乗じて得た数を超えて入学することができる。

　いう決まりがあります。
今回学区内の志望者が190名、定員240名の90%が216名で
26名分余裕があるので、学区外で定員オーバーしても
それが理由で不合格になることはありません。