【薪ストーブ撤収のマストアイテムたち】 必要な道具6種とそれらの使い方をわかりやすく解説します
椿荘ACキャンプレポの最終回です

本当は3回の更新でレポは終わるつもりだったのですが
知り合いから冬キャンプのある案件について悩みを
聞いてしまいまして それに答えるため 内容を
追加することにした次第です

というのも 最近薪ストを始めた知り合い…
要は弟なんですが おそらくもっとも一般的な
チェックアウト時刻である11時退出のキャンプ場では
軒ストの撤収が間に合わないのではないとのこと

現在の弟は 祝日と合わせて3連休になる週末限定で
チェックアウト時刻が遅めの某キャンプ場に入り浸っており
そこでキャンプするには問題ないらしいですが なかなか
他所の11時アウトな場所には足を伸ばせないそうで…

ならばと思い 薪ストを短時間で撤収できる裏ワザを
伝えようとしたのですが あるいは弟以外にも
薪ストに興味があるけど 撤収の手間が不安で
手を出せずにいる方がいるかもしれないなあと
思い立ちました

もしかしたら ブログで公開することで そんな方々の
背中を押すきっかけになるかもしれないと考え
記事にしようと考えた次第であります
ということで まず薪ストの撤収を迅速に行うために
必要な道具の工夫から始めることにします

上の画像で左から 粉ふるいと革手袋
十能(じゅうのう)と火ばさみ 灰かき棒

さらに炭ツボも用意しましょう
ここまで紹介した道具6つはそれぞれ1セットあれば
足りますが おそらく灰かき棒以外は 持っていないと
困るはずで 薪スト撤収で用意すべき最低限の道具は
革手袋・十能・火ばさみ・炭ツボ・粉ふるいの5つと考えて
よいと思います

また粉ふるいは 必ず金属製のものを選ぶ必要があります
金属製であれば 100均のものでも大丈夫ですが
なぜ製菓道具が必要なのかの理由は後で触れます

なお薪ストは撤収前から最低でも1時間くらい前からは
新たに薪をくべるのはやめて 上のような熾き火の状態に
しておくと この後の作業も やりやすくなります
もちろん今はまだ 熱いので ヘタに触ると火傷しかねません

なので 作業を始めるにあたり 革手袋をはめましょう
十能を持ち もう片方の手で持った 粉ふるいを
薪ストの炉内に入れます
ちなみにこの画像を撮影した時刻は9時44分でした

十能を使って まだ赤くくすぶる炭を 粉ふるいの中に
すくい入れていきます

ある程度の炭が入ったら 革手で粉ふるいの端の方を
つかんで できるだけ薪ストの中で おもむろに振ります

このとき耐熱性の高い革手をはめていても 手袋が 直接
炭に触れずに粉ふるいをつまめるくらいの量までで
炭を入れるのを止めておくとよいです
革手はユニフレーム製の耐熱グローブですが 耐熱と
言っても 手袋越しに赤い熾き火の炭に長い時間
触れていると ヤバいことになりますので

粉ふるいなので 灰だけが濾されて炉内に落ち
大きな炭だけが ふるいに残るので これを炭ツボの中に
入れていきます
灰は薪ストの炉内になるべく残すと良いのです

この濾し作業を何度か繰り返せば ある程度の炭は
片づけられるはずですが 薪ストの形状によっては
炭を発掘しにくい場合があるかもしれません

我が家のテンマク アイアンストーブちびのような薪ストは
矢印のあたりに 開口部から見えない炭が隠れていることが
多いので それを掻き出すために 灰かき棒を使います

キャンプ用はなるべく短いものが適ですが
柄の長さが60cm くらいのものが最も求めやすいかな…


ボケてしまいましたが 灰かき棒で十能が
入りやすい場所に 炭を集めて炉外に
排出しやすくしているところです

こんな感じで炭が隠れてましたね
ところで なぜ粉ふるいで灰を濾すのか…
また なぜ濾した灰を炉内の残すのかというと
灰を残すことでその吸湿効果を利用して
薪ストの炉内が錆びるのを 防げるからです

我が家の薪ストは歴代で鉄製なので 炉内に
灰を残すことによる防錆は効果絶大でした
上の初代キャンプ用薪ストーブであるオガワの
ちびストーブは扉の内側こそ錆がありますが
それは灰が敷かれていない部分だからです

灰を残すことで確実に防錆効果は上がっており
扉以外の炉内には錆の発生は全くありませんでした

もちろんステンレス製の薪ストの場合は灰を残さなくても
良いのですが ステンレスとはいえ 全く錆びない訳では
ないので 気になる方は残灰を利用し防錆しても良いと
思いますし 灰と炭を分離させる理由は防錆だけでなく
むしろもうひとつの効果のほうが重要です

どういうことかというと 熾き燃焼で熱々のままの炭と
熱源から離せばすぐに温度が下がる灰を分離させれば
強制的に薪スト本体を冷ますことができるということで
このことで 大幅に撤収の時短に繋げることができるのです

炭の分離排出が終わった薪ストはすぐに冷めていき
すでに素手で触っても大丈夫
ほんのり暖かい程度まで冷えてます

撤収作業を開始してから ここまでで約20分
あとは煙突を仕舞い ケースに収容すれば薪ストの
撤収は完了します

慣れてくれば 全ての作業を約30分ほどで終えて
薪ストーブを撤収できると思います
灰を敷いた炉内には煙突を収容しても大丈夫です

今回は新しい装備も 導入していたのですが
台座の補助として導入したセキチューの家具自作用
アイアンフレームはきちんと機能してくれました

メインの台座として使っているカシワグリルですが
ラス網の溶接部が万が一はずれるようなことがあっても
アイアンフレームが支柱として機能しそうなので
事故防止につながると思います

またひとつふたつ 大きな荷物が増えてしまいましたが
安全のための装備なので 致し方ありませんね

ということで11時ちょうどに撤収完了
なお これを読んで 薪ストは手間がかかってムリだと
思う方もいるかもしれませんが だからといって
冬キャンプを諦める必要はありません

確かに薪ストーブは爆発的に暖かいのですが
他の手段でも 工夫次第で暖かい冬キャンプを
過ごすことができます

なるべく小さなテントで灯油ストーブを使うとか
ダウンシュラフだけは妥協せず良いものを買うとか…
そうやって何とかできてしまうので キャンプは面白いし
はまる人ははまってしまうんでしょう

ということで 弟だけでなく どなたかの役に立てたら
幸いです

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そうそう ここってこういうキャンプ場でした

照明設備はあるんですが 椿荘ACの中央の森サイトは
その名の通り森の中にあり 鬱蒼としているので ヘッ電が
あった方がいいキャンプ場だったことを思い出しました
ここで生きそうなのが かつてKBの管理人さんから
いただいた大光量のジェントスです

なのですが やっちまった…
電池はすべて充電切れで 使えません
さらに事態はそれだけではなく もっと悪い方向へ…

電装品関連のコンテナに入れておいたはずの
CR123A専用充電器が見当たらなくなっており
充電もできません
自宅で探しても見当たらずなので どうやら間違って
捨ててしまったようです…
帰宅後に仕方なくこれ買いました
使用歴の浅い電池が4本あるので 充電器だけ買えれば
良かったのですが 電池付きがいちばん安かったので
致し方ありません

話をキャンプレポに戻しましょう
ヘッ電は使えませんでしたが 幸いサイトの立地に
救われて 難無きを得ています
椿荘AC泊の前夜は23時ころまで起きて 本を読んだり
星空を撮ったりして 日付が変わる前に就寝したのですが
寝ている間も幕内は常夜灯としてLEDランタンを
点けてありました

就寝中に 何かあったときに備える意味で キャンプ中は
真っ暗に消灯すべきではないと考えて 何らかの常夜灯的な
照明を点けたままにしています
自宅では真っ暗にしないと寝れない人なんですけどね (笑)

また暖房も防寒のため 灯油ストーブは運用したままで
就寝しますが これについては 不安視する方が
いられるかもしれません

もちろん安全面への配慮は欠かさずに
恣意的に気密性を悪くしており 頭上の煙突ガードからは
こんなふうに幕外の光が見えることもありますし
一酸化炭素中毒になったことはおそらくありません

ま 中毒になっていれば すでにこの世にいないか
目に見える後遺症に苦しんでいて こんなことも
書けないはずなので ここまで安全に
やって来れているということでしょう

起床はこの時刻で 幕内の気温は9度くらい
外はおそらく氷点下ですが テント内で就寝するなら
ダウンシュラフがあれば問題ない温度です
そして今朝は朝イチの散歩を要求して
縋りついてくるような存在はいません

熾き状態の薪ストから ゆっくり薪に火を熾しても
ココアにせがまれて吠えられるようなことはないので
ゆっくりと温度を上げていくことができます

テントの外に出てみました
すでに日の出の時刻は 過ぎていますが このキャンプ場の
林間サイトは やっぱり やや暗めです

頭上の木立はこれくらいで 繁みが日照を遮っています
夏は涼しいでしょうが 冬場は気温が低めですし
テント内も暗くなりがちです

ということで 朝6時半も近いのに
ケロシンランタンを点灯させました

夜間と違い 1つ灯せば足りて ようやくちょうどいい明度ですが
これから明るくなるのにランタンを点けるなんて…
時間の感覚がおかしくなりそうです (笑)

外界はこんな感じ
そして寒い…

温度計を外に出して10分ほど放置してみました
まだ完全に外気温を拾いきっていませんが 現時点で
ほぼ0度になってます

ということは…
すぐ隣にある水場に行ってみたら 案の定…

流しのシンクの中は凍結してますが
水道は通水しています

椿荘ACは通年営業です
過去に寒さが厳しい冬は止水したこともありましたが
今年は 今のところ大丈夫みたいです

正月3日ですが場内は混んでます
さすが聖地だけに ソロの方も多いですね

明日は土曜日なので 今日も連泊する方が
多いのかもしれません
7時近くなってますが 撤収に動く人影はまばらです

とはいえこのあと1時間もすれば 自分も撤収作業を
始めないとなりません
とっとと朝メシにしましょう

今回はシャウエッセンと目玉焼きに全粒粉のパン
温野菜サラダとグレフルジュース


薪ストで暖まりながら食後のコーヒーをいただいたところで
検証のため 可視状態になるまで待っていたことを
思い出しました

頭上の煙突ガードですが ここまで問題なく使用できており
きちんと機能している模様

昨冬まで使っていた1代目の自作煙突ガードは短くて
煙突ガードの下端が矢印の先あたりまでしかありません
そのため煙突ガード付近に垂れ下がるテンティピの
テント生地のほうがガードより下に長くなり 煙突と
テント生地が接触しそうになる場面があったのです

そこでサイズを見直した2代目を導入しました
矢印の先はテント生地の下端ですが 煙突ガードの長さを
テント生地より下までカバーできる長さに伸ばしたことで
完全に隔離できたことが見て取れます

ステンワイヤーとリングで煙突雨蓋の傘ステー部から
ガードを吊り下げていますが 外から見ても問題はありません
初代の煙突ガードは正直なところ 失敗作でしたが
2代目でようやく成功作として完成したことになりました

しかし ここで別の問題が発生
点灯せていたケロシンランタンの燃料が終わり
消灯させて タンクの圧を抜いたあとに気が付きましたが…

加圧ポンプがスカスカです
上は自宅でも確認したときの様子ですが変化なしで
リペア案件確定ですね

こういうときは 以前からやっていたマーキングです
案件確定のランタンはケースの向きを変えて
収容しておきます


真ん中のケースに入ったものはポンプカップ交換かな
手持ちは無いので取り寄せないとなりませんね

ということで撤収作業を開始します
ココアがいないと撤収もスムーズでしょう
きっと…

コンテナ類はパジェロミニのルーフバスケットに収容します
カーゴロックのカモ柄ラチェットタイダウンが活躍する場面です

2.4m の長さが小さめなルーフバスケットにちょうどいいですね
バスケットのサイズはデリカに載せているCURT製バスケットと
ほぼ同じサイズ感なので デリカでもいい感じで使えそうです

何度かコンテナを上げたりタイヤに乗ったりして
汗をかくくらい身体を動かしていたので
気づきませんでしたが 現在はこんな状況でした

なんと氷点下
こういう状況下で撤収するのは久しぶりですが
やっぱり毛を刈りたてのココア君は留守番させて
正解だったかなぁと思います
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この感じ 何年ぶりだろう…

真冬の冷たい空気の清冽さとか 普段の生活では
あり得ない静けさとか 宝物のような時間を
ひとりじめするのは 本当に久しぶりでした

ココアを連れてきてやりたかった気持ちは
いまだにありますが トリミングしたばかりで
最近は寒がりなので 自宅にとどめ置かざるを得ず…

ということで せっかくの機会です
ココアがいたなら絶対に行けない場所へ
行くことにします

すぐ近くの日帰り温泉 紅椿の湯
この日はまだ三賀日だったにも関わらず
営業されているだけでなく 入浴料が 大人600円になる
サービスタイムも実施中という 神対応♪

なお椿荘ACの受付でも割引券をもらっておきましたが
これだと700円にしかなりません

実は椿荘スタッフさんからも 紅椿の湯に行くなら
夕方5時からのサービスタイムを利用した方が安いと
言われていたくらいでしたので ぞんざいな言い方を
させていただきました

ということで3年ぶりの紅椿の湯へ
男湯への暖簾をくぐり 道志川温泉を楽しみます

しっかり温まってから椿荘ACへ戻りました
欲を言えば 紅椿の湯の食事処で食事を摂れたら
もっと楽ができたのですが けっこう混んでいたので
諦めざるを得ませんでしたが 食材は買ってあるので
問題はありません

ちなみに紅椿の湯と椿荘ACを徒歩で移動した場合は
片道約1km で 昼間なら歩けなくもありませんが 林道が
真っ暗になる時間帯は 車で往き来した方が賢明です

テンティピに戻り ようやく薪ストーブに着火しました
設営が終わってすぐ火を入れておいても良かったのですが
着火まで時間がかかる場合もありますからね
温泉に行く時間を考えて 今のタイミングまで待つべきと
判断した次第です

薪は広葉樹だけしか手持ちがありません
いうまでもなく燃焼時間は長めだけど 火が点きにくい薪です
しかし 着火性が良くないと言っても 斧で割ったり
細かく割いたりする必要はありません

薪ストーブで使う前提ですが 着火剤としてこれがあれば
何とかなってしまいます

やり方はこうです
薪と文化焚き付けを用意しておき 薪ストーブの
吸気口のすぐ近くの炉内に文化焚き付けを置いて着火し
その上に 広葉樹薪を立てかけてから 吸気口を全開にします

薪と文化焚き付けは密着させず かといって離れ過ぎず…
1センチ以内の近さにあるのがベストです
ここから自然の摂理を利用して 燃えにくい薪に着火します

炉内の吸気口近くで勢いよく着火剤が燃えている状態で
薪ストの扉を閉めれば 上昇気流は煙突から抜けていきますが
煙突から抜けた分の空気は 吸気口から勢いよく吸い込まれます

すると炉内では 凄まじい勢いの吸気で 着火剤が発する炎が
広葉樹薪をあぶりまくるので このまま放置して 薪への着火を
待つだけです
これ いわゆる煙突効果を利用した着火方法です

しばらくすると 炉内の薪から パチパチと
爆ぜる音が聞こえてきて 広葉樹薪に着火できたことが
わかります

こうなると 燃焼の方向性を変える必要があるので…

薪ストの吸気口を閉め気味にすることで 持続性に
軸足を置いた運用に切り替える方が薪を節約できます

薪ストの安定稼働にこぎ着けたので
ようやく喉を潤しながら 晩メシの支度です
ちなみに上のハイネケンは ノンアルとは思えない
なかなかな飲みごたえのあるのどごしでした

久しぶりのソロ晩メシは鍋にしますが
普通に鍋だと面白くないので…

韓国料理の純豆腐 スンドゥブチゲにしてみます

各社からスンドゥブのタレが販売されていますが
自宅で数社試したところ 丸大がいちばん自分の舌に
合っている気がしたので 今回も買ってみました

ストアウェイポットにタレを余さずにあけて
材料を入れこみ 青ネギをてんこ盛りにしたら
薪ストの上で加熱するだけなので 完成までの間
ふたたびノンアルを開栓…

今度はオリオン
以前のオリオンのノンアルを飲んだときは
つぎに買うことはないと思うくらいの残念な味でしたが
これは美味しくなりましたね

そして純豆腐チゲの出来上がりです

丸大食品の純豆腐のタレは他社より辛めですが
薪ストによる幕内温度の上昇とも重なりました

とにかくもうね
汗がとまりませんでしたから… (^^;

風呂上りみたいに汗だくになりながら
何とか具を完食して シメはラーメンです

なのですが ちぢれ麺は失敗だったのか…
いやむしろ成功なのかもしれません

激辛のタレが麺に絡みまくるので
チゲで食べているときより辛さが増す感覚です
最近 あんまり激辛系を食べていなかったので
けっこうガツンときました

時刻は21時を過ぎ 幕内は20度を切ってますが
それでも熱くて 上は半そでTシャツになるくらい (笑)

さすがに幕外に出るときは1枚羽織りましたが
凛と冷えた空気に 林間から垣間見える星空が
火照った身体や顔をちょうど良く冷やしてくれます

幸せな心持ちでテントを見ていて
ふと気づいたのは アレでした

先月 自作したばかりの煙突ガード
アルミのメッシュ材を製菓用タルトリングに
組み合わせ テンティピの煙突ホール付近の
構造に合うような長さに設定して作ったもの

夜間の幕内でシャッター開放してようやく撮れたのが
上の画像ですが さすがに柔らかいアルミメッシュは
へこみができた部分があるものの 影響はなさそうで
ガードとして無事に機能している感じがします

外から撮ると これが精いっぱいでした
問題はなさそうに見えますが 検証はやっぱり明日
あかるくなってからのほうが良さそうですね
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新年が明けました
今年もよろしくお願いします

さて 令和7年一発目の更新は
本当はキャンプレポになるはずでした

くわしく書くと 年末に親戚と水之元キャンプ場へ
グルキャンに行く予定になっていたのですが
残念ながら直前の車両故障により 急きょ我が家だけ
参加できなくなってしまいまして…

上の画像は我々抜きでキャンプを敢行してもらった様子です
親戚たちとはそう遠くない日のリベンジを約束してますが
あまりに悔しかったので 年が明けてすぐ旅立つことにしました

いつもの買い出し先はまだ年始休みだったので
久しぶりにこのお店で 食材や飲み物を購入します
キャンプの往路にのんびり買い物というのは
彼が同道していたら絶対に無理なのですが…

ココアは年末にトリミングして まだ寒そうなので
今回連れてくるのを見送りました

これは現地で撮ったキャプチャですが 思った通り
寒さが厳しかったので 自宅で留守番させて正解だったと
思います

冬のソロは 設営の構成にもよりますが
ココアの相手が難しい場合があるため ムリに連れ出しても
お互いストレスになる場合がありそうですからね

6歳を過ぎて 少し寒さに弱くなってきた気もします
最近は自宅でもダウンシュラフがお気に入りですし…(^^;

つまり今回は完全なソロキャンプです
家族が同道していれば ココア連れでもキャンプ往路に
買い物することは 可能ですが ココアひとりだけで
車内で留守番させるとパニックになってしまうので…

なのでココア連れソロなら キャンプ前日に買い出しを
済ませますが 前日なので生鮮は見送ることもしばしば…
しかし今回そんな配慮は不要です

賞味期限を気にせず ゆっくり買い物をしてから
目的地へ向かいますが 向かうのは年末行きそびれた
キャンプ場ではなく 別の場所を訪ねることにしました

ソロでも行きやすい場所というと いくつかのキャンプ場が
思い浮かびますが 管理人さんが代替わりしたり 冬季止水中で
トイレがキツかったりする状況は知っています
そんな情報を整理して いますぐ安心して利用できそうなのは
椿大橋の向こう側にあるソロの聖地だった次第

ここには過去に何度も足を運びましたし
すぐ横の道志みちなら 何度となく通ってますが
この橋を渡ったのは 何年振りだろう…

やってきたのは椿荘オートキャンプ場
記憶をたどると最後に訪れたのは 2019年の
3月が最後なので 実に5年10ヶ月…
約6年ぶりの訪問となりました

その6年前は キャンプ場利用の場合も 民宿の
玄関をくぐり 旅館内で受付してましたが いまは
こちらの離れ屋がキャンプ専用の受付になってました

そして安い♪
ソロの聖地は6年経っても聖地のままです
さらに…

お正月ということでみかんとお餅のサービスを
いただいちゃいました ありがとうございます

ところで6年前というと 時代はまだコロナ前
当時は予約せず椿荘さんへ伺って それでも入れるという
良くも悪くもユルい時代でしたが さすがにいま確認せずに
行動してもろくなことはありませんし 事前に電話して
空きがあることは確認してあります

事前電話によると 第2サイトなら空きがあるとのこと
受付でも同じことを言われたので行ってみましたが…

うーん 微妙…(^^;
確かに混んではいないけど みなさんそれぞれ
適度な距離感を保って設営されています
なのでどの場所を選んでも 割って入る感じが否めず…

仕方なく西の森に戻り 旧来のサイトをさまようと…
良さげな場所をみつけちゃいました

中央4番サイト
鬱蒼とした林間で 昼でも暗い感じですが とにかく広々です
念のため管理棟へ電話して確認すると レイトアウトの
お客さんが出たばかりで 明日まで予約は入っていないので
使っても大丈夫とのこと♪

速攻でこの場所で とお願いして テンティピを設営
ソロでココアもいないので ファウデなど小さいテントで
間に合うのですが いろいろと試したいことがあったので
ジルコン15にします

で 試したいことというか やっておいて効果があったこと
まず 車上の荷物をほどいた際に さっそくこれが役立ちました

先日もとめたカーゴロックのラチェットタイダウン
そのフック部分が 勢いよく窓ガラスに当たる場面が
あったのですが 前もって車体を傷つけないよう
シリコンチューブで被覆しておいたのが功を奏します

かぶせておいてよかったです
一度だけですが けっこうな勢いでウインドウガラスにフックが
激突しましたから (^^;
チューブの被覆をやっていなければ 飛び石よろしく
ガラスに亀裂が入っていたかもしれません

シリコンチューブは内径9mm 外径12mmですから
厚さは1.5mm 以上あります

もともと医療や食品製造用ですが 被覆材として
使えれば この厚みは安心材料になりますね

そしてこれこそ試したかったことで
薪ストープの設置方法のブラッシュアップです

キャンプ用薪ストの台座として10年くらい前から
カシワグリルを使っているのですが どうしても
ストーブ本体が高熱になります

なので出荷時点で周囲の環境に熱のダメージを
与えないよう 地面等から距離を稼ぐため
本体に足がついていることが多いのですが…

その足先が地面を掘ってしまうことがあり より安定した
設置方法を考えたら カシワグリルになり 10年間と少し
何の問題もなく使ってこれたのですが…

初代のオガワちびストーブは5.2kgとわりと軽いため
問題ありませんでしたが 二代目のアイアンストーブちびは
重さが激増…

どちらも名前にちびがつくのに テンマクはオガワより
なんと3倍も重くて 18kg です
そのまま使うと この部分が不安になってきました

カシワグリルのラス網です
網は線も太くて頑丈ですが 冬キャンプの時だけとはいえ
10年間以上 18kg の物体を 何度も載せていると ついに
ラス網がしなるのが見えて この使い方はマズイと
気づいた次第…

アイアンストーブちびの板材は 天板・底板が2.0mm で
側板でも1.6mm 厚の鉄板が使われており 蓄熱性が
高いのですが そのぶん重くなるんですよね

カシワグリルの網部分でなくフレームにストーブを
載せられたら良いのですが 奥行33.5cm というサイズが
厄介でして ちょうどカシワグリルのラス網部分に
すっぽり収まるサイズ感になってしまうのでした

また ラス網の溶接部分は裏面からのみで ピンポイントです
どこか一ケ所が剥がれたら そこから順を追って
だんだんと剥がれていきそうなので こういうものを
求めてみました

アイアンフレーム 要は鉄枠です
中空角パイプをシンプルに枠組みしてあるもので
本来の用途は自分で板を用意して アイアンフレームと
組み合わせ 棚にして使うためのもの

セキチューで注文して購入しました
アイアンストーブちびとカシワグリルの間に入れ込むと
フレームのサイズ的にカシワグリルの枠上だけで渡せます
へたりが見えているラス網部分に ストーブの重さをいっさいかけず
頑強なグリルの枠だけで 18kg のストーブを支えながら
運用することができるはずです

なのですが 注文の際に少しだけ手違いがありまして
これ2本で1セットの製品なのですが…

2本あれば事足りるのだけど お店の方にうまく
伝わらなかったらしく なんと2本でなく2セットの
取り寄せになってました (^^;

中空なのでそんなに重くもないですし
別の用途にもいろいろ使えそうなので そのまま
4本すべて 購入しましたけどね…(^^;
ネット経由だったら2本だけの注文で
完結したような気もしますが まあいいでしょう


実際に合わせてみると アイアンフレームを
3本でつかうこともできますが 思った通りで
2本もあればじゅうぶんでした

とりあえず余りはアルパカの置台として使いましたが
板材があれば他の物置き台としても使えそうだし
ほかにも役立つ場面がありそうです

今後もキャンプに持ち出して 検証したいと思いますが
有用な用途が見つかれば 追加注文することが
あるやもしれません

そしてこの時期です
つるべ落としで まだ17時前ですが すでにあたりは
暗くなりはじめています

もともと暗めな林間ですが 椿荘ACじたい
程よく場内照明が絞られていて トイレや水場など
場内の移動には困りませんが 雰囲気はいい感じです♪

そして外にいると寒い
テントの中はケロシンランタンとアルパカストーブを
点けたので すでにほんのり暖かいですが
屋外はもはや一桁前半くらいの気温のはず

とっとと薪ストに火入れして暖まりたいところですが
特にこの地では 18時近くになったいま 別の行動を
優先したほうが良いようです

すでに暗いのでよく見えません
ほかの確かめたい実証確続きは翌朝に
明るくなってからということで (笑)

ということで この場所へ
ここに来るのは椿荘オートキャンプ場ほど久しぶりでは
ありませんが ココア連れのキャンプであれば到達は
入口までで 家族や親戚が入浴を済ませるまで
外で待つことも多かったのが この日帰り温泉…

今日はココアはいないので もちろんご入館
そういやあのお得な時限サービスって 年末年始も
継続しているのかは 次の更新へ続きます
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