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6007.jpgメノコツチハンミョウMeloe menoko。千葉にて。

深夜、農道わきの地面にいた。よく似たヒメツチハンミョウとは、触角の節の長さの比で区別する。本種は秋にしか成虫が出ないとされる。

なぜ、深夜の千葉でこんなものを見つけたかと言えば、当然アレ目当ての副産物に過ぎない。予定調和の如く、アレは現れなかった。時期、気象条件ともにドンピシャだったはずなのに。あの市内を徒歩にて不眠不休で7時間くらい彷徨い続けた労力は一切報われなかった。

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6006.jpgクロトビイロサシガメOncocephalus breviscutum。千葉にて。

夜間、林縁でオカメコオロギ類のメスを捕らえていた。この仲間のサシガメは比較的動作がトロい印象だが、どうやってこんなすばしっこいものを捕らえたのか。

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シンジュキノカワガEligma narcissus。茨城にて。

今年は大陸から飛来したらしきものが日本各地で定着し、話題となった。ニワウルシが生えていれば必ずいるはずだと思って探したら、案の定いた。

6003.jpg発見から数日たったウリキンウワバのブクブクミイラ。内部が黒ずんできた。ハチの蛹の群れが透けて見えるようになったのだ。

6004.jpgそれからさらに3日くらいして、中から恐ろしく小さなハチが出てきた。緑メタリックの美しい色彩。それはもう、とんでもない数がわらわらと。

6002.jpgキンウワバトビコバチCopidosoma floridanumに寄生されたウリキンウワバ。茨城にて。

見つけるのに苦労した。寄生直後は僅かな個数の卵なのに、胚発生の途中で無数の細胞塊に分裂し、そのそれぞれが一匹のハチの幼虫となる。最終的に、2000-3000匹のハチのクローンが出来上がり、内側から宿主の肉体をむしばむ。やがて、宿主の体は内側からブクブク膨張したミイラ状になり、全身から無数のハチが穴をあけて脱出してくる。

有名な虫なので一度は見たいと思っていたが、宿主のキンウワバ類の幼虫が意外と探しづらい。畑の作物に発生することを期待していたが一向に発生する気配がなく、探索が手詰まりとなっていた。しかし、河川敷にクソほど生えているアレチウリにウリキンウワバがよく発生するという事実を突き止めたおかげで、こうして発見に至った。このハチが見たければ、とりあえず河川敷に行けばいいようだ。

6001.jpgウリキンウワバ。茨城にて。

アレチウリの花を食っている。最近、ウリキンウワバの幼虫を意識して観察するようにしている。それは、このガそのものではなく、それに寄生するとんでもない奴を探すため。しかし、それに寄生された状態のものは当地ではなかなか発見できない。