2017/06/16|Category:双
2017/06/15|Category:甲殻
ミズムシAsellus hilgendorfi。白癬菌とは関係ない甲殻類。高知にて。
日本全国の、やや汚れた水質の池や川で見られる。そのため、やや汚れた水域の指標生物のようにしばしば言われるが、清涼な地下水にもかなり侵入する。本来、薄汚い灰色の体をしているが、地下水で見られる個体にはやたら色素が薄いものが少なくない。
写真の個体は、とある洞窟内のたまり水で見つけたもの。色が薄かったので、もしやと思って撮影したのだが、しっかり眼がついてやがった。
淡水性のミズムシ科には、日本だけでもけっこうな種数が知られているらしいが、無印のミズムシ以外はすべて地下水性。真の地下水性の種は、体色が完全に抜けて真っ白けで、しかも無眼。いずれの種も、洞窟内のたまり水や湧き水の吹き出し口から得られるというが、ヨコエビに比べて遥かに採集しにくく、俺はまだ一度も発見に成功していない。
日本全国の、やや汚れた水質の池や川で見られる。そのため、やや汚れた水域の指標生物のようにしばしば言われるが、清涼な地下水にもかなり侵入する。本来、薄汚い灰色の体をしているが、地下水で見られる個体にはやたら色素が薄いものが少なくない。
写真の個体は、とある洞窟内のたまり水で見つけたもの。色が薄かったので、もしやと思って撮影したのだが、しっかり眼がついてやがった。
淡水性のミズムシ科には、日本だけでもけっこうな種数が知られているらしいが、無印のミズムシ以外はすべて地下水性。真の地下水性の種は、体色が完全に抜けて真っ白けで、しかも無眼。いずれの種も、洞窟内のたまり水や湧き水の吹き出し口から得られるというが、ヨコエビに比べて遥かに採集しにくく、俺はまだ一度も発見に成功していない。
2017/06/14|Category:直
洞窟で見たスレンダーなカマドウマ。おそらくイシカワカマドウマだろう。高知にて。
西日本の洞窟には、普通に地表で見るものよりも明瞭に体格が華奢で、かつ突出部が長めのカマドウマが大量に生息しており、かつてホラズミウマと呼ばれていた。しかし近年、そのホラズミウマと呼ばれていたものが地域固有性のそこそこ高い複数種からなっていたことがわかり、分類学的な整理がなされた。
今やホラズミウマという名の生物はおらず、地域によりイシカワカマドウマやキュウシュウカマドウマなどの名が与えられているようだ。でも、聞いたら誰でも洞窟の生物であると推測出来るホラズミウマの名をなくしてしまったのは、悪手に思える。
なお、洞窟に好んで生息はするものの、彼らにとって洞窟での生活は必ずしも生存に必須ではない。
西日本の洞窟には、普通に地表で見るものよりも明瞭に体格が華奢で、かつ突出部が長めのカマドウマが大量に生息しており、かつてホラズミウマと呼ばれていた。しかし近年、そのホラズミウマと呼ばれていたものが地域固有性のそこそこ高い複数種からなっていたことがわかり、分類学的な整理がなされた。
今やホラズミウマという名の生物はおらず、地域によりイシカワカマドウマやキュウシュウカマドウマなどの名が与えられているようだ。でも、聞いたら誰でも洞窟の生物であると推測出来るホラズミウマの名をなくしてしまったのは、悪手に思える。
なお、洞窟に好んで生息はするものの、彼らにとって洞窟での生活は必ずしも生存に必須ではない。
2017/06/13|Category:甲
2017/06/09|Category:鱗
2017/06/08|Category:毛
2017/06/07|Category:双
オドリバエ。埼玉にて。
肉食昆虫において、前脚がカマ状に変形している例はいろんな分類群で知られており、オドリバエもその例に漏れない。しかし、この時見たこいつは前脚ではなく中脚が強靱なカマになっていた。中脚がカマ状の肉食昆虫というもの自体を初めて見た。
近くには、予想通り中脚で獲物を捕らえている個体が居た。
明らかに前脚は添えるだけで、実質中脚だけで獲物を把握している。へんな生き物もいるもんだ。捕まえる瞬間を見ていないのだが、いったいどうやって中脚で獲物を捕まえるんだろうか。絶対前脚でやるよりもやりづらいぞ。
アタックの瞬間、腕立て伏せみたいな体勢で一度上半身を思いっきり上に反らさないと、中脚を前方には繰り出せないと思う。ハイスピードカメラで観察しないと、この謎は解けまい。
オドリバエ科の昆虫は、国内だけでも恐ろしいほどの種数がいて、正確に種同定出来る者は世界に数人しかいないとか。
肉食昆虫において、前脚がカマ状に変形している例はいろんな分類群で知られており、オドリバエもその例に漏れない。しかし、この時見たこいつは前脚ではなく中脚が強靱なカマになっていた。中脚がカマ状の肉食昆虫というもの自体を初めて見た。
近くには、予想通り中脚で獲物を捕らえている個体が居た。
明らかに前脚は添えるだけで、実質中脚だけで獲物を把握している。へんな生き物もいるもんだ。捕まえる瞬間を見ていないのだが、いったいどうやって中脚で獲物を捕まえるんだろうか。絶対前脚でやるよりもやりづらいぞ。
アタックの瞬間、腕立て伏せみたいな体勢で一度上半身を思いっきり上に反らさないと、中脚を前方には繰り出せないと思う。ハイスピードカメラで観察しないと、この謎は解けまい。
オドリバエ科の昆虫は、国内だけでも恐ろしいほどの種数がいて、正確に種同定出来る者は世界に数人しかいないとか。
2017/06/06|Category:半
2017/06/05|Category:半
2017/06/04|Category:膜
2017/06/03|Category:甲
2017/06/02|Category:甲
ヒメホソクビゴミムシBrachinus incomptus。茨城にて。
ガス銃を隠し持つ。平地の水田脇に生息する、典型的な里山昆虫。河川敷のもっと砂っぽいところに多いコホソクビゴミムシに一見似ているが、全体的に横幅がより広い。そして前翅に青みの光沢がない。拡大して撮影すると、むしろオオホソクビゴミムシと区別しがたい雰囲気。
割と少ないらしい。ネット上にも画像が多くない。俺も生まれて初めて見た。
現在、根城にしている谷戸には、これをはじめおびただしい数と種の湿地性ゴミムシがいる。だのに、なぜ粉もんとシャイニングイエローサイドがいないんだ。せめて前者くらいはいるはずだぞ。
※アオバネホソクビゴミムシB. aeneicostisとのご指摘を頂きました。これでもまだ青みがある方だったとは・・ご教示くださった方、ありがとうございます。
ガス銃を隠し持つ。平地の水田脇に生息する、典型的な里山昆虫。河川敷のもっと砂っぽいところに多いコホソクビゴミムシに一見似ているが、全体的に横幅がより広い。そして前翅に青みの光沢がない。拡大して撮影すると、むしろオオホソクビゴミムシと区別しがたい雰囲気。
割と少ないらしい。ネット上にも画像が多くない。俺も生まれて初めて見た。
現在、根城にしている谷戸には、これをはじめおびただしい数と種の湿地性ゴミムシがいる。だのに、なぜ粉もんとシャイニングイエローサイドがいないんだ。せめて前者くらいはいるはずだぞ。
※アオバネホソクビゴミムシB. aeneicostisとのご指摘を頂きました。これでもまだ青みがある方だったとは・・ご教示くださった方、ありがとうございます。
2017/06/01|Category:クモ