2022/09/07|Category:植物
2022/09/04|Category:植物
タカトウダイEuphorbia lasiocaula。福島にて。
以下、分かる人間だけ分かればいい話。
大変な思いをして、これだけにつくという某精霊を探しに行ったのだが、影も形もなく、ただただ時間と体力と金を無駄にしただけだった。
9月頭は、もうここでは発生終了してるのか。エイトガマウンテンの産地では、9月に成虫も幼虫も確認されているというのに。しかし今や消滅したという茄子高原の産地では、7月末から8月頭に確認されていることを考えると、このエリアでの発生は早くに始まって終わっている可能性が疑われる。
というより、そもそも今ここの産地が健全なのかどうかという問題があるのだが、継続して誰か調べたりしてないんだろうか。場所によってはかなり重機でもみくちゃにされていたが、道端でのこの植物の生え具合を見るに、今も生き残っていて何ら不思議はない様子ではあった。いずれにしても今回の負け戦は、この産地を報じた某雑誌の某文献に、あいつを見たという時期の情報が一切書かれていないことに、多大に責任がある。
探しに行った時の天候が「よくなかった」のも、今回見つからなかった原因かもしれない。あいつは奇妙な習性があって、晴天時には出てこず、小雨が降るような悪天候の時や日没前の薄暗い時に、葉上に登ってくるという。これを探しに行った日は、生憎日差しのある「悪い天気」だったので、どこかに隠れていて出てきていなかったのかもしれない。しかし、それでも植物の根元の枯葉の堆積をどかすなどして、相当丹念に探したつもりだぞ。
2020/09/12|Category:植物
ミゾカクシLobelia chinensis。栃木にて。
池や沼の岸辺に繁茂する雑草。雑草とは言っても、意外と見られる場所は限られると思う。特筆して話題にもならないような草だが、あるジャンルの虫マニアにとっては獲物を探すうえで一つの指標となるもの。
以下、分かる奴だけ分かればいい話。
首の長い奴が、本当に見つからない。国内では犬型県で一番多くの公式な文献記録が出ており、「今も確実に生息する」と書かれた文献さえ存在する。大ウソ甚だしい。
この数年間というもの、過去に得られたとされる場所の殆どに出向いたが、その全てにおいて全く発見できない。昔は多産地だったらしい「ミゾカクシが水辺ギリギリまで繁茂している」池は、今どこを探してもミゾカクシがない。もちろん、奴もいない。
去年など、70-80年代辺りに「一晩で灯火に3ケタ飛来した」という場所周辺の湿地を徹底的に調べ、わざわざ大枚はたいて夜中にタクシーを使って山中の湿地にまで乗り込んだが、一匹もいなかった。いるのは、外見の酷似した腹黒のド普通種のみ。もしかしたら、この中に一匹くらい混ざってるんでは?と思い、とりあえず目につくそれっぽい奴を片っ端から取り押さえて透明なプラ容器に放り込み、数十匹集まったところで下から覗いたが、全部黒かった。
今世紀以降に記録がある、広大な田園にも度重ねて出向いた。今から10数年前、そこでは粉もんの奴とかサンドフィールドの奴など、今や各地で希少種となった数々のダストインセクトが記録されており、それらは今もしっかり生息している。ただ、首の長い奴だけが、いない。今の所、当方が確認している犬型県での最新の公式記録は2010年だが、正直そこにも現時点で存在するのか、限りなく怪しい。
恐らく、今世紀以後生きたアレを見た人間など存在しないのではないか。大体、虫マニアなどという連中は自己顕示欲と承認要求の煮凝りみたいな救いようもない生物なので、こんな珍しい種を採ったとなれば絶対すぐさまSNSに画像を載せて、これ見よがしにイキるに違いないのだが、今なおそれが観測されないからだ。何としても、俺がそのイキり第一号として降臨せねばならない。
アレを発見するのは、本当にハードルが高い。そもそも数少なくて珍しいうえ、あの腹黒と同所的に混在しているのが、まったくもってタチが悪すぎる。背面側からは一見して腹黒と区別できないため、わざわざ一度取り押さえて裏返すプロセスを経ねばならないのが、殺人級に面倒なのだ。
池や沼の岸辺に繁茂する雑草。雑草とは言っても、意外と見られる場所は限られると思う。特筆して話題にもならないような草だが、あるジャンルの虫マニアにとっては獲物を探すうえで一つの指標となるもの。
以下、分かる奴だけ分かればいい話。
首の長い奴が、本当に見つからない。国内では犬型県で一番多くの公式な文献記録が出ており、「今も確実に生息する」と書かれた文献さえ存在する。大ウソ甚だしい。
この数年間というもの、過去に得られたとされる場所の殆どに出向いたが、その全てにおいて全く発見できない。昔は多産地だったらしい「ミゾカクシが水辺ギリギリまで繁茂している」池は、今どこを探してもミゾカクシがない。もちろん、奴もいない。
去年など、70-80年代辺りに「一晩で灯火に3ケタ飛来した」という場所周辺の湿地を徹底的に調べ、わざわざ大枚はたいて夜中にタクシーを使って山中の湿地にまで乗り込んだが、一匹もいなかった。いるのは、外見の酷似した腹黒のド普通種のみ。もしかしたら、この中に一匹くらい混ざってるんでは?と思い、とりあえず目につくそれっぽい奴を片っ端から取り押さえて透明なプラ容器に放り込み、数十匹集まったところで下から覗いたが、全部黒かった。
今世紀以降に記録がある、広大な田園にも度重ねて出向いた。今から10数年前、そこでは粉もんの奴とかサンドフィールドの奴など、今や各地で希少種となった数々のダストインセクトが記録されており、それらは今もしっかり生息している。ただ、首の長い奴だけが、いない。今の所、当方が確認している犬型県での最新の公式記録は2010年だが、正直そこにも現時点で存在するのか、限りなく怪しい。
恐らく、今世紀以後生きたアレを見た人間など存在しないのではないか。大体、虫マニアなどという連中は自己顕示欲と承認要求の煮凝りみたいな救いようもない生物なので、こんな珍しい種を採ったとなれば絶対すぐさまSNSに画像を載せて、これ見よがしにイキるに違いないのだが、今なおそれが観測されないからだ。何としても、俺がそのイキり第一号として降臨せねばならない。
アレを発見するのは、本当にハードルが高い。そもそも数少なくて珍しいうえ、あの腹黒と同所的に混在しているのが、まったくもってタチが悪すぎる。背面側からは一見して腹黒と区別できないため、わざわざ一度取り押さえて裏返すプロセスを経ねばならないのが、殺人級に面倒なのだ。