2020/04/30|Category:膜
2020/04/27|Category:膜
精霊
2020/04/26|Category:未分類
2020/04/25|Category:鱗
アゲハチョウPapilio xuthus。茨城にて。
アゲハの仲間は季節により、形態が変化する種が幾つかいる。春型は小型で迫力に欠けるが、色彩にメリハリがある。夏型は巨大だが、春型よりも色彩がくすんで大味な雰囲気。やはり春型が美しい。どこにでもいる蝶だが、世界的に見ればほぼ東アジアの特産種であることを考えると、結構貴重な生物に思えてくる。
地べたに止まって、日光浴を兼ねた吸水をしている最中。春先、アゲハのみならずギフチョウの類も午前中は地べたに止まって体温を上げる。蝶の撮影マニア連中の間では、ギフチョウは地べたにただ何の能もなく止まっているよりは、カタクリの花に来ている姿の方が写真的に価値があるらしい。しかし、俺は個人的にカタクリに来ているギフチョウよりも地ベタリアンのギフチョウの方が、人生の中で遥かに見覚えがあるため、それを撮影する方を好む。地べたにいる姿だって、自然本来の姿なのだから、どちらの姿を撮影する方が優れているということもあるまい。
以前、鳥を撮影する人から聞いた話だが、鳥撮影マニアの間では、川にダイブして魚を捕るヤマセミの写真に「格付け」が存在するらしい。アブラハヤみたいな小魚を捕らえた写真は下の下で、アユになると品格が上がり、最上級はイワナだという。事実ならば心底バカバカしい。鳥が何食ってようが、ありのままの自然の姿なら何だっていいだろ。
むしろ、意図的にアユやらイワナやらを食う写真撮りたさに、鳥に餌付けするだの本来その川にいない魚を放つだのの行為のほうが、よほど有害だ。そんなことまでして、鳥の写真なんて撮るものではない。そこまで落ちぶれた写真家になど、なりたくないものだ。
アゲハの仲間は季節により、形態が変化する種が幾つかいる。春型は小型で迫力に欠けるが、色彩にメリハリがある。夏型は巨大だが、春型よりも色彩がくすんで大味な雰囲気。やはり春型が美しい。どこにでもいる蝶だが、世界的に見ればほぼ東アジアの特産種であることを考えると、結構貴重な生物に思えてくる。
地べたに止まって、日光浴を兼ねた吸水をしている最中。春先、アゲハのみならずギフチョウの類も午前中は地べたに止まって体温を上げる。蝶の撮影マニア連中の間では、ギフチョウは地べたにただ何の能もなく止まっているよりは、カタクリの花に来ている姿の方が写真的に価値があるらしい。しかし、俺は個人的にカタクリに来ているギフチョウよりも地ベタリアンのギフチョウの方が、人生の中で遥かに見覚えがあるため、それを撮影する方を好む。地べたにいる姿だって、自然本来の姿なのだから、どちらの姿を撮影する方が優れているということもあるまい。
以前、鳥を撮影する人から聞いた話だが、鳥撮影マニアの間では、川にダイブして魚を捕るヤマセミの写真に「格付け」が存在するらしい。アブラハヤみたいな小魚を捕らえた写真は下の下で、アユになると品格が上がり、最上級はイワナだという。事実ならば心底バカバカしい。鳥が何食ってようが、ありのままの自然の姿なら何だっていいだろ。
むしろ、意図的にアユやらイワナやらを食う写真撮りたさに、鳥に餌付けするだの本来その川にいない魚を放つだのの行為のほうが、よほど有害だ。そんなことまでして、鳥の写真なんて撮るものではない。そこまで落ちぶれた写真家になど、なりたくないものだ。
2020/04/23|Category:脊椎動物
ヒミズUrotrichus talpoides。茨城にて。
道際に落ちていた。生きてる姿を見たかった。
地上に住む我々がモグラの仲間の姿を見かけるのは、大抵死んだ状態である。古の人は、モグラが太陽の光に弱く、たまたま地上に出てきたときに日光を浴びて死んだのだと解釈していた。それに対し、大概の動物図鑑などでは「地上では餌が採れずに餓死してしまう。その結果を見ているに過ぎない」として、上述の説を否定している。
事実、モグラの仲間は体の代謝が激しく、常に物を食い続けていないと体温が冷え切り、死んでしまう。そして、地上で動きの不得手な彼らが効率よく捕獲できる獲物も少ないため、地下に戻れなければ遅かれ早かれ死ぬことになる。だが、実の所彼らは餓死する前に、他の肉食獣に見つかり嚙み殺されているのだ。肉食獣は、目の前にモグラが歩いていれば本能でこれを捕らえて噛み殺す。だが、モグラの肉には独特の悪臭があるため、殺しはしても食わずに放置していく。だから、死体だけが残される。
この写真の個体も、体表をよく見ると明らかに何者かが噛んでできたであろう毛羽立ちが見られる。
道際に落ちていた。生きてる姿を見たかった。
地上に住む我々がモグラの仲間の姿を見かけるのは、大抵死んだ状態である。古の人は、モグラが太陽の光に弱く、たまたま地上に出てきたときに日光を浴びて死んだのだと解釈していた。それに対し、大概の動物図鑑などでは「地上では餌が採れずに餓死してしまう。その結果を見ているに過ぎない」として、上述の説を否定している。
事実、モグラの仲間は体の代謝が激しく、常に物を食い続けていないと体温が冷え切り、死んでしまう。そして、地上で動きの不得手な彼らが効率よく捕獲できる獲物も少ないため、地下に戻れなければ遅かれ早かれ死ぬことになる。だが、実の所彼らは餓死する前に、他の肉食獣に見つかり嚙み殺されているのだ。肉食獣は、目の前にモグラが歩いていれば本能でこれを捕らえて噛み殺す。だが、モグラの肉には独特の悪臭があるため、殺しはしても食わずに放置していく。だから、死体だけが残される。
この写真の個体も、体表をよく見ると明らかに何者かが噛んでできたであろう毛羽立ちが見られる。
2020/04/22|Category:双
精霊
2020/04/21|Category:未分類
2020/04/20|Category:膜
2020/04/19|Category:双
2020/04/16|Category:甲
2020/04/12|Category:クモ
2020/04/10|Category:双
2020/04/09|Category:甲
2020/04/08|Category:鱗
2020/04/06|Category:鱗
2020/04/05|Category:膜
2020/04/01|Category:クモ
キノボリトタテグモConothele fragaria。茨城にて。
日本の本土に分布するトタテ御三家(キシノウエ、キノボリ、カネコ)の中では、野外での捕食シーンを撮影するのが一番困難と思われる。今なお満足いくカットが得られない。
トタテの捕食を野外で撮影するなら、早春に限る。肌寒いこの時期の夜間、奴らはそれでも獲物を待ち伏せて狩りを行うのだが、寒くて機敏な動きができないためか、温暖期に比べて一連の狩りの行動に「遊び」がある。巣から飛び出すスピードは高速だが、その後獲物を脚と牙で捕縛して、それを巣内に引きずり込むまでに、明らかに手間取る。この傾向が一番顕著なのがカネコで、警戒心が割と弱く、また一旦警戒して巣に引っ込んでも比較的短時間でまた上がってくる。
しかし、キノボリは寒冷状態でも意外と動きのスピードが落ちない。巣が垂直面にしかないので、撮影時にしばしば無茶な体制を取らねばならない。警戒心も非常に強く、一度引っ込まれると容易に機嫌を直さないなど、撮影しやすい要素が何一つない。やっと一枚それらしいカットを撮ったが、あくまでもそれらしいカットでしかない。
しかし、キノボリの扉は多くの個体で、巣の扉の上にさらに扉がついているように見える。キシノウエでこういう状態の巣を見た覚えがないのだが、どういうことだろう。
日本の本土に分布するトタテ御三家(キシノウエ、キノボリ、カネコ)の中では、野外での捕食シーンを撮影するのが一番困難と思われる。今なお満足いくカットが得られない。
トタテの捕食を野外で撮影するなら、早春に限る。肌寒いこの時期の夜間、奴らはそれでも獲物を待ち伏せて狩りを行うのだが、寒くて機敏な動きができないためか、温暖期に比べて一連の狩りの行動に「遊び」がある。巣から飛び出すスピードは高速だが、その後獲物を脚と牙で捕縛して、それを巣内に引きずり込むまでに、明らかに手間取る。この傾向が一番顕著なのがカネコで、警戒心が割と弱く、また一旦警戒して巣に引っ込んでも比較的短時間でまた上がってくる。
しかし、キノボリは寒冷状態でも意外と動きのスピードが落ちない。巣が垂直面にしかないので、撮影時にしばしば無茶な体制を取らねばならない。警戒心も非常に強く、一度引っ込まれると容易に機嫌を直さないなど、撮影しやすい要素が何一つない。やっと一枚それらしいカットを撮ったが、あくまでもそれらしいカットでしかない。
しかし、キノボリの扉は多くの個体で、巣の扉の上にさらに扉がついているように見える。キシノウエでこういう状態の巣を見た覚えがないのだが、どういうことだろう。