ホラズミオビヤスデ
Epanerchodus inferus。
関東西部の石灰岩地帯に特有。関東に生息する地下性オビヤスデ類の中では、最も地下性傾向が顕著な種。体は退色著しく、各体節の横の張り出しが広いため、外見が優美である。
とある観光開発著しい洞窟内に、スポット的に見られた。鍾乳石を煌々と照らす照明の下、藻類に汚損された部分に集まり、これを食い漁っていた。本来植物など生えない暗黒世界で、ありもしないはずの藻類を食う地下性生物の写真など撮りたくなかった。よほど何も生えていない場所に摘まんで移して撮影しようかと思ったが、これも地下性生物の直面する現実の一コマだと思い、そのまま撮影した。