2018/07/31|Category:膜
大型の徘徊性クモを狩る。たまたま目の前にコアシダカグモを運ぶ奴が現れたので、例によって挨拶代わりに半ヤラセで麻酔行動を再現させた。ベッコウの仲間は、どの種も毒針をクモの牙の生え際か、脚の付け根同士の間に打つ。
麻酔行動再現のためにハチから獲物を一時的に奪い取る際、なるだけ長い枝を使って巧みにクモを生きているが如く操らないと、ハチを騙せないばかりかハチの逆鱗に触れて逆襲される恐れがある。今回の個体もかなり気が立っており、下手するとヤバかった。「狩人蜂は直に手で握らなければ刺さない」は、大型ベッコウにだけは通用しないことを肝に銘じるべきだ。
もっともこの地球上で、あの地獄の電撃千枚通しを打ち込まれるリスクを負いつつ、道端で通行人らの衆人環視の下、わざわざベッコウバチが運ぶ最中のクモを横取り悦に浸るなどという、通報職質ものの変態がそうそう他に現れるとも思えないので、書くだけ無駄な情報である。
ベッコウクモb…知らん名だ。