2023年3月18日 (土)

ソニー α100

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なんと「タモリ俱楽部」が終わるという。終わらないと思っていたものが終わるというのは、令和ではちょくちょくあって、昭和世代は寂しい限りである。

今となっては石器時代の話だが、かつては「ペンタックス」とか「ミノルタ」という伝統的カメラメーカーがあった。ドイツに西と東があったことを説明するのも困難で「キエフ」も「キーウ」と言わなければ覇権主義者として糾弾されそうな世の中だ。なので、消えたカメラメーカーを語るというのは第二次世界大戦でアメリカ軍が日本の都市を絨毯爆撃で灰にしたという話をするがごとしなのだが、本ブログはそういう話をするものなので話を続けることにする。

「ペンタックス」は紆余曲折がありながらもリコーに拾われて、リコーの1ブランドとなった。しかし、「ペンタックス」というブランドは、それなりにリスペクトがあるように思える。「ペンタックス」がリコーに拾われたのは幸いだったと思う。一方で「ミノルタ」はコニカと合併して「コニカミノルタ」となったが力尽きてソニーに吸収された。いや、吸収されたのは一眼レフカメラのαシリーズだけだ。その他のコンパクトデジカメなどはケンコーが拾ったような気がするのだが、曖昧な記憶だ。いずれにしろ「ディマージュ」というブランドは消滅している。ソニーがαシリーズを吸収して最も熱心だったのは「コニカミノルタ」色の排斥だった。今でもαシリーズはミラーレス一眼のブランドとして残っているが、「コニカミノルタ」などは無かったことになっているようだな。

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驚いたことに、拙僧は本カメラを保証付き中古で買ったようだ。そんなことはまるで覚えていない。その後、2台目をジャンク籠で拾ったのだが、それは相応な価格帯だった。

手元には本カメラの個体は1台しかないから、もう1台は金策で手放したのだろう。それは一応「ソニー」の一眼レフデジカメだから、それなりに現金預金を潤したはずだ。

ソニーはとっくに一眼レフデジカメには見切りをつけ、NEXで始まったミラーレス一眼をαブランドとして展開している。拙僧もNEXシリーズ初期のNEX-5を今後熱心に使おうかなと思っているのだが本カメラもいまだ現役だ。

1000万画素級の撮像素子といっても600万画素級のD70や*istDLと使い分けてもいないのだが、ポートレイト撮影で女性の肌の好ましくないモノをぼんやり写すというのは都合が良いんじゃないかな。

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2023年3月 2日 (木)

ミノルタ SR505

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「日本カメラ」や「アサヒカメラ」といった伝統的なカメラ雑誌が無くなって久しい。今でもカメラ雑誌というのは存在するようだが、ずっとカジュアルで軽快なもののようだ。拙僧個人も、伝統的なカメラ雑誌のカビ臭くてxx先生をあがめるような記事というのは閉口していたから、時代のムーブメントがそういう風に移行するのは良いことなのだろう。しかし、そういう雑誌は写真を撮るという楽しみは同じようで、今更フィルムカメラを大事に使うようなオールドタイマーとは別のベクトルで進んでいるようだ。それはそれで健全だろうが、いまだにモノクロネガで自家現像をし、フィルムカメラの歴史などを語ろうというような拙僧には寂しいものだ。フィルムカメラを取り上げた雑誌やムックはあるが、どうも「ロモグラフィー」的なムーブメントがあって、その気にならない。写真が変に写っていたり、撮れていなかったら普通に不愉快だからな。「撮れているかわからないのが楽しい」というカルチャーには、どうも迎合できない。

要するに、拙僧は既にかつて忌み嫌っていたオールドタイマーのクラシックカメラ爺なのであろう。悲しいよ。

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それはそれで仕方がないことだ。歳をとらない人間なんていないからな。2003年ごろに、手のひらを返したように「全てのフィルムカメラは数年で使い物にならなくなる」という連中というのは、当時、まだまだ高価だった一眼レフデジカメを買う方便だったのかもしれない。そういう意味では、当時悲観されていたよりもフィルム事情は楽観的である。カラーポジフィルムなど、到底手が届かなくなったが、モノクロネガを自家現像する分には何とか趣味の範囲で出費できる価格帯だ。思うに、0円プリントの前に戻っただけじゃないかな。

老いるというのは悲しいことで、一方で老いないカメラ・レンズというのは憧れるものである。勿論、メンテナンス代をかけるのはライカやニコンであって、ミノルタなんか使い捨てだという考え方もあるだろう。拙僧の個体は自分の老いをカメラに刻んだ形跡がある、老いてもカメラを変えず、共に老いていくというのも理想ではないだろうか。

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2023年2月 4日 (土)

ビビター28mmF2.8(FDマウント)

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ビビターというブランドは一度消滅したと思っていたのだが、どっこい今でもデジカメ用交換レンズをビビターブランドで販売しているようだ。その供給先は韓国のサムヤンや共産中国のレンズらしい。サムヤンなんて、フィルム時代は酷い出来のレンズやコンパクトカメラだったが、今では日本製レンズと比べ物になるらしいのだ。技術立国日本も遠くなりけりである。

Image13ビビターとは北米のカメラ用品を扱うブランドとして広く知られていた。概ねの評価というのは「ちょっと足りないけど一定の品質を保証する」というもので、ライカやニコンのレンズでないと写真が曲がるという気の毒な方には用が無かったけど、一般的な労働者にとってはリーズナブルにパフォーマンスを発揮する。サイドキックフレンドだった。

その一定のクオリティを下支えさせたのが日本製レンズとカメラだった。トキナー、トミナー、キノ、コシナ、ペトリ、オリンパスなどと、その名はいとまがない。

ブランディングホールディングスに買われ再興したビビターブランドが韓国や共産中国のレンズで支えているとうのは、ちょっと寂しいけど時勢だろうか。日本では展開しているかどうか知らないけど、ビビターはカメラ用品に留まらず、ドローンや小型家電にまでブランドを広げているようだ。勿論、それを下支えしているのは韓国製品や共産中国製品だろう。

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2023年1月24日 (火)

タムロン 100~300mmF5~6.3(Fマウント)

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フィルムカメラ時代、最も不遇だったのがAF望遠ズームレンズなのではないだろうか。軽く軽薄でプラスチックボディ。うるさ方のカメラ爺が「わしのニコンF(ペンタプリズム)につけられたら穢れが移る」と本気で思われていた。そういう爺が既に人生を卒業しているから、こういうレンズも少しは報われるのではないだろうか。

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まだデジタル一眼レフが黎明期を脱していない頃には、この種のレンズが値上がりしたことがある。つまりデジタル一眼レフ用のレンズは高いのでフィルムカメラ用のレンズで凌ごうというわけだ。実際、当時に不良債権になっていたレンズを数本処分した。しかし、本レンズはAFの連動もカプラー式だし、デジタル一眼レフ用のズームレンズの値段も落ち着いたので再び不良債権化している。

本レンズをどのようの手に入れたか忘れたが、多分3000円くらいじゃなかったかな。今じゃ高い値段である。実際、拙僧もD70とかD70sで撮影した画像しか残っていない。こういうレンズを使いたくて、いまだにポートレート撮影にもD70を動員するのだ。

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2022年10月18日 (火)

ニコン Aiニッコール85mmF2

Dscn4745かつてライカ判カメラでポートレイト撮影にもっとも向いたレンズが85mmだとされた。なので同じ中望遠でも105mmとか135mmよりは割高な値付けになっていた。最近のデジカメ事情はよく知らないのだけれども、ひょっとしたらライカ判撮像素子のミラーレス一眼でポートレイト撮影の主力は今でも85mmなのかもしれない。

85mmF2というのは比較的フレンドリーな価格帯だったが、それでもそれなりの価格帯だった。あまりジャンクとかバーゲンとかでは出ないレンズだ。もっとも、主力は85mmF1.4で、お金を捨てたいブルジョワの爺とかは喜んで京セラコンタックスのゾナー85mmF1.2にしてケースから出さなかった。そういう意味でいうと85mmF2というのはスリムで軽いし何しろ戦闘的なので実際の撮影では効果を発揮した。

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拙僧は長いこと85mmという焦点距離は手が届かずにいた。それで困ったかというとオートニッコール105mmF2.5やらAiニッコール135mmF2.8で困ったことは無い。しかし、無いと憧れは募るものだ。

Hオフで見かけた本レンズは6000円台と85mmF2の割には安かった。安いのには理由があって前玉に目立つ傷がある。もっとも、拙僧は前玉の傷の一つや二つで写真が曲がるという連中は信用していない。バトルダメージがあってこその戦闘的な撮影が可能なのだ。見た限り傷以外には不具合無しだったので拾い上げた。

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2022年9月23日 (金)

ニコン AiAFニッコール50mmF1.8D

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あの、我々のニコンが厳しい戦いを強いられているようなのだ。かつての「キヤノンと比べると分が悪いなあ」という程度ではなく、激戦区で秀でているのはソニーのようで家電メーカーのパナソニックもミラーレス一眼は苦戦しているらしい。やはりマイクロフォーサーズはライカ判フルサイズの前に足を止めたのだろうか。

拙僧も聞きかじりなのだがソニーはムービーカメラで培ったノウハウをスチルカメラにもふんだんに盛り込んでいるのだ。いや、スチルカメラというのは正確ではない。今、カメラに求められているのはYouTubeに親和性の高い動画カメラなのだ。ソニーのαはそこが秀でているらしい。実例を挙げると、ユーチューバーが商品を手に取る。そして、床に置くとニコンやその他のカメラは全景から近景へのスムーズなオートフォーカスの追随がソニーに劣るというのだ。これはムービーカメラならではのフォーカスの移動のノウハウであり、他のメーカーが及ばないらしい。

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それで我々が困っているかというとそうでもない。拙僧のモデル撮影仲間がもっぱら使用しているのはデジタル一眼レフや旧式のミラーレス一眼である。拙僧個人は*istDLとかD70で写真が曲がるとは思っていないからな。600万画素級くらいの撮像素子の方がモデルさんが写って好ましくないモノが大体しか写らないから都合がいいくらいだ。

もっとも、そんなことが言えるのはニコンがひとまず体裁が整っているからで、民生カメラ終了とでもなれば時代が一つ終わるな。

本レンズはAF用レンズで、既にデジタル一眼レフが登場した頃のレンズだが、勿論フィルムカメラでモノクロネガを通してもパフォーマンスは素晴らしい。

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2022年9月 1日 (木)

ヤシカ ML42~75mmF3.5~4.5(ヤシコンマウント)

Dscn6974なんだかえらく久しぶりの更新になります。

なんで本ブログが開店休業状態になってしまったかというと3つの理由があります。

1つ目はコロナで祭りや素人モデルさん撮影会など撮影の機会が激減してしまったこと。時折、街スナップなどをしているのですが、不要不急の外出に白い目をむけられるようになって、嫌になっちゃたんですよね。

2つ目はインスタグラムを始めたこと。インスタグラムは続ければ続ける程、フォロワーさんが増えるので、ちょっと他のしいんですよね。

3つ目はカメラやレンズで検索しても引っかかりづらくなったこと。これが拙僧のコンテンツがつまらなくて、他の面白いコンテンツが活発ならばやり甲斐もあるのだけど、引っかかるのはネットオークションや海外の通販サイトだったりして、肝心の実のあるコンテンツがひっから亡くなったのだ。そういうのってモチベーションを下げますよね。

とりわけ3つ目の理由というのが深刻でブログ+コンテンツという拙僧の活動モデルを失い、ブログからインスタグラムへとモチベーションが流れたんですよね。

しかし、ペースを週1にするのか隔週1にするのかは決めていないのですが、ブログをさいかいすることにしました。理由は気づくと長い文章の構成能力がだだ下がりになっていたんですよね。インスタグラムにしろmixiにしろボリュームのある文章を後悔する場所でないですよね。なので、アクセス数がピーク時の何分の1になるのかわからないのですがブログを再開することにしました。

どうかお付き合いいただければ幸いです。

今回はヤシカブランドのヤシコンマウントのレンズです。今やヤシカという会社がカメラを作っていたという話題は、戦前の文学を語るようなモノだと思うのですが、だからこそ価値があるのではと話題に取り上げました。

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2021年6月18日 (金)

三協光機 スーパーコムラー200mmF3.5

Dscn2436随分過日になるのだが「ベルセルク」などの著名で有名な三浦健太郎氏が急逝した。54歳。あまりにも早すぎる。これで「ベルセルク」は絶筆になってしまった。ガッツとキャスカが笑う日は来ないのかよ。あまりにも悲しすぎる。思えば「ベルセルク」と出会ったのはアニマルハウスで高校生の頃だった。その後、掲載紙に恵まれず、何度も掲載紙を変えながら連載を続けてきた。今度ばかりは続くことはあり得ない。気づけば三浦健太郎氏とあっしは年齢で6年しか違わなかった。高校生の頃の拙僧からすれば6歳年上というのは大人だが、今となっては同輩と変わらないよ。

コムラーというブランドは中古カメラ・レンズを好む方なら知らない方はいないだろう。その消滅に関しては謎が多い。Lマウントレンズから映写機用レンズ、大判用レンズまで幅広く活躍したコムラーの消滅も、当時は惜しまれただろう。

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2021年5月15日 (土)

三協光機 スーパーコムラー135mmF3.5(プリセット絞り)

Dscn6292個人的には「コロナ自粛」というのには消極的なのだが、こう周辺が「自粛ムード」に包まれていると出かけるモチベーションも上がらないものだ。なんだか写真の神からも見捨てられたようで、方々の祭りや催し物が中止となって撮影機会が激減しているのだが、ぼちぼち入るポートレート撮影も当日は雨だったりして、とんと運に恵まれない。撮影が進まないと処分もできないので、粛清も滞っている。一度も使ってないカメラやレンズを手放すのは、やっぱり惜しい気がするからだ。なので近所散歩の似たような写真になってしまうのは申しわけない。

Img069だからというと言い訳がましくなるのだが、ブログの更新が随分と久しぶりになってしまった。正直なところ、拙僧のブログ執筆のモチベーションが下がっている。実際に撮影の機会は減っていても、取り上げるカメラ・レンズは沢山ストックしてあるのにだ。それには拙僧のブログがYahoo検索の評価がかなり下がってしまったことも理由にはある。このツイッターやインスタグラムの世の中でブログという地位が沈下しているのもじじつなのだが、やたらとネットショップやネットオークションでの出品物を優先してヒットするようになってしまって、拙僧が何かのカメラ・レンズを調べようとしても個人のコンテンツに届くのに苦労するようになってしまった。拙僧のブログやコンテンツのヒット率も低い。そもそも、アクセス数をかせぐために始めたブログではないのだが、やっぱりモチベーションが下がるよな。

それでも、2003年くらいにはフィルムは消滅するなんて言っていた方が多かったが、とりわけモノクロネガは元気だ。それは、値段は高くなったが0円プリントでカラーネガをおまけにくれた時代と比較するのは無意味だろう。困ったのは印画紙で、これは簡単に買えるものではなくなってしまった。今のところ期限キレの印画紙がそこそこ余っているので、稼働率の低い暗室作業に間に合っているが。

本レンズはネットオークションで海外のバイヤーが速やかに買っていった。135mmなど人気の無い焦点距離の代表みたいだが、海外ではプリセット絞りのコムラーレンズの評価が高いそうだ。やっぱり撮って出してみないと分からないものだなあ。

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2021年2月 6日 (土)

旭光学 ペンタックスSPF

Dscn7774今年になって単車をヤマハR1-ZからカワサキW650に乗り換えた。随分と方向性の違う単車だが、R1-Zの状態は絶好調だったものの人間の劣化が否めなかった。つまり単車のパフォーマンスに人間が追いつかず、「危ないな」と思うシーンが何度もあったのだ。これはR1-Zに責任があるのでなく、単純に拙僧の腕が下手だからだ。

かといってW650は随分とテイストの違う単車だ。実は拙僧が目をつけたのはスズキのSV650だったのだが店に行ったら既に売れていたのだ。それでW650が目に付いたのだがメッキも美しく、USB端子、サイドバックカバー、キャリア付きシートレール。それにグリップヒーターもついていてキャンプツーリングにはもってこいのオプション付き。タイヤも前後3万円くらいで財布に優しい。車検はあるのだが、拙僧は大型免許をとってから大型車は所有したことが無いのだ。W650だと大型車というよりも中型車という感じだが、大きさや重さ。豊満なトルクは2st250ccとは異なる。

正直、「とっつあんバイク」と思っていたのだが、実際に拙僧も「とっつあん」なのだから、こういう単車が似合う年なのだろう。

Dscn1634ペンタックスSPFもそういう「とっつあんカメラ」なのだろう。しかし、そのオールドタイマーな風体が若いフィルムカメラのニューカマーに人気のようである。

露出計は壊れている可能性は高いが機械式シャッターは元気に動く。拙僧など外光露出計を使っているからペンタックスSPもペンタックスSPもペンタックスELも特に使い分けてはいない。

R1-Zに比べるとびっくりするほど遅いW650だが、今更本カメラでフィルム写真を楽しむのも、徐々に人間が慣れて楽しくなるんじゃないかな。

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