とっくに報告させていただいたと思い込んでいたのだが、どうも忘れていたようだ。チョコチョコとブログやコンテンツに登場するのだが、去年の秋頃にソニーのNEX5がジャンク籠に転がっていたのだ。プライスタグは1000円。勿論、ボディのみだが、アマゾンで安互換バッテリーを買ったとしても、ダメ元でいい夢が見る値段としては適正だと判断し、速攻で鹵獲した。
それで、アマゾンで1280円だかの互換バッテリーをつけたらちゃんと動くのよ。もっとも、レンズがないからちゃんと撮影できるかわからないんだけど、友人のNEX用レンズをお借りしたらちゃんと写る。それでも、流石の拙僧もNEXまで師団装備として展開するのは運用上適切でないと思ったので、友人が貸してくれたFマウントアダプターで満足するつもりだった。そしたら、イイ感じの絵を描くのよ。でも、正直言って拙僧はミラーレス一眼の液晶ビュワーで満足なMFができる程、器用じゃないし眼も良くない。試しにモデル撮影会で使ってみたのだが、著しく撮影リズムが遅滞するので、すぐに装備から外した。しかし、絵は良い。なので、結局、標準ズームレンズであるE16~50mmF3.5~5.6を確保してしまいました。
我が師団がモデルポートレイト撮影に挑む場合、標準的な編成はデジx2、フィルムカメラx2である。言い換えると最も簡素な編成で、ロケーションや撮影時間(半日or一日)、モデルさんの人数によっては中判カメラを足すとか、使用レンズによってボディの数が増えたりする。フィルムカメラの装備はライカ判一眼レフカメラや中判カメラ、距離計連機、高級コンパクトカメラと柔軟な編成を組むのだが、デジの場合はデジ一眼レフカメラとミラーレス一眼の組み合わせである。
メインがデジ一眼レフカメラでサブがミラーレス一眼なのだが、拙僧のデジ一眼レフカメラは妙に前線での故障率が高く、また、ミラーレス一眼の方が高年式の場合が多いのでチャペルの中とか暗い場合にも対応可能である。なので戦闘の主軸をミラーレス一眼に切り替える場合は多い。以前はEVFを標準装備したルミックスDMC-G3を動員する場合が多かったのだが、EVFの見え具合がどうこうというよりはミラーレス一眼はプレビューを表示するので、光学式のデジ一眼レフカメラと併用すると混乱するのだ。拙僧は光学ファインダーのデジ一眼レフカメラで撮影した結果なんて戦場ではロクに見ないからな。それで、駐屯地に帰還してから悩むことになるのだが。
ミラーレス一眼の液晶ビュワーだって真面目には見ないのだが、全く見ないのとは完全に違う。保険として確実に撮れたことを確認できるミラーレス一眼とデジ一眼レフカメラの併用は、拙僧の遊撃戦には冴えたペアと言える。なので、最近はEVFに拘らずルミックスDMC-GF5とかEOS-M(初代)を動員していた。折角、予備バッテリーまで用意したのだが、ルミックスDMC-G3は殆ど稼働していない。
困ったのはNEX5の場合、登場時期を考慮すると、晴天下で液晶ビュワーが見えづらくなってしまうのは如何なものかと思うな。特に日が傾くと斜光で液晶ビュワーは、殆ど真っ暗になってしまう。なので、目視で被写体の表情やポーズを確認して、液晶ビュワーは参考程度にしかあてにしない場合がある。なんだか、一人で狙撃手と観測手を兼ねているようだ。
それはそれで構わない。NEX5というボディについても、いろいろと報告させていたたきたいのだが、今回はレンズに注目したい。このE16~50mmF3.5~5.6はライカ判換算で24~75mmに相当する。流石、ソニーさん。押しが強いですねって感じ。レンズを買う時に少しは選択肢を迷ったのだが、標準ズームレンズが24mmから始まるなら、あえて単焦点レンズに拘らなくてもイイかなと思ったのだ。所詮、拙僧が手に入れることができる選択肢は僅かだしな。既に1枚目を掲載しているので笑っちゃった方は少なくないだろう。広角側で豪快に湾曲する。旧世代の安コンパクトデジカメだって、ここまで図々しく湾曲はしないだろう。とても新世紀の、しかも交換式レンズの出来とは思えないな。これは多分、「ちゃんとした写真はツアイスでお願いします」という、ソニーの露骨な嫌がらせなんじゃないかな。
AFのヒット率もかなり低い。いや、開けた場所だったら問題ない。しかし、今時のレンズ交換式カメラが手前に木があるからってモデルさんの顔じゃなくて木にフォーカスを合わせるってどうよ。一応、顔認識機能らしきものもあるんだけど、フジフィルムのコンパクトデジカメ、例えば800万画素のファインピクスF40fdの方がよっぽど信頼できる。それに、どうも光学手ブレ補正機構が怪しい。拙僧は手ブレ補正機構を、そもそもあてにしていないけど、どうも満足じゃないなあ。あるいはプログラムAEでカメラ任せにすると、極端にシャッター速度が遅くなってしまうのだろうか。数世代前のコンパクトデジカメならともかく、デジ一眼レフカメラやミラーレス一眼のAEの露出の算出がプアだと思ったことは殆ど無いのだが。
それで、液晶ビュワーでフォーカスの確認は事実上無理だから困ったものだよ。勿論、再生モードにして拡大すれば分かるんだろけど、拙僧は撮影リズムの中で「停止」というのを一番嫌うので、そんなことはしない。基本的にスナップ撮影の「3秒間停止したら狙撃兵に打たれる」というルールと変わらないな。拙僧は行動の基礎ドクトリンを使い分ける程、器用でないしな。
しかし、このレンズは凄くコンパクトなのだ。同じAPS判のEOS-Mのズームレンズの1/3くらいの大きさと軽さがある。ズームリングの操作に癖があったり、何かと不満も多いのだが、拙僧の様に装備が多くなりがちだと、コンパクトというのは数難は隠すのだ。
拙僧は最新のデジカメの進化に殆ど興味が無いし、とりわけソニーは興味が無い。もしかしたら、このレンズとこのボディの組み合わせは湾曲収差の補正ソフトウェアと光学式手ブレ補正機構が正常に機能しないのかもしれないな。ソニーならありがちである。
それでも、極端に湾曲収差が顕著になるのは最も広角側くらいだし、ポートレイト撮影でモデルさんのプロポーションをダイナミックに強調するのに活かすことも可能だ。とにかく、これ以上、Eマウントレンズを増やすつもりはないな。
なんて言いながら既にE55~210mmF4.5~6.3を確保済。これは全然コンパクトじゃないけど、安定的に使えます。
ああ、結局我が師団に新しい装備がシステム化しちゃったよ。
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