3月中旬ころ、お世話になっている水彩画同好会の感じの方から来期、4月以上のスケジュール表が届いたのだ。3月はコロナ熱で軒並み中止となってしまったのだが、本当に4月から行うことができるのだろうか。それはともかく、その封筒にには名古屋で勃発する中古カメラ市戦争の招待葉書のコピーが付属していたのだ。
拙僧の師団は疲労はしていたモノの、何しろ3月の予定がほぼほぼ無くなってしまったので若干の余力があった。しかし、戦争で大出血してしまうと来期以降の行動に制限がでる。師団の定数を割り込むような戦闘は避ける。そう誓って、名古屋は矢場町島へと駆逐艦”めいてつ”に乗り込んだのだ。
拙僧の初動は遅れた。戦争の勃発には間に合わないと覆われたが、大発”名城”で矢場町島マツザカヤビーチに上陸した時には開門数分前だった。
拙僧の師団を不安にさせたのは門の前に誰も待っていないのだ。確かに戦場が栄島から矢場町島に移ってからジャンク市は土日に限られるようになった。これは通常勤務の共和国連合にとっては都合がよいだろうが、平日に自由な時間を作ることができ。週末は師団長兼妻が在住で師団を自由に動かすことができない拙僧には都合が悪いモノであった。
それにしても門前に拙僧一人というのは不安になり、上陸地点を間違えたかと思ったほどだ。やはり流行病の影響があるのだろうか。
開門とともに偵察隊がダッシュし、7Fの催し会場にたどり着くと共和国諸国連合は既に招待規模で部隊を展開していた。帝国同盟は規約を守ったようで、「B級品」はあっても「ジャンク物件」は無かった。拙僧の師団の欲するのは高くても500円のプラカメなのだが仕方がない。そこで概ね1個100円のアクセサリーコーナーで戦火を交えた。
以下は戦果である。
・キヤノン VI-T ・・・ 5500円
・キヤノン ズームファインダー ・・・ 3300円
・リュックサック型カメラバック ・・・ 2500円
・2GBのSDカード ・・・ 200円
以下、1個100円物件
・レンズFキャップ x4
・レンズRキャップ x6
・フジモト Eラッキー 38mmF2.8
・フィルター(プロテクター/スカイライト) x3
・ステップアップリング(52->58)
・カメラストラップ(ニコン/キヤノン) x2
・フィルターレンチ
・PLチェッカー
・セコニック セレン式メーター
・LPL フォーカススコープ
・ブロアーブラシ
・オリンパス マニアルアダプター(OM10用)
・フジフィルム スーパープレミアム400 27枚撮り(有効期限2018年10月)
・フジフィルム ネクシア200 40枚撮り3本パック(有効期限2002年7月)
・フジフィルム プロビア400X 120判 3本入り(有効期限2012年11月)
・パナソニック ミニDV カセット 3本パック+1本
・ミノルタ インテリジェントカード(ブラケット、クローズアップ,デプス、スポーツ、ポートレイト、ケース)
おまけ、レモン社名古屋店にて
・ロモグラフィー モノクロネガ400 3本パック ・・・ 2323円
地味に嬉しいのが200円の2GBのSDカードで、いまだに師団の主力を担うペンタックス*istDLはSDHCカードに非対応なのだ。ぼちぼち手持ちのSDカードが使えなくなっているので補充は嬉しい。Eラッキー38mmF2.8はちょっと状態が良くないのだが、多分ハーフ判用だと思うのだ。だからといってハーフ判も依然としてELニッコールで焼くと覆うのだが100円なら歴史的な文物として確保しても良いだろう。ケースにスカスカの乾燥材つきだった。同様にPLチェッカーなんて絶対に使わないのだが、凄く綺麗な状態なので思わず火線を向けたのだ。今更、2002年に期限が切れたAPSフィルムがまともに使い物になるとは思えないが、もしもジャンク市会戦に参戦したらツマラナイAPSカメラを確保するかもしれないしな。
全く余剰であり余計な出血だったのがキヤノンVI-Tである。1テーブルがほぼほぼキヤノンLマウント機というブースがあったのだが、初戦ではズームファインダーしか拾わなかった。何故ならキヤノンのLマウントボディはいくつか師団で余剰となっているし、ソビエト製ボディを含めると稼働率が低いというか全く稼働していない。一方でLマウントボディとして稼働しているのがベッサR2とキヤノンPなのだ。キヤノン7も時折稼働している。ベッサR2はモダンで信頼性が高いのだが、甲高いシャッター音がキャンデットフォトに不向きということもあって、そういう時にはキヤノンのボディになるのだ。
それでも、トリガー式巻き上げの個体が無かったら拙僧の偵察隊もスルーしただろう。しかし、よく見るとキヤノンVI-TとキヤノンV-Tがあって、ベッサR2にビットユニットをつけたのとはまた違う趣があるのだ。ベッサ用のビットユニットは持っているのだが、あまりフィーリングが好きではないので実戦に投入したことは僅かしかない。しかし、キヤノンボディは専用設計だからなのかとてもしっくりくるのである。ファインダーから目を離さずに巻き上げができる。
それでも、Lマウントボディの稼働率の低さからすれば完全な余剰である。散々いじって帰還しようとしたが郵貯銀行の講座を見たらエアガンなどを処分した金額がそこそこになっており、再び戦場に戻り買ってしまった。これは実際に使うというよりは100円のアクセサリーをいじっているだけでは満足し無くなってしまい、目と指が金属係数の高いカメラを欲してしまったのだろう。冷静に考えたらついでに寄ったキタムラで1.2万円弱で転がっていたD300を買った方が稼働が高いのだが、中古カメラ市戦争に参戦するというのはそういうことではないだろうか。
果たして師団長兼妻の眼をすり抜けてジャンク市会戦に参加できるかが目下の関心なのだが。
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