マイクロニッコール-P.C 55mmF3.5(非Ai)
過日、オリンパスE-500を拾った。全く、妻には申し訳が立たない。ぎりぎり一万円台だったのとコダックの受光素子に興味が勃興したのだ。E-500については後に報告させていただくとして、勿論、付いてきた標準ズーム以外にレンズを揃えるつもりは無かった。しかし、いつものようにネットオークションを見物しているとニコンF->オリンパスフォーサーズアダプターが目に入った。時に錬金術のように語られるマウントアダプターだが、拙僧は熱心ではない。それはかなり高価だからだ。平気で2~3万円するので、それならオリジナルのボディを手に入れたほうが良い気がする。ところが物件は即決4000円と比較的安いのである。これならランニングコストの安いデジ一眼レフの投資としては割に合うと思われた。それに、もしかしたら稼働率の低い、非Aiのニューニッコール50mmF1.4も使えるかもしれない。それでビットを入れてしまったのである。
ブツは速やかに届いた。出品者は大陸系の名前で一抹の不安が無かったと言えば嘘になるが、工作精度もよく、ピンクの化粧ケースに入れられていたのもサービス精神を感じる。果たして非Aiのニューニッコールも付いたので一安心である。まあ、これで満足していれば罪は軽くて済むのだが、そうは収まらないのが悪質である。いい加減にしようと思っているのだが・・・。
ちょっとしたついでに大須の中古カメラ屋に寄ったのが運のツキだ。当初は欲しくもないヤシカエレクトロ35プロフェッショナルでも拾って満足していればよかったのだが、さっきショウウィンドウで見たマイクロニッコール55mmF3.5(非Ai)が気になるのだ。保障無しだが、ジャンクではないショウウィンドウの中にあり、キャップでレンズは確認できなかったが外観は綺麗に思われた。
それで出してもらうと元箱・ハードケース付きなのである。当時ものの保証書まで付属していた。勿論、コンディションは申し分ない。こうなると断念する努力も虚しく、E-500用のマクロレンズが有るのも有効だと思われた。それにマイクロニッコールの語感の良さにも勝てないのである。価格は4980円と非Aiレンズにしては格別安くも無いと思ったが拾い上げた。
デジ一眼レフにMFのレンズの組み合わせは、はし殿が見事な写真を掲載なさっている。猫を被写体とした作品は開放を生かして楽しみに拝見しているのだが、自分で撮影すると大違いである。本レンズはF3.5を開放でも、それほど明るいわけではないのだけれども、フォーサーズサイズで小さくAF用のファインダーは、そろそろアラフォーの呼び声を聞く拙僧の目にはMFが難しい。2時間も撮影すると眼がくたくたに疲れてしまった。年配の方が一眼レフより距離計連動機が見やすいと言うのが分かる気がした次第である。
コンテンツもご覧頂きたい。
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コメント
コンテンツ拝見しました。キレイですね。割と派手目な発色なのでしょうか。
天気もよくてとても気持ち良さそうです。
お花見で露店とか結構出てるもんなんですね。
でもホントに奥さまにおこられそうな買い物の連鎖ですね。
ぼくのブログまで紹介してくださってありがとうございます。
投稿: はし | 2010年4月 5日 (月) 21時23分
どもども、はし殿。
稚コンテンツを見ていただいてありがとうございます(mm。
意外と色ノリがよかったのはコーティングがされていたと言うより、コダックのCCDが利いているのではと思っています。マイナスに補正した方がコントラストがきりっとするのですが、今回は殆ど補正無しにしました。補正無しだとオーバー目になりますね。
廉価フォーサーズのファインダーにMFのレンズの組み合わせは本当に困難で、はし殿の目に追いつくのは修練が必要だと思いしらされました。案外、画角は違和感有りませんでしたが。
買い物は中々控えられないのですが、放出の方は徐々に増えています。それ以上に増えているのも確かなのですが。
妻も使う物なら怒らないのです。
投稿: Rikkie | 2010年4月 6日 (火) 09時35分
私の持っているマイクロニッコールは55mmF2.8です。これを使って、デジカメをフィルムスキャナ代わりにしてやろうと目論んでいます。一眼レフ用のレンズは去年ほとんど処分したので現在持っているのは3本だけになりました。ニコンのレンズは55mmF2.8と28mmF2です。NIKON F自体の大きさは気にならないのですが、これらのあまりコンパクトでないレンズが嫌でNIKON Fを持ち出すのがおっくうになり、ライカミニやCONATAX TVSに目がいってしまいました。
マイクロニッコール55mmF2.8の撮影倍率は1:2ですが、PKと書かれている数字の列に1:1の文字もあります。これは純正のエクステンションチューブ、PK-13を使ったときの倍率が表示されています。
Nikomat-ML WWW サイトというところのhttp://nikomat.org/lens/speclist.html">ニッコールレンズ 諸元表を見るとマイクロニッコール-P.Cは、M2リングとなっていますね。そのM2リングを使ったときの撮影倍率の表示もあるのではないですか?
投稿: yoh | 2010年4月 7日 (水) 02時24分
どもども、yoh殿。
有益な情報ありがとうございます。
なるほど中間リングを使用したときの倍率なのですね。そういえば、件の中古屋にはM2リングがジャンクコーナーに転がっていましたから、案外付属していた物かもしれません。名古屋には今週末にも出かけますから、もし寄れる時間があれば確保ですね。
デジカメをフィルムスキャナー代わりに使うのはかなり難しいと思うのですが、流石拙僧とはガッツが違いますね。
28mmF2は羨ましいです。拙僧もキヤノンFDマウントの物は持っていますが、稼動はしていないですね。ニッコールでは28mmF3.5を持っており、プレスト400を1600に増感したプリントなど、かりっとして気に入っています。
Fは魅力的な価格帯の物が転がっていて気になるんですよね。確かに実際に撮影に使うとしたらTVSなのですが、フィルム環境がまだ整っているうちにという思いはあります。
件の中古屋にも5000円のTVSが転がっていて心が動きましたが、ジャンクコーナーに置いてあったので取りあえずパスできました。しかし、粛清で充分払える金額が懐に入ったのでジャンクが液晶漏れ程度であれば理性を保つのは難しいでしょう。
それでも、ジャンクのTVSと保障なしだけど中古のショウウィンドウに鎮座する甥金で手が届きそうなFとどちらを選ぶかは悩み甲斐がありそうです。
勿論、撮影に使うとしたらTVSなのですが。
投稿: Rikkie | 2010年4月 7日 (水) 11時06分
あれまぁ。。。コダックの撮像素子ですか。。。
コリャなんかそそります。
以前オーディオで真空管アンプに凝った際、メーカーの違う真空管に差し替えるだけで音質のみならず、音像や音の方向性や速度まで変わり、びっくりしました。配線材やスピーカーコードはもちろんの事変わるので、オーディオ用のオペアンプなどIC類もそうではないかと疑い、ドイツのテレフンケンやジーメンス(シーメンス)やフィリップスのものをカタログから探し取り寄せようとした大ばか者です。
しかし、撮像素子などは結構変わるのかもしれませんね。Kodakの撮像素子の印象をもっと伺いたいです。
E-500も、Kodakの撮像素子で奥様をキレイに撮る為・・・という事も出来るかと。
当家も子供の記録のためという事でポンコツハッセルを修理に出しました(もちろん修理大分くらいのカメラはほぷしゅつしましたが)。
投稿: 横須賀与太郎 | 2010年4月10日 (土) 00時32分
どもども、与太郎殿。
コダックの撮像素子を選ぶというのはコダクロームを選ぶように、一種のステイタスを感じているのですが、これは妄想でしょう(^^;。
でも、コダックの(ということはチノンの)コンパクトデジカメは、いわゆる「コダックブルー」が再現され興味深いのです。E-500では、まだそういったものが撮影できないのですが、他の方のコンテンツを拝見すると「オリンパスブルー」などといった記事を見かけますので可能性はあると思います。
お子様の成長をハッセルでと言うのはカメラ趣味者の冥利に尽きるのではないでしょうか?当方ではブロニカS2があたりますが。あのような中判ウェストレベルカメラのかもし出す空気には厳粛な物があり、フォーマルという雰囲気が現れてよいものです。
投稿: Rikkie | 2010年4月10日 (土) 08時37分