タムロン 70~300mmF4~5.6(Fマウント)
拙僧がこの趣味を始めた頃からタムロンとシグマと言えばWズームで安売り合戦を繰り広げていた。それはかつてのHY戦争の様である。
手持ちがまだニコンFEとEMくらいだった頃で、元気にKDXを走らせていた。レンズはコシナ20mmF3.8とニコンAiS50mmF1.8の他にトキナーの安標準ズームが有ったが、実際にはこの二つのレンズで大抵の撮影はこなしていた。しかし、エンデューロレースで仲間を撮影し始めると望遠が欲しくなってきたのである。それで多分フジヤカメラで3000円くらいで買ったのが本レンズである。短い方が75mmだった記憶があるのだが、調べてもタムロンの75~300mmズームというのは無かったので70~300mmなのだろう。現在確認できないのはキヤノン7やニコンUと一緒にバンクーバで盗まれたのだ。今でも忘れられない数々の北米での屈辱の記憶である。
当時はニフティ全盛期であり、FPHOTOなどに参加する方々と言うのはそれなりに機材に投資できる方々だったから望遠ズームは75~200mmF2.8が当たり前という話をなさっていた。しかし、拙僧からすれば泥水を被るような雨後のエンデューロで7万円超えのレンズを構える気にはなれない。実際、サンニッパを薦めるような方もいらっしゃったが、問い詰めると自分ではムービーカメラしか使わないようで無責任なものである。
実際のレースはエンデューロだとコースも手狭で寄れるので望遠側が必要なシチュエーションはあまり無かったが、F5.6とは言え300mmともなると、それなりに背景をぼかせて楽しめた。モノクロでも素直に焼けて良いレンズだと思う。殆どMFで使用したが、確かにフォーカスリングはからからと軽かったが指一本の素早いフォーカシングには貢献した。
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コメント
こんにちは。
>タムロン 70~300mmF4~5.6
自分も持ってますよ。
なんか、いろいろと種類があるみたいで、自分が持っているのはどれかよくわからないけど。
ま、もともとコンデジ感覚でデジイチを使ってるので、コンデジよりきれいに写ればヨシとしてます。
投稿: mi84ta | 2010年7月12日 (月) 23時06分
どもどもmi84ta殿。
タムロンのズームはいろいろなサブタイプが有って拙僧も把握していません。何れも魅力的な価格帯で転がっていますよね。
デジ一眼が取り出されていますが、オリンパスのEシリーズなど魅力的なコンパクトさです。
ソニーのNEXなども批評したいと思っています。
投稿: Rikkie | 2010年7月13日 (火) 00時02分
こんばんは。
素晴らしいモノクロ写真ですね。
光の捉え方がドラマチックで素敵です。
僕もモノクロは一応現像もプリントもひととおりやったんですが
全然上手くなりませんでした。今思えばいいプリントとというものを
知らなかったのです。ちゃんと見た事がなかった。
やはりいい作品を見るというのは大切ですね。
僕は身に付かないままモノクロからは早々に離れてしまいましたが
Rikkieさんはちゃんと自分のものにしてらっしゃるのですね。
うらやましい。
投稿: はし | 2010年7月13日 (火) 01時36分
大変にいい写真ですね!
すごくドキュメントせいもあり、メッセージがあります。陰影もモノクロならではを活かされてさすがです。
投稿: SAM | 2010年7月13日 (火) 12時14分
どもども、はし殿。
お恥ずかしいことに、これは結構前のプリントです。
この当時に近所にコンタックス(京セラ)親父がいて、仲良くさせてもらったのですが、プラナーやゾナー信仰に反発するように安レンズで情熱を燃やしたのでした。
最近のチョロスナ方面も気に入っているのですが、熱も入れたいですね。
この間、友人(若者)の結婚式でプレスト1600を詰めたので、久しぶりに力を入れてプリントしたいと思っています。
どもども、SAM殿。
この頃はモノクロ映えする撮影を心がけていました。
デジ路線の瞬きするテンポの撮影も良いものですが、たまにはじっくり被写体と対峙したい物ですね。
投稿: Rikkie | 2010年7月14日 (水) 00時11分
どうもこういうお話はシビレますね~
明るさではなく「描写」も高いレンズの方が良いんだ。。。という事になりがちですが、撮影結果がリーズナブルなレンズの実力と撮影者の腕を証明していますね。
MFカメラレンズにAFレンズを普通に使用されるあたりも素晴らしいです。このカメラには同時代のMFレンズを・・・というような不純な動機は感じられませんです。
ああ!すばらしい。
実に美しい。光のマジシャンですわ、御貴殿。。。
投稿: 横須賀与太郎 | 2010年7月14日 (水) 22時38分
どもども、与太郎殿。
与太郎殿からお褒め頂き嬉しいです。
腕は兎も角、反骨精神はありましたね。
そんなコンタックス親父からかりた167とレンズ数本は大枚はたいてニコンEMから乗り換えるほどではなかったのですが、マミヤRZ67はプロのカメラだと思いましたね。最早何のレンズだったかも覚えていないのですが、あらゆる光線下でも完璧な再現。適正な露出は安直な拙僧の露出補正をあざ笑っていました。
その夢はマミヤRB67で叶いましたが、ペンタックス6x7と熱愛中なので嫉妬しないか不安です。
昨日、久しぶり(1年以上)に暗室を作りました。いきなり停止液につけたり、手順を忘れている上に暑くて満足なプリントは10枚程しか焼けませんでしたが、風呂場で吊るすプリントを眺めるのはいい気分です。
投稿: Rikkie | 2010年7月15日 (木) 19時03分