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2012年6月 7日 (木)

シグマ400mmF5.6(FDマウント)

Image1  「凄いぞこの戦車は。イワンのPakをソラマメみたいに弾き返しやがる」と、言ったのは小林源文氏の戦争マンガに登場するタイガー、或いはエレファントの搭乗員である(記憶不鮮明)。松本零士氏が戦場のヒューマニズムに終始しているのに対し、小林源文氏のマンガ(劇画)は叙事詩、或いは仮想戦記的なリアリズムに重心を置いている。拙僧は劇画ブーム世代ではないので勘違いしているかもしれないが、マンガは主人公のキャラクターの魅力やストーリーのデフォロメ化が顕著で入りやすく、劇画は絵画調でリアリティの度合いが強いのが分水点か。

Photo 例えば両氏の対戦車ライフルの扱いには大きな違いがある。キングタイガーやヤクトタイガーの雄大な男のロマンに比べると、コスイ兵器なのか松本零士氏のマンガにはまず出てこない。というより、氏はソビエト軍の用兵にほとんど興味が無いようだ。子供心に不思議に思ったのは、なんぼロングバレルでもライフルじゃ戦車の装甲は貫通できないだろうという事だったのだが、重戦車でもペリスコープとか照準器とか効果的な目標がある。それに、宮崎駿氏が著書のなかで、「貫通できない対戦車砲でもソラマメのように弾くということはなく、巨大なハンマーでたたかれたような衝撃と破裂音は心理的な効果があったのでは」という主旨の発言がある。ライフル弾とはいえ、ガンガン音がするだろうから、そうでなくてもナーバスな戦場では士気に影響があったのではと思える。全然関係ないけど、久しぶりにイラストを描いてみた。対戦車ライフルをイメージしたんだけど、どう考えても長さが足りないなあ。

Image18  話をぐっと修正するが、運動会という戦場でも、自分たちに照準を合わせる望遠レンズ群は士気にかかわるようだ。我身を曝す兵士にとっては、ニコンのサンニッパも拙僧のシグマの安玉も変わりはない。なので左端の女子士官には拙僧の向けたシグマが気づかれている。

 コンテンツもご覧いただきたい。

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コメント

300mm以上の超望遠で、かつMFで動き物を撮られることに敬服します。

以前300mmあるいは、2倍のテレコンバータ付けて600mmとかで街中でスナップを試みたことがあったのですが、「300mmを越えると途端にスナップは厳しい」と感じたものでした。
面白いんですけどね・・・

投稿: nakky | 2012年6月 7日 (木) 10時40分

ちょっと吾妻ひでおっぽいですか?

投稿: ペン太 | 2012年6月 7日 (木) 14時57分

どもども、nakky殿。

ボディはキヤノンAL-1だったのですが、案外とフォーカスの歩留まりは良かったです。被写体ブレがあったのでISO400を詰めればよかったですね。来年は誘ってくれるかわかりませんが。
街スナップだと長玉は目立ちすぎますよね。

投稿: Rikkie | 2012年6月 7日 (木) 18時05分

どもども、ペン太殿。

吾妻ひでおは、あっしよりもちょっと年齢層が高い世代ですね。
とはいえ、これはプティ=アンジェに見えるなあ。

投稿: Rikkie | 2012年6月 7日 (木) 18時08分

三河僧兵師団の狙撃銃でありますか。
件の鹵獲作戦の際にM42の3Xテレプラスも11円、信じられますか?クモリ・カビ無しオート絞り完動でジュ~イチえん。
放擲していたUSSR1000㎜を稼動させている自分としては早速参謀本部の指示を仰ぎ、キズデジ装着相対焦点距離4800㎜の遠隔狙撃作戦に備えております。
沖縄戦終結後の米バックナー中将殺害に匹敵する戦果を上げられるものと存じます。
なお、先にご報告申し上げましたFD用に同レンズを着けるには適当なアダプターを所持致しておりませんが、AL-1を鹵獲出来るまでにはなんとかしたいと思って居る次第でアリマス。

Mosin–Nagant M1891 視力5ねこ

投稿: かめらねこ | 2012年6月 8日 (金) 00時34分

どもども、ねこ中将殿。

なんと、ソビエト製ナガン1000mmにx3の下駄を履かせられますか!
流石、猊下の尖鋭眼球の鋭さに敬服です。リモート兵器など無用ですね。肉体を武器とするのが、我々ゲリラ作戦を展開するものの理想です。F16とかになるのでしょうか。

プラクチカマウント物って中間リングでもイイ値段になりますよねえ。やはり、猊下の鼻は敏感に帝国主義者を捕えますね。

ちょっとだけマイクロフォーサーズが気になってネットオークションを眺めたのですが、アダプター花盛りですねえ。あれだけならんでいると、ちょっと敬遠してしまいます。カメラ本体の中古出品の少ないこと。

手勢のSKSもAKに更新したいところですが。

投稿: Rikkie | 2012年6月 8日 (金) 17時06分

望遠なのに立体感あるのは被写体の躍動感のなせる効果でしょうか?いや動きのあるイイ画ですな~これでISO400ではないってのがオドロキです。
ps.当方はベルクハイルに400mmテレコンゴー取り付けてみました。現在習熟中ですがなにを相手にするかが問題です(笑)

投稿: 無尽探査機 | 2012年6月 9日 (土) 01時09分

どもども、無尽探査機殿。

ちょっぴりガンマ補正がかかっていますから、黒が引き締まっています。やはり、被写体の魅力の賜物ですね。
おお、イイですねえコンゴー。
あっしもコンゴーブランドには魅かれて、コンゴー付きのプラウドを手に入れてのですが、赤窓から光線引きしていてパーでした。
赤フィルム買ってきて貼りつけたのですが、あれで大丈夫かなあ。

投稿: Rikkie | 2012年6月 9日 (土) 10時11分

赤窓は最近のパンクロマティックフィルムフィルムには無力なんで、窓の周囲を毛長布(黒いムートンとか)で遮光するのがよいかと(プレッシャープレートからの光漏れを防止する)。

投稿: 無尽探査機 | 2012年6月12日 (火) 01時20分

どもども、無尽探査機殿。

つまり、巻き上げるときだけ、覗くようにするのですね。それも試してみます。
なんたって、コンゴーの写りを楽しみたいですから。

投稿: Rikkie | 2012年6月12日 (火) 09時07分

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