時には西からの風が吹く
今日は初めて会う名古屋の写真コミュニティの方々と散歩写真をしたのだが、はっきり言って三河に居を移動してから10年の中で最高に楽しく過ごした。名古屋の男子はキャバクラとパチンコしか能が無い物だと思っていたのだが、認識を変える必要があるな。リーダーとペアの方がステージを盛り上げる才能があるらしく、アラフォーの拙僧さえもちょっと踊ってしまった次第だ。
舞台は名古屋の中心に近いのだが、妙に寂れた商店街を歩いた。それはそれで関心深いのだったが、なにやらプラトゥーンの先頭が騒がしいのである。どうやら尖兵隊が白人2名のバックパッカー分隊と遭遇して色めきたったのだ。いや、拙僧は白人と芋虫は大嫌いだから接敵は避けてスルーするつもりだった。でもねえ。なんだか色めき立った隊の連中が
「ハロー!」「サンキュー!」「アメリカ!」
とか思い浮かぶ英単語を波状攻撃で白人に浴びせるんですよ。そのまま、帰したら「ちょっとした国辱」じゃないですか。大体、白人がアメリカ人とは限らんぜよ。どこの田舎者だよって感じじゃないですか。Where are you from?America?
「No」
ほら見ろ、アメリカ人じゃないじゃないか。聞いたらヨーロッパ人だっていうんですよ。なんで北か南かって聞いたら
「Middle」
っていうんでGermany?
「No」
あー、French?
「Yes」
あ、やべーフランス人をドイツ人呼ばわりしちゃったよ。こらこら「フランス」「フランス」と騒ぐんじゃない。せめて「フレンチ」と言いなさい。何?シトロエンに乗っているって?ほら、「ガベージ」って言われているよ。
ところで、勿論、拙僧のやっつけ英語だから実際にはタドタドしい英語である。そもそも、拙僧は言語中枢が三丁目の夕日だから英語を話しているつもりでも北京語が混ざっちゃうのだ。「対対対(そうそうそう)」とかね。見たらバックパックに中国語の旅行社のタグがついている。あんたら中国から来たの?
「ShangHai」
おー、イ尓們是人人上海来的口馬?って、また北京語が出ちまったよ。
「対対対」
ふーん、やっぱりそうか。って、さっきから思っていたんだけど、オタクら北京語ができるんじゃないの?イ尓可以中文口馬?
「可以可以」
いやいや、実に流暢な北京語でしたよ。それで、拙僧は白人はナメクジみたいに嫌っているんですけど、そうなるとサービスしなきゃいけないな。と思ったんですよ。なんで「我的太太是中国人。但是、日本的女人也還可以。(あっしの妻はxx人だけど、日本の女子も悪くは無いよ)」と軽口を叩いたら、笑っていたのでそれなりに通じていたのだろう。
不思議なのは隊に英語教師の女子がいたんですよ。後から知ったんですけど。それならば、拙僧のイイ加減な英語を訂正してくれればいいのに、会話には参加しないんですよねえ。聞いたら1年前までバンクーバに住んでいたらしい。それならば、拙僧が法国朋友に英語で「俺と妻はカナダに住んでいたんだけど、カナダにはフランス人も沢山住んでいたよ。ケベックって知っているかね。」と話していた時に参戦してくれれば助かったのに。
でも、不満足な外国語を披露する恥を忘れるというのも年齢を経過したずうずうしさなのかもしれないな。そう考えると、歳を喰うのも満更には悪くない物だ。
| 固定リンク
| コメント (10)
| トラックバック (0)
最近のコメント