おのが心地にかしこしと思ふ人のほめたる
青森県の中三の倒産
民事再生手続きを経て、結局、倒産という結果になりました。百貨店という業態が、生き残ることが難しい時代になっています。青森市に住んだ昭和末期の2年間は、青森市の中三(なかさん)デパートにはお世話になりました。倒産という報道には、寂しさを感じます。やはり、当時の地方都市のデパートには、時代の流行の先端を感じさせる役割があったと思います。雪が積もっても、デパートの駐車場に車を入れて、快適に買い物ができるのも便利でした。今は、ショッピングモールでの買い物が主になっているのでしょうが、ECサイトでの購買割合が増えてくれば、いずれ、アメリカのように幽霊モールが増えてしまうのではないでしょうか?新興国にも、休日に中間層が買い物や飲食やエンターテインメントなどのために家族で出かける地域の拠点は、必ず存在します。デパートという業態は、昭和の象徴でした。令和の家族はどこへ行くのでしょうか?
国立劇場の再整備
国が責任をもって早急に行うことになっていますが、国費の増額のほか、PFI事業の中身を見直す(ホテル事業を必須としない)ことで、手を上げる事業者がいない状況を打開する方針のようです。しかし、国費の増額は簡単ではなさそうですし、ホテル事業を除外すれば、ビジネスが成り立つとも限りません。民間事業者に自由度を与えて、国費を抑制するのが本来の趣旨ですから、路線変更で、話が進むのか注目です。伝統芸能関係者には、長期の閉館に危機感が募っています。国立という看板の意味は非常に大きいのです。歳月が無駄に流れて行けば、関係者は歳を取り、舞台に立てなくなるかも知れません。現役の演者の方々の本音は、リノベーションでも構わないので、空白期間をできる限り縮めてほしいのです。路線変更で、直ぐに再整備が進むのなら不満は収まるでしょうが、そうならなければ、文化庁は当事者能力を失うのではないでしょうか?国立劇場の再整備が座礁した状態に至っていることは、我が国の文化行政の大きな恥辱です。計画策定時と比較すれば、建築費が高騰するなどの事情があったのでしょうが、文化庁の調整力不足は否めません。これ以上の時間の浪費は許されません。
おもちゃ市場
15歳未満の人口が減少する中で、おもちゃ市場は拡大しています。子どもではなく、大人が購入するからです。トレーディングカードは、交換価値が上がる可能性もあるため人気です。推し活をする大人向けの商品開発も盛んです。価格の高いものも、大人なら買えるという面もあります。大人になって良かったいうことなのでしょうが、心は少年少女のままという人間が増えるのは、社会の発展という意味では考えものです。「ちいかわ」のように、大人も子どもも対象になるキャラクターもあります。様々な会社とのコラボで引っ張りだこになっています。サッカーJ1の試合にもマスコットが登場していたのには、驚きました。玩具市場は、既に1兆円産業なのです。
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