おろそかなる報をあまくす
大関の陥落
貴景勝関が2場所連続負け越しで大関を陥落しました。来場所、関脇で10勝以上を上げれば、復帰することができますが、過去の例を見ると非常に厳しい狭き門になりそうです。それというのも、貴景勝関が首の怪我で、頭から当たる押し相撲が取れず、苦しんでいるからです。彼の前には、霧島関が怪我から本来の相撲が取れずに、陥落しました。名古屋場所で復帰を目指しましたが、8勝に止まりました。またゼロから大関を目指すことになります。考えてみれば、大関が大関のままで引退した例は、最近は豪栄道関くらいで稀です。令和になってからの大関陥落力士は、高安関、栃ノ心関、貴景勝関(2度目)、朝乃山関、正代関、御嶽海関、霧島関となりました。彼らは、引退することなく、幕内で相撲を取り続けています。考えてみれば、横綱であれば、回復までに1年以上の猶予が与えられて、番付が落ちることがないのに、大関にはそうした特権がなく、陥落しやすいのです。かつては、3場所連続で負け越したときに陥落というルールでしたので、今よりも余裕がありました。これほど陥落が多くなった以上、もう一度、3場所負け越しのルールに戻すことを検討してはどうでしょうか?
鰻で食中毒
横浜市の京急百貨店で販売された鰻弁当で、食中毒が起こっています。死者も出ました。黄色ブドウ球菌の疑いがあるようです。日本橋鰻伊勢定という老舗の鰻屋さんの弁当ですから、不思議に感じていました。鰻に問題があれば、本店ほかの営業所でも何か問題が起こっているはずだからです。どうやら、鰻やたれの問題ではなく、百貨店での調理の際に、菌が混入したようですが、鰻屋さんとしては、鰻弁当⇒食中毒、鰻が危ない?と勘違いされてしまいそうです。鰻で食中毒は起こるはずがないと、油断したのでしょうか?鰻好きとしては、誤った情報の伝わり方がないことを祈ります。
コロナ禍による教育への影響
日記新聞に、佐野晋平教授(神戸大学)の投稿記事があり、休校が算数・数学に与えた影響として、休校から19か月後にはいずれの学年でも悪い方に影響が広がっていること、小4~5では標準偏差で0.3のマイナスと最大になっていることが紹介されていました。文科省は、基本的に休校による教育の遅れはないとしていますが、データの裏付けがありません。やはり、個々の研究者による調査研究ではなく、大規模なサンプルを収集して分析すべきだと思います。休校の際にも、家庭の方で、遅れが生じないように対策を講じている場合と、そうでない場合とでは、児童生徒の達成度に差が出るのは当然ですから、家庭環境を含めて、データを取って詳しく分析すべきなのです。学力テスト(小6と中3の国語・算数数学)の都道府県別の平均正答率を眺めても、かなりの格差があり、高学年に行くほどその幅が大きくなっていると感じます。東京と沖縄を比較すれば、小6では、国語で4点、算数で10点ですが、中3では、国語で6点、数学で14点の差となっています。この結果は、学校以外の教育機会の違いだろうと推測しますが、特に数理系の学習について、沖縄は真剣に取り組む必要があるでしょう。他にも、小6では全国平均以上でも、中3になると以下に落ちている県は、中学校での学習の在り方を見直す必要があると思います。学力テストに付随した生活アンケート調査の結果も、かなりショッキングです。授業以外の学習時間が、減少しており、他方で、テレビゲームやSNS・動画視聴の時間が3時間以上という子どもが3割もいる状況です。勉強時間を削って、ゲームやYouTubeで時間を潰しているとは、実に勿体ない話です。どんなに学力テストで達成状況を測定しても、こんな状態では、子供たちの将来に期待する方が馬鹿のように見えて来ます。教育政策に関して、きちんとしたデータに基づいた判断をしていくことが何よりも重要です。生活指導もしたらどうでしょうか?
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