水の音に流泉の曲をあやつる
パリ五輪のバスケットボール
女子は、東京に続いてメダルを狙う戦いになります。グループリーグは、アメリカ、ベルギー、ドイツと同じ組ですが、ベルギーとドイツには勝って、決勝で、世界一のアメリカと対戦する形になれば理想的です。ランキングは9位なので、あくまでチャレンジャーとして臨むことになります。男子は、グループリーグでは、フランス、ドイツなどと当たります。最後の1チームは7月になって決まります。日本のランキングは、26位なので、1勝が目標になるでしょう。歴代最強のチームになりましたが、それでも世界の壁は厚いのです。サッカーで言えば、ワールドカップに初出場した当時のような状態でしょう。Bリーグが急成長している中、世界とどこまで戦えるのか、楽しみにしたいと思います。3年前の東京では、3連敗でしたので、一つ勝つことが、日本の夜明けになるでしょう。バスケには強烈な追い風が吹いているので、湘北の対山王工業戦のように、みなが強気でぶつかってほしいと思います。
理系学部の新設支援
文科省は、3000億円の基金を用いて、96の大学・高専の理系分野を拡充するとのことです。2023年度の選定された111校と併せて、49大学が理系学部を新設することになります。情報系、環境系が大半を占めますが、これで、全大学の2割ほどが公募で選定されたことになります。心配なのは、教員の質の確保、志願者の確保です。18歳人口が減り続ける中で、これから新設する学部が、どれほどの質の人材を供給しうるのか、不安もあります。そもそも、予算欲しさに手を上げた大学もあるので、学部設置計画が絵に描いた餅になる恐れもあります。国策で学部設置を推進しているために、設置審査が甘くなりそうなので、粗製濫造による弊害も必至でしょう。この流れに乗らないと大学としての存続に関わるとして、無理を承知で申請している私学については、きちんと選別しているのか気になります。選定された私学が、設置審査を通らないというような阿呆らしい話がないことを祈りましょう。
いじめ事件の報告書の流出
旭川市教育委員会の調査報告書が、黒塗りされずにネットに流出しているとの報道がありました。簡単に探せる状態ではないようですが、流出させた人たちは、黒塗りばかりで真実を公表しない教育委員会に対して、強い不満を持っているのでしょう。そもそも、全文が公表されないのでは、きちんとした調査と分析が行われたのかを、適切に評価することもできません。学校及び教育委員会の立場を優先し、加害者を過度に庇おうとする姿勢が目立った教育委員会には、真実の探求という面で、もともと信頼感は低いと言わざるを得ません。良くあることですが、内部文書を流出させた犯人探しも盛んになりそうです。いじめ事件の報告書に関して、公文書である以上、きちんと全文を公表させるよう、文科省にもしっかりしてほしいところです。事実関係を調査した結果が、真実と違うというならば、裁判で争えばよいだけです。誰が何をしたのか、事実を探求して、責任の所在を明らかにし、教訓として生かすのが、調査の意味でしょう。いじめ事件に関わった教員や生徒へのケアは、その後の話です。調査の段階で忖度するのはおかしいと思います。今回の流出行為には、社会的な意義が認められるので、支持したいと思います。再調査結果も間もなく公表されそうですが、いじめを自殺の関係を否定し続けてきた教育委員会及び学校の責任は、非常に重いと思います。教育者として許されるものではありません。教育現場の劣化は、底なし状態です。
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