しのびたる郭公のたどたどしき
自民党総裁選挙の限界
結局、自民党の議員票の争奪戦ですから、政治とカネの問題で画期的な政策構想が出てくるはずもないのです。そこは、手緩くしないと、議員たちから票をもらえなくなります。世代交代を唱えようが、政策通を披露しようが、国民に人気があろうが、詰まるところは、自民党の国会議員という利権を守ることが、得票のポイントになるわけです。派閥を超えた選挙だという話も、眉唾です。そもそも縁も所縁もない人間に投票する議員などいないでしょう。派閥は、もともと、トップを総裁・総理にすることで、集団に属する議員たちにも人事面で利益を分配するシステムですから、自分の得になる人に投票するという行動パターンは不変です。今回のような候補者が乱立する選挙では、勝ち組に乗りたいという行動パターンの議員さんが大半です。20人の推薦人を集める時点は、せいぜいベースキャンプで、地方票と推薦人以外の議員票を集めて上位2名に入るところが重要です。ポストの約束を含めて、利権丸出しになるでしょう。常識的に考えれば、派閥なき多数派工作には、余計にお金がかかるのではないでしょうか?
Jリーグ終盤戦
J1の優勝争いは、上位5チーム(町田、広島、鹿島、ガンバ大阪、神戸)に絞られています。残り7節で、1位と5位の勝ち点差は7ですので、逆転可能です。今後の直接対決の機会は、意外に少なく、首位の町田は、9月末の広島とのアウェイの試合が山場になります。そこで、引き分け以上にできれば優勝が見えてきます。広島は、鹿島、横浜M、町田と続く3連戦がカギになります。得失点差で見れば、1・2位と3~5位には差がありますので、町田か広島が優勝すると見るのが普通でしょう。タイトルから遠ざかっている鹿島は、執念の逆転優勝を狙っているはずです。広島戦に勝利するとともに、下位チームとの対戦で勝ち点3を積み上げて行ければ、光が見えてくるでしょう。以上、まとめれば、本命が町田、対抗が広島、穴が鹿島ということになります。J2への自動降格圏にいるのは、札幌、鳥栖、磐田ですが、これからの7試合の結果で、巻き返しは可能です。ただ、札幌が降格を免れるには、5勝くらい必要でしょう。27試合で4勝しかしていないので、苦しいのは事実です。鳥栖は、選手が流出したので、どこまで団結して戦えるかが課題です。磐田は、湘南、京都との順位争いになるでしょう。この3チームにとっては、特に、勝ち点1が貴重になります。最後まで、熾烈な争いになるでしょう。今後の対戦カードを見ると、磐田はやや不利だと感じます。
教職調整額13%
文科省が、2025年度予算で、教職調整額を13%とすることを想定した3か月分の所要額を概算要求するとの報道がありました。4%からのアップは既定方針でしたが、13%という数字に、どのような根拠があるのかは分かりません。一律に調整額で支給するのではなく、残業時間を適切に管理して、それに見合う残業代を支給する方が公平です。来年の通常国会で、給特法の改正案が国会に提出されます。現場の教員からは、定額働かせ放題の仕組みを見直すとともに、ブラック職場と言われるような業務負担の抜本的な改善を望む声があります。教員の志願者の減少の根本原因への対策を取らなければ、折角の財政負担増も流れを変えるに至らずということになりかねません。教職調整額を増やすということは、今よりも残業をさせてよいという意味にも取れます。
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