「道三の罠」
内容
天文十六年秋。尾張の織田信秀(高橋克典)が、美濃との国境に陣を敷いた。
そんな折、光秀(長谷川博己)が、駒(門脇麦)東庵(堺正章)と帰国する。
叔父・光安(西村まさ彦)によると、主君・利政(本木雅弘)は怒り心頭だと。
大挙して押し寄せる織田軍と比べ、守る美濃は、兵が集まらないという。
早速、光秀は、手に入れた鉄砲を手に、利政に報告する。
すると利政は、旅費代わりに、敵の首を取ってこいと光秀に命じる。
直後、光秀は、小見の方様の屋敷から呼び出しを受ける。
待っていたのは、利政の娘・帰蝶(川口春奈)だった。
医師を連れてきてくれたことの感謝を帰蝶は、光秀に伝える。
そして、ついに、戦が始まる。
が、多勢に無勢。市街地で応戦する光秀たちであったが。
突如、利政から撤退の指示が出て、光秀を困惑させる。
高政(伊藤英明)も、父・利政の籠城の意図を図りかねているようだった。
敬称略
演出は、大原拓さん
先ず初めに書いておくが。
個人的には、別に。。。戦が見たいわけでは無い。
ま。。。“大河ドラマ”らしいとは思いますけどね。
ただ、“連ドラ”として考えると、正直。。。。ほんとに良いの?
それが、本心である。
だって、今回の天文16年は。。。西暦1547年。
これがね。
明智光秀の物語で無いのならば、文句を言うつもりは無い。
でもこれ。。。。少なくとも、西暦1582年まで、描くんだよね?
そう。35年。
確かに、今までの大河ドラマでも、同じようなスパンの作品はたくさんあったが。
が。。。ほんとに、良いのかな?
今作の番宣では、“青年時代”も描く。。。と言っている。
だから、今回のような戦いが、描かれているのだろう。
ただ。。。これからが。。。。長い。
いや、視聴者が期待しているのは、きっと。。。“青年時代”ではない。
そうなのだ。
残念ながら、視聴者のエゴは。。。
“自分たちが知っている歴史”を求めているのだ。
そう。ここで、前回、今回のような、時間の使い方は、正しいのかな?
描こうとしている“意図”は、理解しています。
が。少なくとも、前回、今回を、1話にまとめることは出来たはず。
間違いなく、1話。。。損してますよ。
今回の“大河ドラマ”は、トラブル以前から、
例年より少ないことは、分かっている。
これ、勿体ないことをしたんじゃないのだろうか?
あまり言いたくないが。例えばの話。
今回、利政や帰蝶の描写がなされている部分が、いくつかあった。
それを全カットしても、物語は成立する。
確かに、主人公の物語を補強する要素としては、面白いですけどね。
でも、時間がないコトを考えれば、それが正しいとは、私には思えない。