「最後の大逆転なるか悪党たちに立ち向かえ夢に向かって走れ!」
内容
佃(阿部寛)の思いを受け、佃製作所に島津(イモトアヤコ)がやって来た。
それにより、トランスミッションの開発も加速。
エンジンを含めた無人トラクター開発が加速していく。
そんななか、無人トラクターを浜畑首相(森次晃嗣)が視察する日を迎える。
“ダーウィン”との対決に、気合いが入る佃たち。
が、首相の到着が遅れたため、デモンストレーションは、1台のみ。
それも“ダーウィン”だけになってしまうのだった。
唖然とする的場(神田正輝)佃たち。的場の抗議も実らず。
“ダーウィン”のデモンストレーションは、成功に終わり、首相は帰っていく。
観客も帰っていくなかで、
佃たちの“アルファ1”のデモンストレーションが行われるのだった。
無事にテストは終えたものの、ショックを受ける軽部(徳重聡)立花(竹内涼真)
だが佃は、いずれ分かってくれる時が来ると、山崎(安田顕)と
開発に明け暮れていた日々を口にするのだった。
それが、ロケットのバルブに繋がっていったと。
すると島津が、“ダーウィン”と“アルファ1”のタイム差を見せるのだった。
それは間違いなく順調に仕上がっていることを意味した。
笑顔になる佃たち。
ただ、島津は、“ダーウィン”に違和感を抱き、伊丹(尾上菊之助)を注意する。
しかし伊丹は。。。。
その後、帝国重工の発売日が決定されたことが、佃から告げられる。
“ダーウィン”を見ての対応だろうと。
山崎はギリギリだと口にする。
すると島津は走行テスト中の異音が気になると佃に伝える。
それを聞いた佃は、殿村(立川談春)の農場での徹底的なテストを提案する。
が。。。“ダーウィン”の発売日の前倒しを聞いた的場は、
奥沢(福澤朗)から話しを聞き、大型化と内製化による前倒しを思いつく。
そして沖田会長(品川徹)藤間社長(杉良太郎)を前に、それを発表。
唖然とする財前(吉川晃司)
すると藤間は、第三者機関による公正な性能勝負を的場に命じる。
敬称略
脚本は、丑尾健太郎さん、吉田真侑子さん
演出は、福澤克雄さん
話が動いているようで、ほとんど動かず。
表面的な演出で誤魔化し続けた今作。
ようやく。本来の“開発”“努力”に光が当たった物語である。
っていうか。。。。
そこをシッカリを表現しなければ“佃プライド”でも何でもないんですけどね!
ましてや。。。《下町ロケット》の延長だと言えないだろう。
ということで。
ようやく《下町ロケット-ゴースト&ヤタガラス》という感じだね(苦笑)
人間を描き、人間関係を描くこと自体は、ドラマの本質だから間違っていない。
が。。。“テーマ”というモノがあるわけで。
そこを中途半端に描き、人間関係を描写するのは、
“ドラマ”。。。“連ドラ”として間違っていると言っても過言では無いだろう。
今作だって、描いていないわけじゃ無い。
しかし、妙な印象を受けるのは、
その人間関係を描くための“はじまり”が、シッカリ描かれていないからだ。
今作で。。。良いキャラがいる。。。的場である。
そう。現場に目を向けず。。。ってヤツだ。
今作は、まさに《的場》。。。。《佃》ではない。
そういうことである。
ドロドロなんて、ドラマにとって。。。所詮、表面的な演出にすぎず。
物語の本質では無いハズなのに。
“次”の特別編に期待したいところだ。