fc2ブログ
 

レベル999のFC2部屋

相棒season9 第13話 通報者

『通報者』

内容
ある夜のこと。笠井俊子(益田ひろ子)という女性が、絞殺された。
米沢(六角精児)によると、鈍器で殴られたあと、、絞殺したよう。
が。。事件には不思議な点が1つ存在していた。
警察に通報があったのだ。しかし、身元を告げず切ったようだった。
米沢から話を聞いた右京(水谷豊)は、興味を覚える。
録音の声からすると、、、“子供”!?
そのうえ、被害者は、前科者であり、
表の顔は生け花教師であるが、実は、、、恐喝の常習犯!!

右京と尊(及川光博)が、現場となった市民ホール前に向かい、
周辺を捜索。。。。。なぜ、深夜に子供が??
右京は、近くにあったスピード写真の機械に気づき、
残されたコンビニレシートを元に、コンビニの防犯カメラ映像から身元が判明。
近くに住んでいる中学生の藤吉祐太(溝口琢矢)だった。
病気の母・美奈子(内田量子)と幼い妹・祐芽の3人暮らしで、
生活保護を受けているよう。
右京が、訪ねていったところ、、巻き込まれたくなかったと知らされる。
が。。右京は、録音の声の調子から、疑問を抱く。
巻き込まれたくないなら、電話をしないのでは?
一夜明けて、なぜ、無関心を装っているのか??

役所の福祉課の細野忠雄(上田茂)によれば、身よりは、美奈子の姉だけ。
その美奈子の姉・美里(阿南敦子)から妙な話を聞く尊。
文化センターで生け花を教えていた笠井俊子。
美里によると、笠井俊子と祐太が、話をしているのを見たことがあるという。
祐太のもとに向かい、尊が問いただすと、
万引きしたのを目撃され脅されていたと答える祐太。
しかし調べてみると、万引きが嘘だと分かる。
いったい、なぜ、嘘をついているのか??

そんななか、尊が聞き込んだ中学の担任・下山巧によると、
就職が決まった二学期以降、荒れていた祐太が、大人しくなったらしい。
一方で、同じ頃、女子更衣室で盗・撮騒動があり、
また、右京の聞き込みで、ちょうど文化祭の展示品のため華道部の指導で、
笠井俊子が中学に度々来ていたことが分かる。
華道部の顧問・高橋明子の話では、笠井俊子が犯人を知っていたよう。
同じ昨年の9月頃、祐太が大人しくなっていることから、
何らかの関連性があると、考えられた。

そのころ、恐喝の常習者だった笠井俊子が、何者かを恐喝し
その反撃を受けたと見て、捜査一課の伊丹(川原和久)らは捜査を続け、
笠井俊子が生け花を教えていた旧家の女主人・宗方綾乃(堀ひろこ)に、
疑惑を向け始めていた。
昨年9月ごろ失踪した夫・剛史のことで強請られていた可能性が。。。

伊丹たちは、任意で宗方綾乃から聴取をはじめた直後、
なぜか、祐太が警察を訪れ。。。。。。

右京は、文化祭と笠井俊子の関連性を見つけ出し、
造園会社に勤める赤松肇(建蔵)という男が、
何らかの関係があることをつかみ。。。

敬称略


↑てんこ盛り!!


正確には、どこまで盛り込めばいいか悩んだ末。。。ということだ。


今回のお話は。

殺人現場の目撃者からの通報。
だが、、、なぜか、通報者の態度の変化が気になる右京。
そんななか、通報者が中学生と分かり、尊は何かを感じ始める。
その中学生は、嘘ばかりをつくのは、なぜか?

ま。。。そんなところ。


大雑把に言えば、嘘ばかりをつく少年のお話。。。なのだが。

そこに、殺人事件だけでなく、
生活保護という、、、生活苦を描くという

かなり、切ないお話ですね。
いや、殺人事件解決ドラマと言うコトではなく、社会派ドラマになった感じですね

ってか
まさか、刑事ドラマにありがちな、殺人事件や、通報者という部分ではなく、
生活保護という部分をテーマにしてくるとはね!!

結果的に、少年は、事件に関わっていないのだが

一人の被害者が引き起こしていた恐喝事件を多面的に描き、
社会派テーマに転換した今回。

この捻り方こそが、『相棒』のオモシロ味ですよね。


少年の嘘が、小さな家族を守るためだった、、、嘘。
切なくも、かなり面白い部分を突いてきた作品だったと思います。


ただし。
尊自身の過去が、ほとんど描かれていないため、行動理由に曖昧さはあるのが、
ちょっと残念な部分ですね。
こういうところ、、、優しさを感じる尊。
相手が少年だというのも、きっと、『何か』があるに違いないのだが。。。

『相棒』なのに、見えてこないモノが多すぎることが
少し足を引っ張っている感じですね。

傑作と呼んで良いお話だっただけに、
もったいないことをしていますよね。。。

ま、、これが、尊を表現するエピソードの先駆けになると
そう考えておきます。


これまでの感想
第12話 第11話 
第10話元日スペシャル 
第9話 第8話 第7話 第6話 第5話 第4話 第3話 第2話 第1話



デカワンコ FILE.2 狙われた婦警さん

『狙われた婦警さん』

内容
事件がないため、“在庁番”状態の13係の面々
ワンコこと。。。一子(多部未華子)も、同じで、、、暇をもてあましていた。
そんななか、犬がいなくなったという子供達の犬探しをすることになった一子。
気がつくと、河川敷にやってきていた。
犬は見つかったのだが、妙なニオイに気づく。。。なんと、、死体!!!

被害者は、近くの小学校教師・杉田一郎。。。刺殺されたよう。
捜査をはじめる13係。
血のニオイを感じた一子は、、、クンクン。。。。凶器のナイフを発見する!

一方、犯人のニオイを追ったミハイルは、、、学校にたどり着く。
小松原(吹越満)は、杉田が金を借りている同僚教師の佐久間正三(篠塚勝)を
容疑者にあげる。
すると桐島(手越祐也)が、容疑者のひとりにあげたのは、
息子を万引犯と疑われ杉田とトラブルを起こしていた保護者・深津勉(岸博之)

親友で交通課の青木琴美(渡辺直美)が、学校に立ち寄っていることもあり
付いていってもらい、学校で佐久間のニオイかぐ一子。
そして、和田(石塚英彦)との聴取で深津のニオイをかいだ一子は、
2人のニオイが犯人ではないことに気づく!
そのことを先輩刑事たちに訴えても、、、聞いてくれず。

同じ頃、深津にアリバイがあったため、佐久間を取り調べはじめていた。
強引な小松原に代わって、重村(沢村一樹)が担当するが...落ちない。
それどころか、アリバイが。。。

やはり自分で。。。。そう考えはじめる一子。
そんなとき、偶然立ち寄ったコンビニで、
店員の大林孝(水橋研二)が犯人のニオイと同じだと気づく。
そのことを、捜査会議で訴えるが、“ボス”門馬(升毅)たちに呆れられ。。。
そこで、、、一子が向かったのは、拘置所の五十嵐(佐野史郎)のもとだった。
鼻がきくことを信じてもらえていない現在の状態を聞いてもらうと、
“調べろ。鼻だけじゃない。目、耳、手、足、口
 全部使って調べて調べて、調べ尽くせ!
 考えるのは、そのあとだ”
と、、、アドバイスされるのだった。

そこで1人で調べはじめることにした一子。
琴美が、ストーカーだという大林の尾行をはじめる。。。。
自転車教室の打ち合わせを、教師の高橋(原史奈)としていたところ
見つめられていたという。。。。


敬称略


一子はともかく、
音楽が音楽だけに、、、何気に小松原。。。吹越満さんが、カッコイイ!


ということで、、、メインだったんだろうね。


ま、それはさておき。

物語は、

一子が、死体発見!!
 と言うところに始まり、
犯人を“鼻”で見つける一子。。。。
でも、みんな信じてくれないので、五十嵐のアドバイスで犯人を尾行!
が、、、逆に捕まってしまい。。。

と言う物語だ。

少しコミカルではあるが、ほぼ新人なので、こういう展開もアリだろう。

完全に、“警察犬”代わりになってしまっていますが、
そういう“能力”なので、仕方ありません。

とはいえ。

新人刑事のひとりよがりな行動というベタな展開だと考えれば、
なかなか良い感じのミスリードもあり、意外と良い流れでしたね。

その一方で、同期の小松原vs重村を描き
2人だけではあるが、
他の人たちには立ち入れない領域を描きながら、役割分担と、、、信頼感。

刑事モノとしても、なかなか良くできた“相棒モノ”だったと思います。

シリアスな部分も含め、俳優さんのホントに良い演技があり
意外と良くできている刑事モノドラマである。

そんななかにも、当然?コミカルな部分も描かれ、
そして最後は、まさかの。。。ライバルのミハイルとの対決かぁ。。。
やるなぁ。.この番組。

五十嵐の使い方も、秀逸だったしね!


ワンコの声が高いので、少し耳障りではあるが、

。。。。もしかしたら。。。傑作ドラマ!?

と感じ始めている私である。


これまでの感想
FILE.1 

相棒season9 第12話 招かれざる客

『招かれざる客』

内容
ある日、特命係にやってきた尊(及川光博)、、、右京(水谷豊)がいない!?
米沢(六角精児)によると、今朝早く、運河で溺死体が上がったという。
中堅ゼネコン城東建設に勤めていたが、4年前業務上横領が発覚し服役。
2週間前に出所したばかりの市田亮一(山崎直樹)が身元だという。
現在の状況からすると事故の可能性が高かったのだが、
出所したばかりなのに、高級ホテルに宿泊していたことに違和感をおぼえ、
市田が持っていた観光ガイドに印がついているのが気になった右京。
その印のあった伊豆高原のオーベルジュへ向かったという。

到着した右京は、宿泊客たちに挨拶をする。
税務コンサルタントの赤堀勇人(木村栄)君代(映美くらら)夫妻
そして桑原岳彦(中田博久)修子(広岡由里子)夫妻と弟・副島隆志(近童弐吉)
フロントの西尾詠子(山村美智)の話で、
もう一人予約客がいるらしいが来ていないよう。

そのころ、右京が気になった尊は、市田について調査。
武本リゾートの会長・武本公蔵の紹介で勤めていたという。
親戚であり、7年前に武本会長が亡くなった時、莫大な遺産を手にしたらしい。
武本の孫娘・麻美(高畠華澄)に事情を聞きに行った尊。
市田については、詳しくは知らないよう。
いまは、麻美の父の妹・武本喜子が、数十億の遺産と会社等を受け継いでいた。
麻美自身がもらえるはずの遺産は、喜子が管理していたと言うが、
屋敷などを売り払ってしまい、使用人を解雇。

一方、右京は、宿泊客の様子を観察。
詠子やシェフの明久(エド山口)の話を聞き、
オーベルジュ周辺の開発を武本会長が行っていたが、7年前死亡後に頓挫と判明。
宿泊客たちも、何らかの関係があるよう。

やがて尊が到着し、右京は、情報を入手し、一つの仮説を
宿泊客たち。。。いや、かつての武本邸の使用人たちに披露する。。。

孫娘に残すためと、、、裏金を隠していた武本が、病で死亡。
執事・桑原岳彦、メイド・川野辺修子、シェフ・副島隆志、
絵の家庭教師・水口君代、税理士・赤堀勇人
5人は結託し、税理士の報酬を含め、残された裏金を麻美のために残そうと計画。
建設中の10年契約の商業施設に埋めれば、必ず10年後には。。。。と。


敬称略



登場人物の多さと、妙な寸劇
そして、特命の2人がバラバラに行動するなど

若干、分かりにくさはあるモノの
それぞれに重なっている情報が少なく、
視聴者が頭で整理できれば....と言う感じ。

人数の多さも、1チームなので、
それほど気にする必要はないだろう。


お話としては、
1人の溺死体から、不動産王の隠れた遺産が!!

と言う感じのお話だ。


良い感じのかなり古典的なミステリーですよね。
途中の、、右京たちの寸劇の必要性に関しては悩みどころだが、
ま。。。いいだろう、たまには。

何に繋がるかは見えにくいが、
シッカリとネタフリをしているのは、ミステリーとしては良いこと。

そんな個展ミステリーを相棒らしく仕立てた感じですね。

特に
尊『杉下警部と同じ道を辿りたくなかったもので

こう言うところも、良いことですよね。
バラバラに動く必要性はなくても、

自分らしさ、
いや、出所が同じなので、、、意地と言った方が良いか。
そう言うのが見えるのは、
尊というキャラを構築する上で重要です。

謎解きの部分でも、
右京だけでなく、尊も話をしているのも
『相棒』という雰囲気で、バランスの良さが見える部分である。


最終的な、真犯人についても

個人的には、見えていたが、ちょうど良い捻りですね。


とはいえ、
今回、そんな部分だけでなく、7年という時効を持ってきたのは秀逸。

ほんとは、こういった『ちょっとしたこと』が、相棒の『味』『らしさ』


しっかし、まさか最後のオチが。。。。



あくまでも個人的な意見ですが。

右京らしさ、尊らしさ、そして相棒らしさ。

今期。。。一番面白かったと思います

派手で、規模が大きいだけ。。というより、
他の作品でやらないことをやるのが『相棒』だと思いますので!



これまでの感想
第11話 
第10話元日スペシャル 
第9話 第8話 第7話 第6話 第5話 第4話 第3話 第2話 第1話


デカワンコ FILE.1 ライバルは警察犬

『ライバルは警察犬』

内容
警視庁刑事部捜査一課第八強行犯捜査殺人捜査第13係に所属して1ヶ月。
ゴスロリファッションに身を包む花森一子(多部未華子)は、
同僚のキリさんこと桐島竜太(手越祐也)と、、、殺人現場へと向かっていた。
すでに到着済みの、、
禁煙しているのにタバコのニオイのコマさんこと小松原勇気(吹越満)
元相撲部でお酒のニオイがするチャンコさんこと和田純(石塚英彦)
アイロンのニオイがするヤナさんこと柳誠士郎(大倉孝二)
病院のニオイがするガラさんこと五十嵐太一(佐野史郎)
そしてバターの香りのデューク・タナカ(水上剣星)
ほとんど役に立たなかった一子であるが、
みんなの大活躍で、犯人の後藤弘行は逮捕される。
連行し、落としのシゲさんこと重村完一主任(沢村一樹)が、聴取。
事件も解決で、
カレーのニオイがするボスこと門馬次郎係長(升毅)から、様々な注意が。。。
その後、ユリの花の匂いがする警視総監の松田洋雄(伊東四朗)からも訓示。
と、、、ようやくすべて決着。

そんななか、あるビルの狭間で転落死体が発見される。
現着した13係の面々。
その直後、鑑識の田村和正(田口トモロヲ)が
ミハイル=フォン=アルト=オッペンバウアー=ゾーン
という通称ミハイルという警察犬とともに現れる。
ミハイルと愛笑顔になる一子。
先輩と現場検証に加わった一子は、なぜか、ニオイをかぎまわり。。。

転落したと思われるビルの屋上で、妙な“ニオイ”を見つけてしまう
“なんで、あの人のニオイが??”

やがて被害者がフリージャーナリストの難波浩二と判明。
それを元に捜査が進められることになるのだが、
捜査会議直後、なぜか一子は、警視総監のもとを訪れるのだった。
“ニオイは体臭と混ざり、その人だけのものになる”と。
現場のニオイについて指摘する一子。
すると松田総監から“証拠”が重要であると断言され、
もしニオイが同じなら、自分が犯人と言いたいのか?と一子は諭される。
親友で同期の青木琴美(渡辺直美)からも注意されるが。。。。

“におうんです!この鼻が!”
と訴えても、そんなバカな話を13係の面々は、誰ひとり信じてくれない

やがて、松田総監は、
暴力団に情報を流している刑事がいるという情報を難波から得たと証言。
そのことについて、話をしていたと一子に告白する。
話を聞いた一子は、考えはじめる。
難波を残し立ち去ったと言うが、犯人は、、刑事なのか???
でも、“ニオイ”は、感じなかった。。。
いや、もしかしたら、しなかったのではなく
周りにいる人たち。。。13係の6人の誰かのニオイが残っていたのか!?


敬称略

公式HP
http://www.ntv.co.jp/dekawanko/


当然、原作は未読。


お話の方は、

犬なみに鼻がきく花森一子
事件現場に残っている『ニオイ』を手がかりに、
犯人を追い詰めていく!!!


って感じのようだ。

今回の事件は、容疑者は警視総監!?いや、13係の誰か?

まあ。。。そんなお話。


いや~
コメディだね。

超嗅覚というバカバカしすぎる設定とゴスロリファッション
そして多部未華子さん。
脇を固める個性的な俳優さんたちも含めて、

なかなか良い感じである。


若干、序盤の紹介はクドかったものの、
いろいろとオマージュを感じさせ悪くはないと思います。

もちろん、こういったコメディというのは“好み”がありますので
その時点でダメな人はダメなのであるが、

中途半端に取り組むことなく
最初から最後までやりきったのは、ほめても良いことでしょうね。

いや、それこそ
ここまでやっちゃえば、絶賛しても良いくらいである。

特に沢村さん。。。、、見てはいけないモノを見たような。。。(笑)


今回、なかなか良かったのは
事件自体はともかくとして、
“捜査”をするという名目で登場人物の紹介をしたのは良いアイデアですね。
主人公の一子自身が配属されて1ヶ月と言う事もあり、
同僚のことを詳しく知らないことからも、
それを知るという上でも、悪くないアイデアだったと思います。
視聴者的にも、登場人物の“裏”が見えると
それぞれの行動、セリフ、、、ニオイなどの意味も分かるしね!

個人的には、悪くはなかったと思います。


ただ逆に問題点があるとすれば、
そういう一子の行動を強調しすぎて、
13係の面々が、捜査しているように見えないことでしょうね(苦笑)

“思ったことを口にする”のも、少しクドかったし。。。

このあたりは、今後の課題ではあるが
“味”と考えて視聴することも出来るかな。。。

でもなぁ。。
もう少し、捜査らしい捜査を、明確に表現しておかないと
犯人が誰であろうが、逮捕までの流れに説得力が生まれません!!
刑事モノだったら、そこだけは押さえてほしいもの。

次回からは、紹介もないだろうから、
それなりに見ることの出来る作品になってくれるモノと期待します。

これだけの俳優を集めているんだから!

LADY~最後の犯罪プロファイル~ Episode2 赤い死者を吊るす殺人者…

『Episode.2 赤い死者を吊るす殺人者…』

内容
香月(北川景子)は、勝手にある所轄のわいせつ連続事件のプロファイリング。
そのため、捜査が混乱してしまったと、苦情が入ったのだ。
寺田(要潤)新堀(平岡祐太)は、そんな香月にあきれかえるが。。。。

そのころ結城(木村多江)は、藤堂管理官(小澤征悦)から
香月の勝手な行動について、厳重注意を受けていた。
あくまでも、プロファイリング、CPSは、捜査の道具であると。
ふたたび、事件から遠ざけられると思われたが。。。。。
CPSは、ストーカー被害による2件の殺人事件の捜査をすることになる。

殺害方法は、毒殺で同じ。
赤いダッフルコートを着せられクローゼットに吊されていた。手口も同じ。
昨夜殺された大友絵里(大村彩子)1ヶ月前に殺された西野久美子
両者は生前、同じストーカーからと思われる被害届を出していた
そのため、捜査本部は、同一犯による犯行と考えていた。

捜査を命じる結城だったが、
現場へ行きたいという香月、遺体を見に行きたいという寺田。
そして、集まったデータを分析するという新堀。
バラバラのことを言いだした3人に対し結城は、
それぞれが捜査をするようにと命じるのだった。

柘植刑事(ユースケ・サンタマリア)と現場へ向かった香月は、
所轄で、ストーカーの被害相談をしていた徳山茂(塚地武雅)刑事と出会う。
自分が犯人を見つけてみれば。。。と後悔する徳山。

一方、遺体の状況を見た寺田は、妙な圧迫痕を見つける。
遺体をつり下げた後、犯人が被害者を抱きしめた痕跡だった。

同じ頃、被害者の行動分析をする新堀は、
会社を早退してまで、一度も降りたことのない駅で降りていることを見つける。

そんななか、香月は、被害者の2人が同じ髪型であると指摘。
調べてみると美容師の田宮清美(佐藤江梨子)の証言で、
ふたりが、同じ美容院を利用していることがわかってくる。
香月と柘植は、顧客または従業員の中に犯人がいる可能性を考え、
捜査員の協力を得て、調査をするのだが、怪しい人物は見つからず。
そのことが、捜査会議で報告されると、
自分の分析は間違っていないと香月は、捜査員たちに猛反発!

勝手な言動が過ぎる香月に対し、寺田と新堀は注意するのだが、
“犯人に近づいている”と退かない香月。

そんな香月、、そしてバラバラに捜査するCPSを不安視する柘植だったが。。。
結城、柘植が、3人それぞれ呼び出し、それぞれの分析の進行状況を聞き出すと、
バラバラのデータを集めれば、かなり詳細な犯人像が、
そこにあることが分かってくる。
もしも3人が協力し合えば。。。と結城は、
3人の情報をまとめて報告書を作り上げ。。。。


敬称略


今回の事件は、
ストーカーによる。。。猟奇的な連続殺人事件

ですね。


ま、ドラマとしては、そこではなく。

元“FBI”という肩書きで暴走する香月が、
日本における、捜査の手法を学ぶお話。。。。

と。

自己主張が強すぎる3人のプロファイラーをまとめようと奮闘する結城チーフ

という
ドラマとして、主人公の成長とチームワークの成立

そう。定番の物語である。


たしかに。
香月が、捜査員たちに対して、まるでバカにするような態度をとったり
最終的に理解し、

柘植“捜査はひとりでやるもんじゃない、ひとりでできるもんじゃない

と、流れ自体は悪くないし、間違ってはいないのである。

それは、結城のチーム作りも同じである。

事件自体もシッカリと描いているしね!

ドラマが描こうとしている部分に関しては、悪くはないと思います



ただ、香月。。。。
あまりにも高圧的なうえ、“主人公様”が前に出すぎているため
“オモシロ味”があると同時に、残念ながらヤリスギの不快感も存在する。

これは“好み”と言えば、それまでになるのだが

だが
やはり“捜査権”などを考えた場合、
プロファイラーたちが、、全員で勝手すぎる行動をしている印象が強すぎ
そのうえ、
最終的に、目立ちすぎた上での、“どや顔”

さすがに、ヤリスギ感があります



実のところ、ドラマとして根本的に違和感がありすぎるのは、
今作って、プロファイラーだけが動いている印象があるんですよね。

そう、刑事たちの役割分担が明確ではないのである


結果的に、主人公グループだけが目立ちまくり、
他の登場人物を見下すような行動。
刑事たちが役割を果たしていないことで、よりいっそう、その印象は強くなる。

と言う悪循環

もしも、これからも同じ調子で物語を展開していくつもりなら、
登場人物たちの役割を明確にした上で、シッカリ役割を分担させ
バランス良く描いていかないと、

ただただ、無駄に主人公だけが目立つだけのドラマになってしまうと思います。

ファンにとってはオモシロ味はあるが、
ドラマとしては、オモシロ味はないという状態に陥るでしょう



ちなみに。
事件のプロファイリングについても、
明らかに、唐突すぎる展開、キーワードなどの“穴”は、
もう少し小さくした方が良いと思います。

流れの中で、あまりに唐突すぎる展開をかもし出してしまい、
違和感が見え隠れしてしまっていますよ!!

どのことかは、詳細は描きませんが。
くだらない、ホントにどうでも良い“オチ”を描くくらいなら、
もう少し精査してほしいものだ。
ドラマとしての違和感になっています。


これまでの感想
Episode.1 

告発~国選弁護人 第1回 夫殺しの女

『夫殺しの女

内容
クリスマスイブの夜、弁護士の佐原卓治(田村正和)は
岸田麗子(釈由美子)という女を探し歩いていた。
岸田は半年ほど前、
佐原の親友の弁護士・岡部雅也(橋爪功)をレイプで告発した女。
ちょうど、岡部が大物代議士・藤尾(浜田晃)の不正献金にからみ
クビとなった男の弁護をして、藤尾の不正の追及中の出来事だった。
裁判となり佐原は、岡部の弁護をすることになり、
明らかな不自然さを追及していくのだが、
その係争中の法廷が休廷したとき、岸田麗子は失踪。
結局、汚名を晴らせぬまま、岡部は弁護士会の副会長を辞め、
弁護士会も除名。オモテ社会から転落してしまったのだった。

それから必死になり岸田麗子を捜す佐原だったが、全く消息がつかめず。
岡部は、岸田が消された可能性も考えて諦め気味だったが。。。。。

そんななか、岡部から1つの裁判記録を手渡される。
被告人は・赤堀波子(木村多江)。
赤堀建設社長・赤堀勇造(布施博)の後妻であり、
会社の業績悪化を自分のせいにされた波子が、夫・勇造を殺した事件。
理由もなくて岡部が手渡すわけがないと考えた佐原は、
事件について、徹底的に調べることをはじめるのだった。

やがて、東京地検特捜部が、藤尾への不正献金疑惑で赤堀を内偵していたと判明。
が、勇造が殺された途端、なぜか地検は、内偵を取りやめていた。
何かがあると考えた佐原は、波子の国選弁護人を引き受けることを決断する。

波子のもとへ、事情を聞きに向かった佐原だったが、
国選弁護人となることを拒絶されてしまう。

一方で、佐原の下で働く鶴岡健次弁護士(近藤芳正)の調査で、
妙な情報を聞くことに。
赤堀の前妻・山本敏子のもとを若い検事が訪れ
藤尾のシンパである産交省の道路整備局長の中田について
関係を調べに来ていたというのだ。
そんなとき、不正献金疑惑と赤堀波子の事件が関係があるとリークがあったと、
岡部が佐原に告白してくる。

その後、道路工事に絡む立ち退きで、藤尾が多額の利益を得ていたことが判明。
中田から情報を得ていた可能性が高いという。
そしてその中田を愛人のことで、赤堀が脅していたという事実をつかむ。

ようやくカタチが見え始めたさなか、佐原が波子の国選弁護人となる。
それと同時に、波子が、何かを佐原に隠していると確信する。。。男か?

同じ頃、石川県の能登の断崖で山縣宣夫(北村有起哉)という地検検事が転落死。
謎の女と一緒にいた目撃情報が確認される。。。。
数ヶ月前まで、東京地検特捜部に所属し、
赤堀の前妻のもとを訪れ、聞き込みをしていた検事だった!

敬称略

公式HP
http://www.tv-asahi.co.jp/kokuhatsu/



疑惑をかけられ、全てを失った親友の弁護士を救うため、
すべての元となった大物代議士の不正献金疑惑と
繋がりがあると思われる殺人事件の国選弁護人を買って出る!!!

っていう感じの物語である。


先ず、ヒトコト。

あまり、こう言うことは書きませんし、
言いたくないのですが。

やはり、田村正和さんは、
こういった現代のドラマの方が似合っていると思います。
それもホームドラマではなく!!

詳細は描きませんが、最近放送された
時代劇だったり、一昔前の時代のドラマだったり
そういうのよりも、シックリ来るような気がします。

まあ。。個人的な“好み”なのですけどね!


物語としては、

不正献金疑惑を中心にして、少なくとも2つの事件が絡んでいますが
多少、、、複雑な雰囲気はあるモノの、
遠藤憲一さんのナレーションも良い感じで、

意外と、分かり易いドラマになっていますね。

もちろん、頭の中で、ある程度整理しなきゃなりませんが!

そうなのだ。
明らかに、次が見たい!!

と思わせるドラマであり、
本当に面白さを感じているのだが、

少し複雑ですよね。

私の中では、上にあるように“内容”を書くために整理しているのだが、
視聴しているだけでは、理解するのは難しいかもしれません。

ドラマとしてのオモシロ味があるだけに、
今後の課題は、このアタリの複雑さを、

どうやって、分かり易く見せていけるか?でしょうね。


想定していた以上に楽しいドラマになりそうなので、
ようやく、“次が見たい”というドラマが現れただけで、

わたし的には、大満足である



相棒season9 第11話 死に過ぎた男

『死に過ぎた男』

内容
ある公園で、刺殺体が見つかる。
伊丹(川原和久)ら捜査一課は動き始めると、
すぐに市役所職員だった信川順(本間剛)と身元が判明する。
実は、6年前、同僚たち3人と海釣りに出かけ、信川と、津島崇が海に転落。
ふたりの死体が上がらないまま1年が経過し、
妻・彩子(河合美智子)が“失踪宣告”。信川順は、戸籍上、、、死亡とされた。
その信川順が、殺されたのだった。。。そう、、2度目の死。。。
話を聞いた右京(水谷豊)は、6年間、何をしていたかが気に掛かり、
尊(及川光博)とともに、元妻・彩子のもとへと向かうのだった。

失踪宣告により、8000万の保険金を受け取った彩子は、
それを元手に自宅を改装し、
今の夫・工藤慎治(佐伯新)とフランス料理店を開いていた。
右京たちが訪れた時には、すでに伊丹刑事たちから彩子への聴取がなされていた。
だが、彩子は、会っていないの一点張り。
死亡推定時刻には、娘・亜美(池田心雪)と一緒にいたというコトだった。
一方で、信川順の現住所が判明する。
佐藤修という名前で、川野真紀子(中原果南)と暮らしていた。
真紀子は、お互いに詮索をしなかったため、偽名であったことを知らないよう。
そして4年ほど前から、一緒に暮らしているという。
死亡推定時刻には、近く開店する弁当屋の準備をしていたと言うコト。
そんなとき、ふとゴミ箱を見た右京は、
信用金庫の封筒と千葉新聞という地方紙を見つける。
なぜか、わざわざ、定期購読で取り寄せていたよう。

そんな中、右京と尊は、
6年前、信川たちと一緒に釣りに出かけた上司の島田雄一(菅田俊)に
当時のことを聞くと、、、事故の瞬間は見ていないという。、
右京は、1つの仮説を立てる。
信川と津島が計画的に失踪した可能性があるのでは??と。

そんななか、千葉の新聞を調べていた尊は妙な記事を見つける。
信川が亡くなる3日前、千葉の山中で白骨死体が発見されていると判明する。
所轄を訪ねる右京と尊。
なんと、、、佐藤修が、身元確認にやってきていた!
釣りの手製の浮きも一緒に見つかったため、津島と確信する右京と尊。
そして2人は、もう一つのことを確信する。
信川は、津島の遺体が山中に埋められているのを知らなかったため、
身元の確認にやってきた可能性があることを。

やがて、工藤慎治が、信川のアパートを訪ねていたという目撃情報が上がる。
今の家族を壊されたくないという思いから、訪ねたがいなかったという慎治。
そしてようやく、
当日に、彩子たちのもとを信川が訪れていたことを告白する彩子。
そのとき信川が妙なコトを言っていたコトを思い出すのだった。
“オレじゃなかったんだ。..”

敬称略



少し複雑には見えるが、

物語自体は、ストレートで。。。

6年前に死んだはずの男が、死んだ!?
2度死んだ男

である。


相変わらずの、“好奇心”で6年と言うコトが気になる右京。
調べていくウチに、、、

ってことだ。


終わってみれば、事件自体は単純な事件を2つ組み合わせているだけなのだが、
それぞれに、シッカリと動機も描かれているし、
解決までの流れも悪くはない。

一方の事件が、一種のミスリードになっているのも良いことでしょう。
謎解きも分かり易かったですしね!

ただ
若干、最終的な“詰め”が、甘いのが気になるところ。
そこまで、分かり易く描いているのに、セリフだけの部分がありましたからね。


それでも、悲劇的結末も含め、
“普通のミステリー”としては、悪くはないお話だったと思います



もし、問題があるとすれば、この部分でしょうね。
そう。“普通”ってことですね。
たしかに“2度死ぬ”というオモシロ味はありまし、結末も良いのですが、
“普通”過ぎて、
右京と尊が関わるほどの事件に見えなくなっているところですね。

実際。
ここのところ、派手すぎる事件をやり過ぎていること。
そのことにより、
わずかに、特命係の仕事としての弱さに見えているのかもしれません。

ほんとは、
今回のようなお話で、尊がもっと活躍してくれていれば、
“相棒”にとっての尊の存在感が出てきたでしょうに。。。


これまでの感想

第10話元日スペシャル 
第9話 第8話 第7話 第6話 第5話 第4話 第3話 第2話 第1話

CONTROL~犯罪心理捜査~ 第1話 顔は真実を隠せない

『女刑事と偏屈教授がタッグ!顔は真実を隠せない
『顔は真実を隠せない!心理学でわかる事件の裏側』

内容
張り込みを続けていた瀬川里央刑事(松下奈緒)
ようやく、追い詰めた犯人に撃たれ。。。。

2ヶ月後。瀬川は大井町警察署に久々の出勤すると、
いきなり、上司の藤本(半海一晃)から、異動を命じられる。
新設される本庁の凶行犯捜査課だった。

そこには同期の寺西景(横山裕)もいた。
するといきなり通り魔事件の発生で、小板橋正次課長(勝村政信)の命令で
寺西、岩崎幹也(北村有起哉)、江藤真人(与座嘉秋)は飛びだしていく。
自分も!!と小板橋課長に志願する瀬川だったが、
小板橋と杉浦幸造(泉谷しげる)に、指を差されたのは、、、“分室”!?
どうやら、瀬川は分室の室長だと言うコト。
そして一緒に働く人物を迎えに行くようにと命じられる瀬川。
稜南大学の心理学教授の南雲準(藤木直人)
大学に向かい南雲の講義を聴いていると、なんと瀬川が撃たれた映像が!!
映像を利用して、人間の心理についての説明をしていた。。。。
その後、小難しい南雲の自己紹介を聞いた後、タクシーで分室へ帰る瀬川と南雲。

2人が凶行犯捜査課に戻ると、小板橋たちは困り果てていた。
被害者の男の身元が分からないという。
犯人に刺された時、みゆきという女性と話をしていたらしいが、
お互いに素性を明かさず、つきあっていたと言う事だった。
ここぞとばかり、自分なりの考えを披露しようとした南雲だったが、
その直後、身元が判明する。楠田芳樹(篠田光亮)。。。
両親、父・公男(橋爪淳)母・美佐子(床嶋佳子)がテレビを観て判明したよう。
すると両親が確認する場に、自分も行きたいと遺体安置室へ向かう南雲。
だが、、南雲は、瀬川に対し遺体についての話を始め、
涙ぐみ両親を見た瀬川は、南雲を連れ出し叱りつけるのだった。
“人の気持ちが分からないのか!”と。

その後、鑑識室へと向かう南雲につきあうことになる瀬川。
鑑識課課長の木下由紀夫(佐藤二朗)と、写真班の香坂美奈(臼田あさ美)から、
3件の通り魔事件の殺害方法などの説明を受ける南雲。
どうやら、何か納得したようで、南雲は立ち去っていく。
ただ基本的に熱血漢の瀬川は、どうしても南雲の行動が理解できず。

分室に戻った南雲に、瀬川が捜査資料を渡した後、
南雲は、、、1つの可能性を話はじめる。
“キミは今、事件捜査の最前線にいる。僕と一緒に”
被害者の両親が、何かを知っている可能性があると。

翌日。。。捜査課で岩崎が騒いでいた。
繋がりの無い被害者3人が、振り込め詐欺グループのメンバーだと分かったと!
リーダーの吉岡健一が怪しいと言う事で、捜査をはじめる小板橋たち。
が。。南雲は、そんなコトよりも。。。と
楠田芳樹の両親に会いたいと話し始めるのだった。
何かを隠していると!


敬称略


公式HP
http://www.fujitv.co.jp/control/index.html


心理学とは縁遠い熱血刑事・瀬川里央
突如、異動を命じられ、、、、
その瀬川の相棒となったのは、大学の心理学教授・南雲準!

正反対の性格の2人が事件を解決していく!

って感じで。

完全に、ベタな刑事モノドラマですね。



初回としては、あまり『引き延ばし感』がなく、
シッカリとキャラも表現されているし、
事件解決の糸口のタネのネタフリを描くだけでなく、
分かり易く心理学の解説も行われ、

悪くはない印象である。


若干テンポが悪い部分はあるけど、
気のせいと言って良いくらいですね。


ただ、少し疑問があるのは
瀬川が南雲という人物を知るというカタチはたくさんあるのだが、
その逆。。。
南雲が瀬川を知るという部分が、少ないため

結果的に、主人公の1人であるはずの瀬川が、
最初に撃たれた部分と、最後に人助けした部分しか
存在している意味がないという。。。

『心理学のロジックを超えているという瀬川の行動』

そこに瀬川=刑事の勘というモノを押し出した表現をするつもりなら
もう少し、同期の寺西のセリフだけでなく、
そこにある熱血ぶりや、暴走ぶりを表現する必要があるでしょうね。


南雲の解説、、、説明部分が多いこともあり、
瀬川。。イマイチ印象に残らない状態になってしまっている。

もしもチームというなら、
このアタリのバランスも、これから必要になってくる部分でしょう。


ま、今のところ悪くはないので、
次回から、
瀬川の行動が、どこまで強調されるのか?
そして、ネタは?
などに注目しながら、視聴したいと思います。

最上の命医 第1話 子供を救う命のメス奇跡の小児外科医!

『子供を救う命のメス奇跡の小児外科医!

内容
アメリカから日本行きの機内で、
小児外科医の西條命(斎藤工)は、妙な女性を見かける。
先ほどから、、トイレばかり。。。の妊婦。
その女性・宗像陽子(石原あつ美)を診た命は、出産間近であると確認する。
それも、、、かなり危険な状態の。。。
“どんな事があっても、助けてあげたいんです!”
隣席で親しくなった折場小春(藤田弓子)というおばさんに助力を依頼し、
出産に挑んでいく、、、命。
なんとか、、、難局を打破し、、、無事に出産は終えるのだった。


そのころ平聖中央病院では、1つのことが話題になっていた。
儲からないと閉鎖された小児外科。
その小児外科に、アメリカでMSA最優秀若手医師賞を受賞した小児科医が、
やってくると。。。日本人で2人目だという。。。

一方、日本に着いた命は、
“師”である開業医の神道護(泉谷しげる)のもとを訪れていた。
小児外科のない病院に帰ってくることを疑問視する神道に対し、
命は“無ければ作れば良い”と応えるのだった。

そんななか平聖中央病院で、オモチャの鉄砲玉を飲み込んで倒れる少年が!
あわてる研修医・瀬名マリア(比嘉愛未)山田翼(山根和馬)だったが、
突然、現れた青年が、ストローで即座に処置!
少年も息を吹き返し。。。病院の医師たちを驚かせる。
まさに、、“神業”
。。。。それが新任の小児外科医・西條命だった!!

神道と旧知の仲である野口英敏(斎藤洋介)院長に面会する命。
そして副院長である桐生奠(陣内孝則)を紹介される。
桐生から、
経営圧迫する小児外科を1年前に閉鎖したばかりで、いる理由がないと論じるが、
西條は
“子供の命を救うことは、10年先、20年先の未来をつくること”
と、、、小児外科の復活を、求めるのだった。

そんな命の態度に、桐生の弟で心臓血管外科医の危(池内博之)は、
兄にはドクターとしての哲学ではなく、経営哲学があるため仕方ないと
命に伝えるが、
それでも、未来のためと、、、退かない命。

そんなとき、呼吸器外科の坂本流馬(入江雅人)から転院を勧められた、
肝臓の裏側に腫瘍がある少年・岡田隼(佐藤瑠生亮)の治療を、
かなりの高度な難手術にもかかわらず、命は引き受ける。
肝臓移植しかないと説明を受けた父・純一(武発史郎)母・翠(杉山彩子)が、
ネットを使い相談した医師・・・・命の答え。。。だった。
それでも坂本は、猛反対するが、
なぜか、、桐生副院長からも手術が認められ、
命は世界での成功例が数例しかないという手術へと挑んでいく。。。。。


敬称略


公式HP
http://www.tv-tokyo.co.jp/meii/



当然、原作は未読。


内容は
師のような最上の名医を、、目指す天才小児外科医・西條命

“子供の命を救うことは、10年先、20年先の未来をつくること”

と、、、命を救うために、必死に戦う医師。。。

ま、、、そんな普通の医療モノドラマのようだ。



もちろん、『どこまで見たような』という雰囲気はあることはありますが、
ただ、それを言い出せば、『医療モノ』どころか
『同じ分野のドラマ』ならば、、同じ雰囲気になるのは当たり前。

だから、その程度のことは、気にしない。


重要なのは、
テーマが命を扱い、ベタな内容であるにもかかわらず、
難しい単語などが並ぶ医療モノドラマを、
どれだけ、視聴者に分かり易く、そして感動的に魅せてくるか?

であるのは言うまでもありません。


初回を見た印象では、
キャラはシッカリ描けているし、人間関係も描けている。
それに、次へ進むだろう展開のためのネタフリもされている。

そう。。人物紹介のみならず、これからのネタフリ。。。
そのうえ、今回だけの物語を取り上げても、

シッカリと主人公・命という人間を描き込み、
分かり易いだけでなく、ホントに良くできた作品に仕上がっていますね。

なかなか面白かったと思います。


個人的に、好感を持っているのは、
これまで主役級となることはあっても主役になったのは、
前期の『クロヒョウ龍が如く新章』に続く主役、、、斎藤工さんだということ。

有名なだけで客寄せをしようとする大人の事情が感じられる昨今のドラマ界。

斎藤さんのような俳優さんを使うのは、本当に良いことだとおもいます。
もちろん、脇を固める人たちも、、、良いですよね。

『穴』が、あまり見えない感じである。

そのうえ、もう一つ好感を持ったのは、
派手すぎる演出をせずに、ドラマを描いたことでしょうね。

派手なだけで、命を扱うだけで感動的、、、納得するのは『普通』である。
無理をせずにドラマを魅せてくれるのは、
ある意味、、、挑戦状なのかもしれませんね。。

こう言うのも良いことです。
『ドラマ』というものをホントの意味で見直す上では!



最終的に、どのような展開になるかは分かりませんが、
『ツカミ』としては、十分に機能したと言えるでしょうね。


ま、、、俳優さんも含めて、派手さが無いので
好みというモノはあるのでしょうが。