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ジェンダー(社会的に作られた性差)にとらわれない、平等な社会とは?格差解消のための課題を考えます。

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「女たちよ、自分の声で叫べ!」桐野夏生さん、嶋田美子さんがエール

対談する作家の桐野夏生さん(右)と美術家、美術史研究者の嶋田美子さん=東京都千代田区で2024年10月15日、前田梨里子撮影
対談する作家の桐野夏生さん(右)と美術家、美術史研究者の嶋田美子さん=東京都千代田区で2024年10月15日、前田梨里子撮影

 苦しむ女性を描いてきた作家、桐野夏生さんと、戦争と女性をテーマに1980年代後半から制作を始めた美術家、美術史研究者の嶋田美子さん。そんな二人が初めて顔を合わせ、対談しました。

 二人を結びつけたのは、70年代前半にピルの解禁と中絶の自由を訴えた女性団体「中ピ連」。桐野さんは小説「オパールの炎」(中央公論新社、2024年)で、嶋田さんは約20年ぶりの新作個展「おまえが決めるな!」(23年、オオタファインアーツ)で、図らずも同時期に中ピ連に着目しました。

 対談で二人は、女性の自己決定権について、言いたいことがあれば、自分の声で、大きな声で、叫べ! そう、女性たちを励ましています。対談の後編をお届けします。【司会・構成 高橋咲子、松原由佳】

【前編】なぜ今、中ピ連なのか 桐野夏生さんと嶋田美子さんが語り合う
【写真】1970年代、ピルの解禁と中絶の自由を訴えた榎美沙子さん

 ――ジェンダーやフェミニズムに関心を持った原体験は?

桐野 子どもの時からの違和感ですね。私は男兄弟の真ん中ですが、女に生まれると、生きたいように生きられない、という予感がありました。私の年代は就職先もないし、大学を出た後どうしようかなという感じでしたね。24、25歳ぐらいになっ…

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