『ミスター味っ子』の“阿倍二郎の包み焼きハンバーグ”を再現!
- Fri
- 14:08
- 再現料理
肥満が心配ですが、それを上回る「いつまで母の手料理を食べる事が出来るんだろう」という想いがある為、毎回全て平らげています。おかげで順調に体重増加中です。
こんにちは、お腹が成長期のあんこです。
今回再現する漫画料理は、『ミスター味っ子』のハンバーグ勝負にて敵方のシェフ・阿倍二郎が腕によりをかけて作り、勝負を賭けた“阿倍二郎の包み焼きハンバーグ”です!
実を言うとこのハンバーグを見たのはコミックよりもアニメの方が先だったんですが、その絵が本当においしそうで香ばしそうで、幼き日の私は「こっちの方がいい!」と目を輝かせながらビデオを観ていました(残念ながら、ビデオはレンタル物だったみたいで家にはなく、画像も用意できませんでしたorz)。
コミックの詳しい記述によると、このハンバーグはビーフシチューをかけて紙の中に包みこみ、オーブンで焼いた物との事でした。
何でも、オーブンで焼くと焦げずにふっくらと焼き上がり、肉汁でいっぱいの最高の肉質になるのだそうです。
さらに言うと、シチューもハンバーグの肉汁によってさらに完成された味になるのだとか。
そしてとどめが、ハンバーグの味をしめる目的で入れられたしめじ!
野趣溢れるきのこの香りが、いい風味付けになるのだとか。
今となっては珍しくない料理かもしれませんが、せっかくなので出来るだけ忠実に再現してみようと思います!
と言う訳で、再現調理開始!
最初は、地味だけど大切な付け合せ作り。
作中によると、にんじんのグラッセとアスパラのバター炒めだったので、その二つを先に準備しておきます。
まずは、アスパラのバター炒めです。これは非常に簡単。
アスパラの根元の硬い部分やはかまを削り、食べやすい大きさに切ったらバターと塩こしょうで炒めて出来上がりです。
にんじんのグラッセも簡単で、水、バター、塩、砂糖などを合わせた調味料で煮詰めたらもう出来上がりです。
お次は、主役のハンバーグ作り。
ボウルに合いびき肉、みじん切りの玉ねぎ、塩、こしょう、溶き卵、牛乳に浸して絞ったパン粉を入れ、粘りが出るまでよく練ります。
肉の手触りが重くなったら油を手にぬってから形を整え、空気を抜いて中心を少しへこまし、冷蔵庫で三十分程寝かせます。
その間に、具のしめじとソースのビーフシチューの用意。
しめじは根元を切り落としてある程度ほぐし、軽く塩こしょうをして半生の状態になるまで火を通してから冷ましておきます。
次はビーフシチューですが、作中で「一流の熟練シェフが気合を入れて作ったからうまい」「誰にも真似できない」という事がやけに強調されていたので、念には念を入れてちょっとお高いビーフシチューを購入しました。
このビーフシチューを鍋で温めなおしたら、ソースは出来上がりです。
これらの作業が終わる頃にはハンバーグダネも十分寝かしきれているので取り出し、強火のフライパンで両面の表面を焼き固めます。
この時、中がほとんど生になるように気をつけました。
ここまできたら、いよいよ仕上げです。
パラフィン紙は見つからなかったのでクッキングシートを敷き、その上にハンバーグ→ビーフシチュー→焼きしめじの順に乗せていき、両端をきっちり縛ります(クッキングシートが焼けないか不安だったので、念の為に耐熱皿を下に置きました)。
そのハンバーグの包みを210℃のオーブンに入れ、十五分~二十分焼きます。
焼きあがったらすぐにオーブンから出し、付け合せを盛り付けておいたお皿に乗せたら“阿倍二郎の包み焼きハンバーグ”の完成です!
こちらが、包みを開けてみた様子。
…肉眼で見た感じはおいしそうなのに、画像にすると何故か色が汚いですorz。
何度挑戦してもこんな感じでした…残念。
包みを開けると、居間にビーフシチューの濃厚な匂いがあっという間に広がりました。
勢い良く立ち上る蒸気は、包み焼きならではの醍醐味ですね。
よく見てみるとハンバーグから透明な肉汁がトロトロと滲み出してきており、無茶苦茶食欲をそそりました。
それでは、ハンバーグが熱々の内にいざ実食!
いただきまーす!
食べた感想ですが…あまりの旨さに絶句。これ、すごくおいしいです。
ハンバーグを口に含んだ瞬間、ふっくらしたひき肉が大量の肉汁を出しながら舌の上でフワッとほどけていきます。
蒸し焼きにされているせいか、とても柔らかでジューシー。
ソースであるビーフシチューが外側にしっかり染み込んでいるおかげで、普通のハンバーグよりもずっと深い風味が広がります。
あと、玉ねぎのシャキシャキ感が程よいアクセントになっているのもいい感じでした。
その次に特筆したいのは、ビーフシチュー。
ハンバーグから流れ出した肉汁でさらにコクある味となっており、まろやかで味わい深い一品になっていました。
高めの物を使った甲斐があり、シチューに入っていた牛肉がまたいい味で、歯に触れるか触れないかでホロホロ崩れたのが印象的。
また、阿倍シェフ曰く「ハンバーグの味のしめ」であるしめじも香り高い上に食感もよく、ハンバーグとシチュー双方の旨味を高めつつ全体的な味を引き締めてくれていました。
一歩間違えたら、肉と肉同士でだらしない出来になっていた事が予想出来たので、しめじは重要だと思います。
付け合わせのにんじんのグラッセやアスパラのバター炒めもいい箸休めになっており、飽きが来るのを防いでいました。
こんな料理がライスつきで550円(!)で提供されるというのですから、大手の力は強いなーと思います。
どうやら阿倍シェフは、大人気なくて性格は悪いものの腕はよかったみたいです。
正直、「コ○スの包み焼きハンバーグと似たようなもんじゃないか」と言われたら返す言葉がないんですが(^^;)…それでも、こっちはソースがいいビーフシチューな上にしめじ入りなので、恐れながらも少しだけ完成度が高いように感じました。
お腹にズシンと来る料理なので普段用の料理とは言えませんが、失敗できない特別な日のご飯におすすめです。
●出典)『ミスター味っ子』 寺沢大介/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
Comment
2010.06.21 Mon 19:22 | 三世さん、こんばんは。
当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。
この煮込みハンバーグは想像のななめ上をいく程おいしいので、とってもおすすめですよ~。
ハンバーグ自体もふっくらジューシーに仕上がりますし、何よりハンバーグから出た肉汁がシチューと混ざって絶妙なソースになります。
二種類の味を楽しめる贅沢な料理ですので、オーブンをご購入の際はどうぞお試しください(^^)。
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