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『まかない君』の“炊飯器で作るアジアンチキンライス”を再現!

 前々から「かわいい!」「面白い!」と愛読していた漫画・『干物妹!うまるちゃん』が、早くも9月19日に第1巻が発売されると知り、内心小躍りしています。
 成績優秀・スポーツ万能・容姿端麗という超人妹・うまるちゃんが、家に帰った途端二等身(!?)のデフォルメキャラへと変貌し、人が変わったようにグータラするのを兄・タイヘイがため息をつきつつ面倒を見るというギャグ漫画なのですが、読んでいるだけで癒され笑いが浮かんでくるのでお気に入りです。
 こちらのページで1話~3話を無料で試し読み出来るので、合うと思った方には是非ともおすすめしたいです!

 どうも、作者のサンカクヘッド先生の名前を聞いて真っ先に思い浮かんだのは『サイレントヒル』の三角頭だった管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『まかない君』にて浩平君が弥生ちゃんと二人きりの夜に作った“炊飯器で作るアジアンチキンライス”です!
炊飯器で作るアジアンチキンライス図
 普段、凜さん・佳乃さん・弥生ちゃんの三人と賑やかに生活している為、弥生ちゃんと二人きりになるのはお買い物の時や帰り道の時くらいしかない浩平君ですが、ある夏の日、偶然凜さんと佳乃さんがそれぞれ泊りがけで出かける事になり、一日だけ弥生ちゃんと二人きりで過ごすことになります。
 傍から見ていると、男女というよりは兄妹にしか見えないお二人なので凜さんは全く心配していない様子でしたが、佳乃さんは浩平君の弥生ちゃんに対するほのかな気持ちにうっすら気づいているらしく、冗談交じりに「戸締り、火の用心、そして貞操をしっかり守るように。若い二人の事だし、間違いがあっちゃいけないからね」←最後に「お母さん達に怒られちゃう」と付け足している辺りが従兄妹恋愛のリアルさを見事に表現しており、妙にドギマギします;)と釘を刺していました。
 浩平君は特にドキドキも期待もしていないものの、佳乃さんの言葉の意味を十分理解している様子でしたが、弥生ちゃんは浩平君を全然意識していないので真意が分からなかった模様で、「間違えるなよ!」と浩平君へ無邪気に注意していました;。
 この時、浩平君が複雑な表情をしながら「…うん、そうだね」と調子を合わせてあげているのが可笑しいやら、少し気の毒やらでしたが;、改めて弥生ちゃんは浩平君を心底家族だと思っているんだな~とほのぼのします。
一日、二人だけで留守番する事になり、「間違えないように!」と冗談半分で釘を刺されます
 そして翌日の夕方、「ただいまー、ご飯なにー?」とまるで小学校から帰宅直後にお母さんへ献立を聞く子どものように振る舞う弥生ちゃんを尻目に、浩平君は夕食の支度を開始します(←もしかしたら兄妹どころか、お母さん的要素まで浩平君の中に見ているのかもしれません;)。
 この時、浩平君が用意した料理が、“炊飯器で作るアジアンチキンライス”です!
 作り方はかなり簡単で、おろししょうがと塩こしょうをすりこんだ鶏胸肉・生米・キャベツ・水を炊飯器に入れて炊いた後それぞれ食べやすい大きさに切ってお皿へ盛り、最後に目玉焼きを上に乗せたら出来上がりです。
 浩平君曰く、「スイッチを入れるだけでご飯と同時にメインのおかずが出来上がる楽ちんメニューだよ」だそうで、弥生ちゃんから「鶏肉まるごとでゴーカイだね」と興味津々に覗き込まれていました。
 ちなみにポイントは、そのまま食べるのではなく、あらかじめ用意しておいた二種類のオリジナルだれをつけて食べる事!
 一つは甘くないピーナッツバター・日本酒・ポン酢・練りがらし・マヨネーズを混ぜたピーナッツだれ、もう一つはおろしきゅうり・梅干し・塩・砂糖・わさび・お酢・サラダ油を和えたきゅうり梅だれで、両方ともかなり個性的で面白い味付けなんですが、これが意外とチキンライスに合って美味しいと作中で紹介されていました。
 ピーナッツだれはまだ理解出来なくもないのですが、きゅうり梅だれは未知の領域で、初めて読んだ時は「味の予想が全くつかない…」と頭を抱えたものです;。
炊飯器のスイッチを入れるだけで出来るアジアンチキンライスで、かなり楽ちんなメニューですとろとろの半熟卵と、蒸し鶏の組み合わせがまずいはずはないとご満悦な弥生ちゃん
 その後、浩平君と弥生ちゃんは出来立ての“炊飯器で作るアジアンチキンライス”をつっつきながら、「んー、おいしいおいしい」「それはよかった」「蒸し鶏と鶏の脂が染みたご飯と半熟玉子でまずい訳がないねー」「作るのも楽だし、いいことづくめだよ」と和やかに会話をし、のんびりした時間を過ごします。
 なので、初見時は「このまま何もなさそうだな~」と読者であるこちらものん気に構えていたのですが、二人とも食事を終えていつものお茶の代わりにお酒を飲み、その結果飲み過ぎた弥生ちゃんが完全に酔っぱらってしまう事によって、ちょっとドキドキする展開になります←但し、「間違い」だけはないのでご安心を;)。
 この後の流れは直接単行本で読まれた方がほんのり甘酸っぱい気持ちに浸れると思いますので控えますが、個人的に弥生ちゃんが中学時代、梅酒で酔っぱらって浩平君にキスをしたというエピソードが出てきた時には、「意識が朦朧としていたとはいえ、罪な事をしちゃったね」「記憶も残っていないなんて、余計モヤモヤされちゃうよ;」と苦笑しました。
 心理学的に、女性は恋愛感情を持つ人だけでなく精神的親近感を持つ人にもキスをしやすい生き物だそうですが(小さいお子さんを持つお母さんが、子どものほっぺにチューをするのはその好例)、男性は女性に比べて先へ進みたい人としかキスをしにくい傾向があるみたいなので、その事を踏まえて考えると、浩平君にとって弥生ちゃんが特別な存在になるのは無理からぬ事だと思いました。
 翌朝、何も覚えておらずいつも通り振る舞う弥生ちゃんを見る浩平君の寂しさ半分、ほっとする顔半分の何とも言えない表情は、読んでいるこちらまで切ない気持ちになったのです(´・ω・`)。
酔っぱらった弥生ちゃんは浩平君にベタベタ絡み出し、困惑した浩平君は中学生の頃を思い出します
 東南アジア風の鶏の出汁が効いたチキンライスは好みなので、大分前から是非再現したいと思ってました。
 先日いい地鶏の鶏胸肉を手に入れた事ですし、早速作中の詳細なレシピ通り作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、メインとご飯の下準備。あらかじめ余分な黄色い脂肪を取り除いておいた鶏胸肉全体に塩を多めにすりこみ、すりおろしたしょうがとこしょうもまぶします。
 この鶏胸肉を、生米→気持ち少なめの水→キャベツの葉の順に材料が入っている炊飯器へ入れ、そのまま通常通りスイッチを入れて炊きます。
炊飯器で作るアジアンチキンライス1
炊飯器で作るアジアンチキンライス2
 時間が経ってご飯が炊けたら、キャベツと鶏胸肉を取り出してからご飯をさっくり混ぜて蒸らし、キャベツと鶏胸肉は食べやすい大きさに切って別皿へとっておきます。
 これで、メインの具とご飯は準備OKです。
炊飯器で作るアジアンチキンライス3
炊飯器で作るアジアンチキンライス4
 その間に、二種類のたれ作り。
 ボウルに甘くないピーナッツバター(SKIPPYのクリーミータイプがおすすめです)、日本酒、ポン酢を入れてよく溶き、段々のびてきたら練り辛子とマヨネーズを加えてよく混ぜます。
 味見して塩加減と辛味がちょうどよかったら、ピーナッツだれの出来上がりです。
 ※甘くないピーナッツバターというと他の使い道に困ってまいそうですが、甘くないがゆえに料理に使えて重宝します。一番簡単な利用法はなんちゃって担々麺で、市販の味噌ラーメンにラー油と一緒に入れちゃうだけで本格的な味になるので便利です。
炊飯器で作るアジアンチキンライス5
炊飯器で作るアジアンチキンライス6
炊飯器で作るアジアンチキンライス7
 一方、別のボウルには皮ごとすりおろしたきゅうり、種を取って包丁で細かく叩いた梅干し、塩、砂糖、練りわさびを投入して混ぜ合わせ、続けてお酢とサラダ油を加えてさらに混ぜます。
 サラダ油が全体へ行き渡ったら、きゅうり梅だれの出来上がりです。
 ※さんまのかば焼き缶にかけると、おつまみっぽくなっていけるみたいです。
炊飯器で作るアジアンチキンライス8
炊飯器で作るアジアンチキンライス9
炊飯器で作るアジアンチキンライス10
 お皿にチキンライスと切った鶏胸肉やキャベツを盛り付け、その上へ半熟の目玉焼きを乗せ、仕上げにピーナッツだれときゅうり梅だれが入った容器を添えれば“炊飯器で作るアジアンチキンライス”の完成です!
炊飯器で作るアジアンチキンライス11
 思った以上にアジアンテイストに仕上がり、満足しました。
 ご飯から立ち上る鶏スープのいい香りが食欲をそそり、緑と茶色の変わったソースが「どんな味がするんだろう」と見るからに好奇心をくすぐります。
 鶏スープで炊き込んだご飯は何度か食べた事がありますが、ピーナッツバターやおろしきゅうりのたれをつけて食べた事はなかったので、一体どういう感じの味になるのか非常にワクワクします。
炊飯器で作るアジアンチキンライス12
炊飯器で作るアジアンチキンライス13
 それでは、半熟卵の黄身を鶏肉やごはんに絡めたり、たれをつけたりしていざ実食!
 いっただっきま~すっ!
炊飯器で作るアジアンチキンライス14


 さて、味の感想ですが…弥生ちゃんの言う通り、蒸し鶏と半熟卵の組み合わせが反則級に旨し!二種のタレが味に奥行きを与えています!
 しょうがで独特の匂いが消え、シンプルな塩味にしっとり蒸し上がった鶏胸肉が素晴らしいです。
 ご飯の芯まで鶏の深い出汁が染みてあっさりした脂が絡み、噛めば噛む程ほのかな塩気と共に鶏のエキスがにじみ出てくるのがしみじみ美味で、派手さはないものの滋味溢れる旨さでした。
 クタクタになったようでジャキジャキザクッとまだ張りのある歯応えが残っている甘い蒸しキャベツが、いい箸休めになっています。
 ピーナッツバターのたれは、ピーナッツのこってり重厚なコクの後にポン酢やマヨネーズの酸味が効いて後口をすっきりさせているのが食べやすく、これをたっぷりつけて頬張ると「ピーナッツマヨのアメリカン棒棒鶏」と例えたくなるような、洋風のもったりした味わいが鶏胸肉の淡泊な旨さをがっつり系に変身させててナイスでした。
 一方きゅうり梅だれの方は、見た目以上に複雑な味で衝撃!
 見た目ほど素っ気ない味ではなくまろやか系の味付けで、梅干しドレッシング風の酸っぱしょっぱい味付けを、サラダ油の油分やわさびのピリッとした辛味、そして大根おろしみたいにモロモロッとした口当たりでさっぱり爽やかなすりおろしきゅうりがうまい具合に丸くまとめ、蒸し鶏をサラダ仕立てにしているのがたまりません(←あと、きゅうりの青臭さをわさびの清々しい香りが打ち消しているのがよかったです)。


 ピーナッツバターのたれもいいですが、きゅうり梅だれの方が美味しさも意外性も大きくてびっくりしました。
 きゅうりの梅和えをそのままドレッシングにしたような味なので、生野菜や蒸し鶏だけでなく、豚肉のソテーや魚の塩焼きにかけても合いそうです。


○P.S.
 前回、たくさんのお祝いコメントを下さった皆様、誠にありがとうございました。
 正直に申し上げますと、こんなに反響があるとは夢にも思わず淡々とアップした記事だったので、驚きを隠せませんでした。
 いつもコメントをして頂いている方、初めてコメントをして下さった方、久方ぶりにコメントをして頂いた方…皆様、当管理人にとってはどんなに感謝してもしきれない、大切な存在です。
 亀仙人にあやかれるよう、細々と頑張っていく所存です(←ご指摘された時、「バレた!」と苦笑しました;)。

●出典)『まかない君』 西川魯介/白泉社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『華中華』の“冷たい冬瓜チャーハン”を再現!

 今日の記事で、再現料理数の合計が六百個になります。
 正直、五百個を迎えた頃は「こんな事書いちゃったけど、多分六百個目あたりでネタも気力も体力も食欲もなくなっているんじゃないのかな…」と密かに思っていたんですが、いざなってみると未だにどれも衰えておらず、我ながら苦笑しました;。
 ですので、もうちょっとだけ続くことになりそうです。

 どうも、何年も地道に見て頂いている方々のおかげで細々と更新を続けられている管理人・あんこです。
 こんなマイナーブログですが、飽きるまでお付き合いして頂けると幸いです。


 本日再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんが疲れ切った銀河楼飯店の人達の為に作った“冷たい冬瓜チャーハン”です!
冷たい冬瓜チャーハン図
 前回、ハナちゃんと銀河楼飯店の人達が力を合わせて生み出した“イタリアンチャーハン”は湘南ビーチで大人気になり、ただでさえ忙しかったのがもっと忙しくなります。
 最初の内は皆喜んでいましたが、慣れない海の家で予想以上の数のお客さんを応対する羽目になった銀河楼飯店の人達は次第に元気がなくなっていき、最終日直前にはややげっそりしていました(←もっとも、自分達の考えたオリジナル新メニューのおかげでの盛況ですので、嬉しい悲鳴も多分に交じっていましたが;)。
 けれども、「あと一日だから頑張ろう…ハナちゃんのおかげで仕事出来てるんだし」「そうね、頑張ろう!」と恩人であるハナちゃんの為に力を振り絞っており、読んでいて応援したい気持ちになりました(^^)。
 内心、また銀河楼飯店での無味乾燥な毎日が始まるかと思うとただでさえ憂鬱だった事が想像されますが、それでも損得抜きで頑張ろうとする姿を見て、初見時は心が温まったのを覚えています。

 しかし、海の家の営業最終日が明日に迫り、仲良く四人そろって帰っていた銀河楼飯店の人達は、いきなり目の前に現れた有田元店長(←食中毒を引き起こした責任に問われ、店長代理に降格されてました;)から「本当は、九月一日から営業再開予定だったが、オレさまのおかげで明後日に早まった。みんな、そのつもりで仕事に戻ってこい!」という衝撃発言を聞かされ、一気にやる気を失ってしまいます。
 正直、食中毒騒ぎで評判が地に落ちた今、本質を変えずに早く営業再開した所でお客さんは戻ってこないと思いますので、本社も有田元店長も逆効果な事ばかりするな~と読んでいて呆れたものです。
食中毒という失態によって店長代理に降格されても、いろんな意味でまだ懲りてません;
 その頃、ハナちゃんはこっそり様子を見に来た上海亭のおじいさんとおばあさんから疲れが蓄積されているのを見抜かれて心配され、夏バテに効果があるという冬瓜スープをご馳走されていました。
 レシピはいたって簡単で、冬瓜とザーサイを中華スープ、日本酒、塩、こしょうで味付けして煮込むだけで完成しますが、ザーサイが味の決め手となり、あっさりした中に深みのある滋養スープになるとの事。
 何でも、冬瓜に含まれるカリウムやビタミンB群、ウロン酸には、細胞の正常化・血圧の調整・疲労回復・肝機能の向上といった効果があるらしく、体力をつけるにはうってつけの食材だそうで、何とあの楊貴妃さんも生前元気がなかった時に玄宗皇帝から差し入れされた事があると作中で語られていました←史実に「食いしん坊だった」という記述はありませんが、この冬瓜スープといい、早馬で運ばせていたライチといい、わざわざ温室栽培させていたきゅうりといい、自らレシピを考案したという桂花陳酒といい、食べる事が大好きだったんだな~というエピソードが楊貴妃さんには満載;。ここまで食にこだわった美女は世界広しといえどそうはいませんので、案外『華中華』に出てくる楊貴妃さんの姿は、実像に近いのかもしれません)。
 おかげで、クタクタだったハナちゃんは大分元気を取り戻すのですが、数日前から慣れない仕事で疲れていた銀河楼飯店の人達にもこの冬瓜スープを食べて元気を出して欲しいと考え、早速この冬瓜スープを使って夏バテを吹っ飛ばすようなチャーハン作りに取り掛かります。
その頃、ハナちゃんは上海亭のおじいさんに冬瓜スープをご馳走されていました。
 その際、ハナちゃんが夏バテした人でも軽く食べてもらえるようにと工夫して作ったのが、この“冷たい冬瓜チャーハン”です!
 作り方はちょっと変わっており、ストーン加工された中華鍋で油と醤油を全く使わずに作った基本チャーハンへ、先程の冬瓜スープに片栗粉を加えてとろみをつけた餡をかけたら出来上がりです。
 ハナちゃん曰く、油っ気のあるチャーハンと冷たい餡を組み合わせるとチグハグな味になってしまうので、油を一滴も使わず、塩とこしょうのみでさっぱりシンプルに味付けしたチャーハンと合わせる事によって餡との相性を高めたのだとか←ここまでして油抜きと冷たい餡にこだわったのは、夏バテの人に少しでも涼しげに見せて食欲を掻き立てたかったからだそうで、読むたびに銀河楼飯店の人達を思いやるハナちゃんの気持ちがじんわり伝わり、優しい気持ちになります)。
 餡かけチャーハンは数多くありますが、冷たい餡をかけたチャーハンは一度も見た事がありませんので、初見時はかなりびっくりしました;。

 その後、銀河楼飯店の人達は有田店長代理のせいで寝不足のまま出勤してくるのですが、“冷たい冬瓜チャーハン”を食べてみるみる内に活力を取り戻していた為、皆の健康を気遣っていたハナちゃんはほっと一安心してました。
 ついでに言いますと、この“冷たい冬瓜チャーハン”のレシピも銀河楼飯店へ持ち帰っていいとハナちゃんは言ったようで、改めてハナちゃんのお人よしぶりを再確認したエピソードでした;。
冬瓜スープを冷やし餡にし、油を一切使わないチャーハンにかけていましたこのチャーハンとハナちゃんの思いやりの心で、銀河楼飯店のみんなもようやく元気を取り戻してました
 油を使わずに本当にチャーハンになるのか…そして、冷たい餡はチャーハンに合うのか…前々からすごく気になっていました。
 近所のスーパーで手ごろな大きさの冬瓜を見つけて購入しましたので、早速作中のレシピ通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、冬瓜スープの冷たい餡作り。冬瓜は表面を軽く洗った後に真ん中から一刀両断にして種をくりぬき、皮をすべて剥いたら約一センチ幅の小口切りにします。
 この時、あんまり小さくしすぎると煮崩れてしまいますので、要注意です。
冷たい冬瓜チャーハン1
冷たい冬瓜チャーハン2
冷たい冬瓜チャーハン3
 この冬瓜を、中華スープで中が透き通って柔らかくなるまでじっくり煮込み、やがて爪楊枝がスッと通るようになったら日本酒、塩、こしょうで味付けします。
 ちょうどいい塩梅になったらザーサイを投入して少し煮、水溶き片栗粉でとろみをつけて冷蔵庫でキンキンに冷やします。
 これで、冬瓜スープの冷たい餡は準備完了です!
冷たい冬瓜チャーハン4
冷たい冬瓜チャーハン5
冷たい冬瓜チャーハン6
 次は、油を使わないチャーハン作り。
 溶き卵と硬めに炊いたご飯(柔めのご飯だとべちゃつきますのでNGです)をボウルでよく混ぜ合わせ、弱火に熱した何も敷いていないストーン加工の中華鍋(又は、マーブル加工やテフロン加工のフライパン)へ入れ、菜箸四本を使ってゆっくり炒めます。
 炒り卵のようにご飯がパラパラになってきたら塩とこしょうでお好みに味付けし、最後に刻みネギを投入してざっと混ぜ合わせます。
 これで、油を使わないチャーハンは用意OKです。
 ※ずっと弱火だといつまでたってもパラパラになりませんので、弱火→中火→強火の順に火力をあげ、焦げかけたらすぐに弱火にしてまた徐々に火力を上げていきつつ丁寧に混ぜるという方式で炒めた方がいいです。
冷たい冬瓜チャーハン7
冷たい冬瓜チャーハン8
冷たい冬瓜チャーハン9
 先程の油を使わないチャーハンを丸く形作ってお皿へ盛り、仕上げにひんやり冷たい冬瓜スープの冷たい餡を回りにトロ~ッとかければ、“冷たい冬瓜チャーハン”の完成です!
冷たい冬瓜チャーハン10
 火を通すことによって透明に透き通り、餡をまとう事によってまるで水晶のようにキラキラと輝く冬瓜がきれいで、思わず見惚れます。
 ザーサイのせいか、予想していたよりも餡の味がしっかりしていそうで、これならチャーハンに会いそうだな~と感じました。
 冷やした餡と出来立てチャーハンの組み合わせは初めてなので、一体どんな味わいになっているか、全く想像がつかないというのが正直なところです;。
冷たい冬瓜チャーハン11
 それでは、冷たい餡をチャーハンに絡めていざ実食!
 いただきまーす!
冷たい冬瓜チャーハン12


 さて、味はと言いますと…確かに、食べれば食べる程力が湧いてくる美味さ!冷たい餡と熱いチャーハンの取り合わせが絶妙です!
 透き通るまで煮た冬瓜は、皮に近い部分だとジャクッとした柔らかさの中に心地よい歯応えが残っていますが、内側に近い部分はまるでトロットロに煮込んだ筋のない蕪みたいな柔らかさで、余計な癖が一切ない透明感のある味がとても食べやすいです。
 なので、当初はスープも薄味そうだと予想していたんですが、ザーサイから出たコクのあるゴマ油の風味や深い塩気、冬瓜自体から溶け出たわずかな酸味のおかげで、チャーハンによく合うおかず餡にちゃんとなっていました←例えるとするなら、あまり酸っぱくないサンラータンっぽい味です)。
 ザーサイのザクザクと歯切れのよい食感と熟成された旨味がシンプルなチャーハンにぴったりで、こってりしそうになるのを冬瓜がさっぱりした後味にするのがたまりません。
 一方、油を使っていないチャーハンは、普通の白ご飯に限りなく近いふっくらした口当たりで、塩こしょうのみなのがかえって卵の甘味を引き立てており、チャーハンっぽいのにチャーハンではないあっさりした味わいが特徴的でした(油抜きなせいか、不思議な事に卵粥の素朴な味に通じる物があります)。
 肉なし油抜きなので全く胃にもたれず、確かに「中華風冷や汁チャーハン」というイメージだな~と思いました。


 冬瓜とザーサイを合わせてスープにするとこんなに相性がいいとは思ってもみなかった為、勉強になった再現でした。
 冬瓜スープはそのまま食べても美味しいので、夏バテしている方にお勧めです。

●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『クッキングパパ』の“棒棒鶏冷麺”を再現!

 当管理人が通う職場の近所に小さなラーメン屋さんがあるのですが、その傍らには川と呼ぶのもためらわれてしまうような、これまた細くて小さい清流があります。
 下水はきちんとしており、廃水を垂れ流しにする事は一切していないのですが(すくって飲めそうなくらい透明度がすごいです)、厨房の目の前に川があるせいかその付近はとんこつ臭がすごく、おかげで「見た目は涼しげで綺麗なのに、常にとんこつラーメンの匂いがして暑苦しい川」と評判になってます;。
 なので、当管理人はこの川を密かに「とんこつ川」と呼んでいます。

 どうも、某ラーメン屋で「NO TONKOTU」のプレートが貼られているのを発見し、「九州でこの決意はすごい!」と感動した管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて幸子さんが漬け物しか食べないお義母さんの為に作った“棒棒鶏冷麺”です!
棒棒鶏冷麺図
 荒岩主任ら営業第二課チームが行きつけにしている昼食店の一つに、大衆中華料理店・<やえ>というこじんまりとしたお店があります。
 口が大変達者で、お客相手でも容赦なく毒舌を吐くことで周囲から恐れられているチャキチャキの博多っ子・やえさんと、そんなやえさんに女手一つで育てられた手前頭が上がらない息子さんと、その奥さんの三人で切り盛りされているお店なんですが、安くて美味しい料理が魅力的なのは勿論、やえさんの気風の良さに惹かれてやってくるお客さんは未だに多く、おかげで不況に関係なくいつも繁盛しています。
 とはいえ、歳をとってますます元気なやえさんの勢いにタジタジなお客さんも少なくなく(←田中君なんかその筆頭で、「いくらうちの料理がうまいけんというても、そげんバカ食いしよったら、その内ブクブク太って早死にするバイ!」ときつい言葉を言われ、目を点にしていました;)、そのせいかお店に緊張感が走る時もしばしばあるのですが、そんな時に絶妙なタイミングで場を和ませてくれるのが、息子さんの妻・幸子さん。
 見た目も性格もおおらかで、いつもおっとりしている幸子さんは唯一やえさんの毒舌が通じない最強キャラで、口では「私なんてお義母さんに怒鳴られるたびに身がすくんじゃってー、いつも身の細る思いをしてるんですよー」とのんびり言いつつも一向に応えていない様子なので、やえさんから「どこの身が細ってんじゃ~っ!!」と痛烈な突っ込みを受けていました(^^;)。
 普通の人なら怯みそうなやえさんの口撃も、「だってこんなにいいお天気なんだも~ん」「うふふ…お客さんたちも、怒られちゃいましたね」と、まるで闘牛をヒラリとかわすマタドールのように華麗にかわしており、おかげでお客さんたちもほっこり癒されていました。
 正直、幸子さんという緩和剤がなければ徐々に足が遠のいていたのではないかというお客さんはかなりの割合でいそうなので、読んでいて「いいお嫁さんが来たな~」としみじみしました(←これがもし、大人しい奥さんか同タイプの奥さんだったら、お店の雰囲気は大分違っていたと思います;)。
 夫婦漫才ならぬ嫁姑漫才という感じで、微笑ましい組み合わせです。
中華料理屋「やえ」に嫁いだ幸子さんはふっくらおっとりした女性で、やえさんとは正反対;
 けれども、そんな悩み知らずに見える幸子さんも、夏の暑さに食欲をなくして漬け物とご飯しか食べなくなり、自分の作るサラダや和え物を一切食べようとしないやえさんの身を密かに案じており、ある日買い物帰りに偶然幸子さんと会った荒岩主任は、その事について相談されることとなります。
 今は元気でもこのままだったら体を壊すのではないかと心配しているものの、頑固で短気なやえさんはいくら言っても素直に聞き入れてもらえない状態で、「いつになったら、お義母さんが私の作った料理を食べてくれるのかなーと思って…」と、幸子さんは寂しそうに笑ってました。
 すると、荒岩主任は「私の母も短気でしてね、口も悪いしよく似てますよ」「私が作った料理を食べて、一度だってうまいと言った試しがないですし…」と笑い話風に言って幸子さんの苦労を共感すると同時に(←このシーンを見た時「なるほど!やえさんを見てデジャブを感じたのはそういう事か!」と合点がいったものです;)、「でもね、あのタイプはその都度発散しているから、全然根に持つことはないんですよ」「自信もって!幸子さんの作るサラダ美味しいですよ!」と言って幸子さんを慰めていました。

 正直、荒岩主任自身もまだカツ代さんから「おいしい!」と褒めてもらえていない為確実なアドバイスが思い浮かばず、それゆえにただただ勇気づけるしか出来なかったんだと推測されますが;、それでもやえさんが普段「あたしゃね、高菜とキムチと梅干しがあれば生きていけると!」と豪語していることを幸子さんから聞いて何かピンとくるものがあったらしく、「そうですね、あれくらいの年齢になるとこってりしたものは好まなくなりますね」「キムチや高菜がお好みなら、少しピリッとしたものが」などと助言しており、幸子さんにインスピレーションを与えるのに成功していました。
やえさんとカツ代さんは似ているタイプなので、お二人とも大いに盛り上がっていました;仕事中、荒岩主任の言ったアドバイスを参考にしながらのんびりレシピを考えてました
 こうして、毎日サラダや和え物を作り続けて腕をあげた幸子さんが、荒岩主任のアドバイスをヒントにやえさんの事を考えて新しく生み出したのが、この“棒棒鶏冷麺”です!
 作り方はそこそこ凝っているものの単純で、鶏もも肉、長ネギ、しょうが、紹興酒を蒸して作ったスープや蒸し鶏、お酢・砂糖・醤油・芝麻醤・刻みネギ・刻みしょうが・ラー油・ゴマ油を混ぜて用意した棒棒鶏ダレを茹でて冷やした中華麺の上に乗せ、最後にきゅうりの細切りを添えたら出来上がりです。
 幸子さん曰く、やえさん好みのすっきりピリッとした味を目指して完成させた料理との事で、おなじみの棒棒鶏をアレンジしたのだとか。
 ポイントは、「タレをそのまま麺にまぶすと濃厚すぎるから、鶏を蒸した時に出るスープでのばす」事で、こうするとこってり系の棒棒鶏でもさっぱり頂けると幸子さんが説明していました。
 中華料理店の奥さんらしくかなり本格的なレシピですが、所々日本人好みにしているのが垣間見える為、以前からどんな味なんだろうと興味を抱いたものです。

 その後、幸子さんが“棒棒鶏冷麺”をやえさんに勧めてみた所、かつてはあんなに拒否していたというのにやっと一口食べ、その結果「これなら何とか…食えるたい。なかなか―うまかたい」とようやく認めてくれ、思わず幸子さんは一粒の涙を流していました。
 その際、やえさんは「けっ、何泣いてんだよ、暑苦しいね!この料理ばもっと完成させるばい」と強烈なツンをかましているのですが(←相変わらずの口の悪さに閉口しそうになりましたが、厄介な事に悪気は全くないんですよね~;)、翌日田中君や荒岩主任の前で「幸子のアイディアたい、うまかろうが!!」「毎日食べにこんと承知せんけんねーっ!」と特大のデレを見せていました;。
 やえさんに限らず、好き嫌い、そして怒りと喜びのふり幅が大きい人と接するのは何かと苦労が絶えませんが;、嘘もごまかしもないその竹を割ったような気性は見ていて清々しいですし、独特のペースに巻き込まれるのも楽しいから憎めないんだよな~と、苦笑した回でした。
照れくさそうに笑いつつも、どこか誇らしげな幸子さんがよかったです^^
 近所にあったおいしい中華料理屋さんが潰れて以来、ずっと満足のいく棒棒鶏を食べていなかった為、「それなら作ってみよう!」と思い、再現を決意しました。
 幸い、作中には詳しい分量つきのレシピが記載されていましたので、その通りになるよう早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、蒸し鶏とスープの下ごしらえ。耐熱容器へブツ切りにした長ネギ→黄色い脂肪を切り取った鶏もも肉の塊→皮ごと薄切りにしたしょうがの順に材料を重ね、上から紹興酒をふりかけます(下の画像では途中で容器が変わっていますが、これはより大きい器に変更したからで、特に意味はありません;)。
 この耐熱容器をそのまま蒸気が噴き出す蒸篭に入れてフタをし、様子を見ながら二~三十分かけてじっくり蒸しあげます。
棒棒鶏冷麺1
棒棒鶏冷麺2
 鶏もも肉の芯まで火が通ったら容器を取り出し、こぼさないよう気を付けながらスープを漉して、両方とも冷蔵庫で冷やします(←たったこれだけなのに、すごく手間暇かけたようないい香りの鶏スープになります)。
 これで、蒸し鶏とスープはそれぞれ準備OKです。
棒棒鶏冷麺3
棒棒鶏冷麺4
 次は、棒棒鶏ダレと麺用のタレ作り。
 別のボウルにお酢、砂糖、醤油、芝麻醤、刻みネギ、刻みしょうが、ラー油、ごま油を加えてよ~く混ぜ合わせ、特製の棒棒鶏ダレを作ります。
 このタレを、単行本に載っている配合で先程のスープと合わせて混ぜたら、麺用のタレは出来上がりです(この時点で、二種類のタレが手元に用意されている事になります)。
棒棒鶏冷麺5
棒棒鶏冷麺6
 その間、蒸し鶏は好きな大きさにスライスし、きゅうりは板ずりしてから所々皮をむいて細長く切り、中華麺はたっぷりの熱湯で茹でた後に冷水でキュッとしめておきます。
棒棒鶏冷麺7
棒棒鶏冷麺8
棒棒鶏冷麺9
 この中華麺をお皿に乗せて上から麺用のタレを注ぎ、そこへさらに蒸し鶏ときゅうりを盛り付け、仕上げに棒棒鶏ダレを蒸し鶏にかければ“棒棒鶏冷麺”の完成です!
棒棒鶏冷麺10
 芝麻醤入りのタレから漂う、炒ったゴマ特有の香ばしいふくよかな食欲をそそります。
 中華麺の透明感を帯びた黄色と、きゅうりの鮮やかな緑色が涼しげな感じを演出しており、思わずのどが鳴りました。
 棒棒鶏と冷麺を一緒にすると果たしてどうなるのか、実際に食べて確かめてみようと思います。
棒棒鶏冷麺11
 それでは、タレを鶏肉にまぶしていざ実食!
 いっただっきまーっす!
棒棒鶏冷麺12


 さて、味はと言いますと…かなり本格派なピリ辛棒棒鶏で美味し!夏場でもスルッといけちゃいます!
 しょうがによってすっきりと、ラー油によってピリッと、そして芝麻醤によって濃厚かつ香ばしい油分でパンチがきいた中華風こってり甘辛ゴマ醤油タレが、脂が落ちてあっさりしつつも十分ジューシーな蒸し鶏と抜群に合っており、正直これ単品だけでも冷菜としてすごい完成度で、思わず感動しました。
 芝麻醤が入っているので決して軽い味付けではないのですが、様々な香味野菜や調味料によって複雑な刺激がプラスされた美味しさになっているせいか、不思議と後を引きます。
 長ネギのわずかに辛味があるシャリシャリ感が程よいアクセントを与え、きゅうりのシャキッと爽やかな食感が濃いタレを緩和するのもバランスがよく、おかげで最後まで飽きずに頂く事が出来ました。
 スープは鶏からたっぷりにじみ出た自然なチキンエキスが効いてじんわり奥行きのある仕上がりになっており、紹興酒の芳醇でこっくりとした深い余韻の残る風味が癖になりました。
 基本的にはタレと同系統のゴマ味ですが、鶏から出た肉汁で割っている為そこまでしつこくなく、逆に上の棒棒鶏との相性を高めるのに成功しています。
 少し加えたタレと、皮から出たゼラチンによってとろみがついて冷たいシコシコ麺にしっかり絡んでいるのが食べやすくていい感じで、例えるとするなら「さっぱり冷やし鶏坦々麺」というべき旨さになっていました。


 スープは中華麺だけではなく、そうめんやうどんにかけても合いました。
 中華料理屋さんの棒棒鶏に匹敵するほど美味で、ゴマ好き&棒棒鶏好きな方なら絶対気に入るであろう一品ですので、多くの方におすすめしたいです!

●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『たけだみりこの極楽ゴハン』の“中近東風カレー”を再現!


 先日、近所でふかふか毛皮&甘え上手だった猫が、見る影もなく毛がごっそりなくなる&威嚇ばかりするようになったのを発見して、「もしや病気…!?」と心配になったのですが、飼い主さんから「暑そうだったから毛刈りしたんだけど、それ以来不機嫌なのよ~」と話すの聞き、「あれはすねていたのか…」と安心しました。
 考えてみたら、自分の意志に関係なく無茶苦茶な髪形にされたら人間でも怒りますので、如何に涼しく快適になったとはいえ、彼女(その猫はメス)も何か思う所があったのかもしれません…。

 どうも、相方さんの実家にいるオス猫がケンカに負けた日しょんぼり落ち込み、その日一日は結局ご飯を食べなかったという話を聞いて萌えた管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『たけだみりこの極楽ゴハン』にてかまどの神様がある奥さんと一緒に作った夕食・“中近東風カレー”です!
中近東風カレー図
 ある夏の夕べ、かまどの神様は以前から顔見知りだったある奥さんの元へ晩ご飯作りを手伝いに天下り、和気藹々としながら料理の支度をしていたのですが、そこへいきなり強盗が押しかけて来た為、二人とも仰天します。
 何でも、銀行強盗をしようとしてあえなく失敗し、やむなく逃走中に唯一鍵が開いていたこの家へ侵入したとの事で、これにはさすがの神様も「ワ、ワシは神じゃぞ…」と小声で呟いて固まるほかないようでした;。
 正直、仮にも神様の一員(←かまどの神様の正体は、大黒天)なら超常的なパワーを使って強盗を一捻りできるのでは…と思わなくもなかったのですが、考えてみれば大黒天は時が経つにつれて「福の神」「台所の神」としての穏やかな面が強調され、伝来当初に伝わっていた憤怒の表情や戦闘力はほぼなかった事扱いにされていますので、かつての荒々しい一面を期待されても困るしかないのかも知れません;(←実際、他の話で弁財天から「大黒天!」と呼ばれても「大黒天…?ああ、ワシの事か。スマンスマン、最近かまどの神としての活動が多いのでな」と危うく自分の本名を忘れかけていましたorz)。
顔見知りの奥さんにお料理を教えている最中、何と強盗が侵入してきます
 ちなみに、強盗が乱入してくる直前までかまどの神様が奥さんに教えていたのが、この“中近東風カレー”!
 作り方はとても簡単で、切った玉ネギ・ピーマン・鶏もも肉・にんにく・しょうが・トマト水煮缶・カレー粉・ガラムマサラ・塩・サラダ油を大鍋に全部放り込んで揉み込んだ後、三十分(余裕があれば一晩)寝かせ、最後にフタをしたまま中火で約三十~四十分かけて煮込んだら出来上がりです。
 かまどの神様曰く、「水を一滴も加えずに煮込むので、炒めなくてもトロミとコクのある香り豊かなカレーになるのじゃ」「長時間コンロの前に立つこともないので、暑い季節には嬉しいぞよ」だそうで、甘味が欲しい時にはいちごジャムなどを加える事をお勧めしていました。
 突き詰めて言えば混ぜて置いて煮込むだけなので、これ程作るのに楽なカレーはそうないと思います(^^;)。
 ただ、以前作ったたけだみりこ先生の同じ系統の料理である“オニオンアドボ”はびっくりするほど美味しかったので、味はかなり期待できそうです。

 ポイントは、最短だと三十分置くだけで出来上がるもののなるべく一晩じっくり寝かせてから火にかける事と(煮てからさらに一晩置くとさらに美味との事…って、それは大半のカレーにも言えますね;)、鶏もも肉の皮や黄色い脂肪を取り除いてから煮る事で、特に後者はぐっと垢抜けた味わいにするには必要不可欠な過程だと欄外で説明されていました。
鍋の中身をもみもみと揉みこみ、時間を経過させるだけでカレーは出来上がります!和気藹々としながらカレーを作っていましたが、背後には怪しい影が早くも忍び寄ってました;
 その後、奥さんとかまどの神様は「ど、どうしよう神様!」「心配いらん、あとは煮るだけじゃ」(←これは奥さんでなくても、「いえ、カレーでなくて強盗の心配!」と激しく突っ込んでしまいました;)という、緊迫してるのか気楽なのか分からない会話をしつつ三十分人質に取られるのですが、そんな時玄関からご主人の「ただいま~」という声を聞いた強盗は殺気立ち、「しょうがない、こいつも人質に…」と目を付けられてしまいます。
 …が、ご主人は中肉中背の強盗とは違って筋肉モリモリで逆三角形の体を持った見るからに屈強な男性で、哀れ強盗は事情を知って激怒したご主人によってボッコボコにお仕置きされていました;(←ちなみに、かまどの神様は身の安全が確保されるや否や、真っ先に“中近東風カレー”の煮え具合をチェックしてました。さすがは台所の神;)。
 こうして、強盗はものの見事に大人しくなり無事奥さんとかまどの神様は解放されるのですが、何故か警察へ突き出される前に強盗はかまどの神様達と共に“中近東風カレー”を食べており、「今度から夕食時は避けてよね~」(←また人質に取られるつもりでしょうか;?)と奥さんから説教されていました。
 こういう、何だかんだありつつも丸くまとまるエピソードが『たけだみりこの極楽ゴハン』には多いので、大好きです(^^*)。
怒るご主人、怯える強盗、応援する妻、カレーを確認しに行く神様など、現場はカオスでした;
 ジメジメ暑い日が続いていい加減コンロの前に立っての料理がうんざりしてきていた為、再現を決意しました。
 作中には詳細なレシピが分かりやすく書かれていることですし、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、下ごしらえ。鶏もも肉は皮や黄色い脂肪部分を丁寧に切り取ってから大きめの一口大に切り、ピーマンは種を取って輪切り、玉ネギは薄切りにし、にんにくとしょうがはすりおろしておきます。
 ※残った鶏皮はフライパンでカリッと両面を焼き、塩・こしょう・レモン汁を振りかけたら立派なおつまみになります。
中近東風カレー1
中近東風カレー2
中近東風カレー3
 大鍋の中へ、先程の鶏もも肉、ピーマン、玉ネギ、おろししょうが、おろしにんにく、トマトの水煮缶、カレー粉、ガラムマサラ、塩、サラダ油を投入し、手でよく混ぜ合わせます。
 その際、トマトの塊をつぶしつつ、スパイスと調味料を鶏もも肉や野菜類にしっかり揉みこむのが最大のポイントです。
中近東風カレー4
中近東風カレー5
 材料に調味料がよく染み込んだらフタをして冷蔵庫に入れ、三十分~一晩かけて寝かせます。
 時間が経ったらコンロの上へ置き、中火にかけて三十~四十分近く煮込みます。
 ※最初は中火のままでいいですが、鍋の癖や火力によって焦げ付く危険性もありますので、途中で弱火にしたり、時折中身を木べらでかき混ぜたりするのもありです。 
中近東風カレー6
中近東風カレー7
 全体に火が通ってとろみがつき、いい香りがしてきたら火を止め、仕上げに炊き立ての白いご飯を盛ったお皿へよそえば“中近東風カレー”の完成です!
中近東風カレー8
 市販のカレールー小麦粉でとろみをつけたカレーと比べるとサラサラしてますが、とろみになる素が何も入ってない割にはとろみがあります。
 スパイスの強烈な香りやトマトの甘やかな風味がふわっと漂い、そのおかげで食欲がいい具合に掻き立てられていきます。
 果たして、本当に火にかけて放置するだけで、美味しいカレーは出来上がるのか…食べて確認してみようと思います!
中近東風カレー9
 それでは、ご飯にルーを絡めていざ実食!
 いっただっきまーっす!
中近東風カレー10


 さて、味の感想は…予想以上に本格的で美味し!放っておくだけでこの味とは、衝撃です!
 一見スープカレー風に見えますが、水を一滴も入れていないせいか、まったりとろけるコクが特徴的な濃厚エスニック風カレーに仕上がっており、玉ネギの奥深い旨味成分が全体をうまくまとめてます。
 欧風カレーみたいに色んな材料のエキスが凝縮されていてこっくり甘辛いですが、とろみはポタポタ程度で口溶けはサラッと軽く、後口はすっきり爽やかでした。
 大抵、トマトをルーに加えると作りたては酸味が突出してちぐはぐした味になりやすいのですが、不思議な事にこのカレーは出来てすぐでもトマトが存在を主張し過ぎずバランスが取れており、ほのかな甘酸っぱさが徐々に舌へ伝わっていくのがいいアクセントになっていてよかったです。
 カレー粉の魅惑的でスパイシーな風味と、ガラムマサラのストレートな辛味が効いた、大人向けの刺激的な味わいが印象的なカレーですが、辛さの中に野菜の優しい甘さが活きている為、食べやすいと感じました(トマトクリームに近いまろやかさが出ていて、ナイス!)。
 また、玉ネギに漬けて煮たおかげで鶏もも肉がお酢のさっぱり煮に匹敵する程ホロッと柔らかく、それでいて弾力が残っているのに感激しました。
 クタクタに煮えたピーマンも、ほろ苦い味がカレーにメリハリを与えていて美味ですし、満足です。


 コンロの前に立たなくていい上、味も夏向けのコクがあるのにすっきりしたカレーといった感じだったので、まさに今からの季節にぴったりのカレーです。
 本当に簡単で美味しいので、多くの方にお勧めしたいカレーです!

●出典)『たけだみりこの極楽ゴハン』 たけだみりこ/竹書房
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『くーねるまるた』の“レモンマヨのツナサンド”を再現!

 先日、スーパーの精肉売り場で二割引になっていた鶏肉のパックを手に取り、「もう一声欲しいな…」と悩んでいたのですが、たまたま割引シールの更新タイムだったのか、ある店員さんから「あっ、すみませんこれ…」と手にあるパックに三割引シールをペタッと貼られ、内心大興奮しました。
 たったそれだけなんですが、地味に嬉しかったです;。

 どうも、その後鶏肉はチキンロールとチキンカツに調理して夕食&翌日のお弁当の具にした管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『くーねるまるた』にてマルタさんがバーのマスターから教えてもらった“レモンマヨのツナサンド”です!
レモンマヨのツナサンド図
 ある夏の夜、マルタさんは金欠の時に不定期でバイトしている古道具店のオーナー・国枝さん(モデルといっても通用しそうな、優美な美女。昔は堅い職業に就いていましたが、ある絵本がきっかけで独立した行動派でもあります。詳しくは二巻の十九話をどうぞ!)に誘われ、ちょっとしたバーへ立ち寄ります。
 マスター一人が経営している、小さいけれども落ち着いて飲める大人のお店で、普段こういったところで飲まないマルタさんは少し緊張するのですが、最初に出されたカクテル・マタドールの美味しさに歓声をあげ、徐々に心がほぐれた様子でした。
 個人的にこういう小規模なバーは、マスターと常連さんだけが連夜盛り上がっていて、初めて入ろうものなら「誰?」「さあ…」と冷たい視線を投げかけられそうなイメージを勝手に持っており、一人だけではなかなか入れずにいる為、こういう所でも数回ですんなり溶け込める国枝さんを素直に尊敬します←当管理人の場合、気になるお店はすぐに入れず、食べ○グやネットでお店の情報を調べ、お店の前を二~三回偵察した後に恐る恐る来店するという、根暗なタイプorz)。
 おかげですっかりくつろぎモードになったマルタさんは、「たまにはいいな、こういう…」と思うのですが、いきなり食いしん坊なお腹がぐううう…となってしまい、思わず赤面して小さくなっていました;(←すぐに「お腹すいた?何か食べる?」と気遣ってくれる国枝さんの優しさが、ありがたくも恥ずかしいシーンですね;)。

 この時、国枝さんは「ここのツナサンド美味しいのよ」と言ってマスターにツナサンドをオーダーし、マルタさんにご馳走してくれます。
 やってきたそれは、一見するとごく普通のサンドイッチでしたが、一口食べると思わず「!!ん~~(・∀・*)」と唸ってしまう程絶品。
 国枝さんが言うには、シンプルな材料を使っているであろうことは分かっているもののなかなか再現出来ないとの事で、その話を聞いたマルタさんは懐が寂しいにも関わらず、しばらく通って味の秘密を探る事を決意します。
アルバイト先の店主・国枝さんに連れられてきたバーで、とてもおいしいツナサンドを発見!
 そして数日間、マルタさんは一杯のお酒で二時間近く粘りつつ、他のお客さんがツナサンドを頼むのを待つ→注文が入ったら、目の前で調理するマスターの手元をさりげなく観察→けれども、結局手がかりが得られずというもどかしい日々を過ごすのですが、その様子を見てマスターはさすがに何やら勘付いたらしく「…何か、知りたい事でも?」と鋭く突っ込み、マルタさんは激しく動揺していました;。
 こうして、真の目的があっけなくバレてしまったマルタさんでしたが、幸いマスターがいい人で特に怒られる事はなく、それどころか皿洗いを三日間手伝ってくれたらツナサンドのレシピを教えるという約束までしてくれていました(←餃子の王将○町店「三十分皿洗いをすれば、ただでお腹いっぱい料理を食べさせます」というサービスを彷彿とさせます;)。
 正直、最初に読んだ時は「寡黙で、ちょっと話しかけづらそうなマスターだな…」と思っていたのですが、常連さんから「あれ?マスター、アルバイトさん雇ったの?しかも外国人?」と聞かれた時に「まあ、ちょっと…」と多くを語らず穏やかにほほ笑んだのを見て、一気に萌えました(´Д`*)。
結局お店に通ってみてもツナサンドの謎はとけず、マスターの好意で皿洗いをする代わりに教わる事に。
 こうして三日後、マルタさんはマスターから約束通りバーで出しているツナサンドの作り方を伝授してもらう事になります。
 その際、マルタさんがマスターから教わったのが、この“レモンマヨのツナサンド”です!
 作り方は意外と簡単で、ツナと生玉ネギに卵黄・レモン汁・油・塩・こしょうで作ったレモンマヨネーズを和え、バターとマスタードを塗ったパンにはさんで切ったらもう出来上がりです。
 マスター曰く、「普通はここに酢を加えるんだが…うちでは代わりに、カクテルに使うレモン汁を加える」「知り合いから届く新鮮な卵を使って、これだけは毎日作るんだ」だそうで、どうやら新鮮な材料で作り置きせず提供するのが美味しさの秘訣のようでした。
 また、玉ネギも生のままだと辛くて余計な水分が出る為、一旦水にさらしてぬめりを取ってから使用するのがポイントみたいで、単純な料理でもここまで手をかけるからこそ素晴らしい味になったんだな~と参考になりました。
 恐らく、カクテルのベースやアクセントとなるレモン果汁を使うからこそ、カクテルとの相性がさらに際立ってバーでは人気が出たんじゃないかな~と想像しました。
 その後、マルタさんは家に帰って早速マスターのレシピを再現していましたが、お店の味そのままにできていたようで、「これこれっ、この味!」と大はしゃぎ(^^)。
 この分だと、後々国枝さんにサプライズで差し入れして驚かれるという展開もありそうだな…と密かに妄想したエピソードでした。
独特のなんともいえない酸味の正体は、何とカクテルのベースにも使うレモンでした!皿洗いを頑張った甲斐あり、見事レモンマヨを再現するのに成功していました!
 レモンマヨソースで和えたサラダは食べた事がありましたが、それをツナサンドに応用したことはなかったので、前々から気になっていました。
 作中に詳しいレシピがある事ですし、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、材料の下ごしらえ。レモンは絞り器で果汁をぎゅ~と絞り出して種を取り除き、玉ネギはみじん切りにして水にさらしてぬめりを取った後よく水切りし、ツナは油をしっかり切ってほぐしておきます。
 ※これは作中になかった手順なので恐縮なのですが、玉ネギは結構水分がある野菜なので、水切りした後さらに塩を振って放置し、水分が出た所をさらにぎゅっと絞った方がより仕上がりがシャキッとします。
レモンマヨのツナサンド‏1
レモンマヨのツナサンド‏2
レモンマヨのツナサンド‏3
 次は、特製レモンマヨ作り。
 ボウルへ卵黄、塩、こしょう、レモン汁を入れてミキサーでよくかき混ぜ、段々白っぽくなってとろみがついてきたら何回も細かく分けながら油を加え、引き続きミキサーで丹念に撹拌します(←一気に油を入れるとすぐに分離しますので、根気が必要です)。
 やがて、全体にねっとりしたとろみがついて卵と油とレモン汁がほぼ一体化したら、特製レモンマヨの出来上がりです。
レモンマヨのツナサンド‏4
レモンマヨのツナサンド‏5
レモンマヨのツナサンド‏6
 ここまできたら、後はいよいよサンドイッチ作り。
 先程のレモンマヨに、下準備した玉ネギとツナを投入してざっと混ぜ合わせてペースト状にし、塩とこしょうで味の微調整をしてツナペーストを用意します。
 このツナペーストを、バターとマスタードを塗った食パンへ塗ってはさみ、耳を切り落とします(←写真だと一部手順が前後していますが、これは最適の塗り方を色々実験している最中に撮った為こうなりました;。すみません)。
 ※作中ではマスタードとのみ書かれていて、辛い方のマスタードか、粒入りマスタードの方か判別しかねた為、両方とも混ぜて塗りました。
レモンマヨのツナサンド‏7
レモンマヨのツナサンド‏8
レモンマヨのツナサンド‏9
 このサンドイッチをやや大きめの一口大に切りそろえ、レタス、香草、プチトマトを飾ったお皿へ並べてピックを数本刺せば“レモンマヨのツナサンド”の完成です!
レモンマヨのツナサンド‏10
 作中の完成図に比べると、どことなくへたれたような出来になっているのが残念ですがorz、パッと見ならそこそこおいしそうに見えなくもない…かもしれません;。
 レモンのすっきりした香気がふんわり薫るのがいい感じで、これならバーに合っても違和感がないな~と思います。
 レモンマヨとツナは、果たして本当に相性がいいのか…実際に食べて確認してみます! 
レモンマヨのツナサンド‏11
 それでは、一つつまんでいざ実食!
 いただきま~すっ!
レモンマヨのツナサンド‏12


 さて、味はと言いますと…レモンのフルーティな果汁がマヨに効いてて美味し!カクテルによく合う、おつまみ系サンドイッチです。
 ツナサンドは数あるサンドイッチの中でもこってり系に属する味なので、すぐに飽きたり胃にもたれたりしがちですが、これはレモンのフレッシュな酸味がツナマヨ特有の重さをかなり軽減している上、お酢では出せない柑橘系の爽快な風味がプラスされている為、何個も続けてパクパク食べられます。
 まさに、夏の日差しのようにスカッと強烈でストレートな酸っぱさなんですが、そのおかげでツナの油っこさや癖が消え、純粋な旨味だけが引き出されていました。
 また、水にさらす事によって辛みがなくなり、シャリシャリシャキッとした小気味良い食感やほのかな甘味が活きた玉ネギが爽やかさをさらにプラスしており、味の単調さを防いでいます。
 肝心の自家製マヨネーズは、市販のマヨネーズに比べてクリーミーさや濃厚さにやや欠けるものの、サラッとなめらかな口溶け、卵黄の自然なコク、さっぱりした後味が魅力的な仕上がりで、例えるとするなら「茹で卵とピクルスを抜いて作ったレモン味のタルタルソース」に近い味わいでした。
 あと、粒マスタードのプチプチ感、そしてマスタードのマイルドな辛さがいいアクセントになっているのがよかったです。


 マスターは一年を通じて作っている様子でしたが、このサンドイッチの真価は夏にこそ発揮されるのではないかな~と思いました。
 後日、全卵タイプも作ってみましたが、水気の多い食材を使っているせいか卵黄タイプに比べると水っぽい気がしましたので、個人的には卵黄タイプをお勧めします。

●出典)『くーねるまるた』 高尾じんぐ/小学館
   (週刊ビッグコミックスピリッツ NO30 2013年7月8日号掲載分)
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
 引用物の著作権は全て作者様、出版社様等に準拠致します。
 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

○お知らせ
・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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