『週末キッチン』の“とろとろチーズのクリーミーシーフードラーメン”を再現!
- Wed
- 23:50
- 再現料理
デートをドタキャンされた女子高生・クリスが、急遽母親からアンダーソン家の娘・8歳のサラのベビーシッターをするようにお願いされ、サラの兄で以前からクリスに憧れていた15歳のブラッド共々彼らの両親が帰ってくる深夜まで面倒を見ることになるのですが、そこにクリスの親友・ブレンダから「家出して遠くまで行こうと駅まで来たけど、そこまでのタクシー代でお金を全部使い果たした!その上、恐ろしい人達がそこら中にいて殺されそうで怖い!お願いだから車で迎えに来て!」と懇願され、仕方なく迎えに行くことになるのですが、そこにアンダーソン家の姉弟とブラッドのお調子者な悪友・ダリルまでついていくことになってしまい、渋々クリスは母の車で駅のある都会へと向かう…という導入で始まるストーリーなのですが、後にブラッドたちが「人生で最高の夜」と言うのも頷ける数々の冒険に興奮するお話なので、本当にお勧めな映画です。
実はこれまで、まっさらな状態で楽しみたい為Wikiやネットで調べたことがなかったのですが、視聴後にふと検索したところ、まさかのディズニー映画と知り驚きました(←ディズニーといえばアニメ、作中何度も挟まれるミュージカルという思い込みがありました;)。
かの有名な『ホーム・アローン』シリーズの監督が初めて担当した作品だそうで、何だか『グーニーズ』『ミセス・ダウト』『ジングル・オール・ザ・ウェイ』も見返したくなってきたものです。
どうも、中学3年生の時にある学習テストを受ける為遠出して電車で帰る際、うっかり寝過ごして気がついたら外は真っ暗、自分以外誰も乗ってない車両に揺られてパニックになりかけたという恐怖経験のある当ブログの管理人・あんこです。
本日再現する漫画料理は、『週末キッチン』にてある夜に行われたカップラーメン縛りの夜食報告会にて報告されていた“とろとろチーズのクリーミーシーフードラーメン”です!
『週末キッチン』とは、もう10年以上の付き合いになる仲良しな独身男子3人組・三田村裕介さん(34)、大野一樹さん(35)、吉岡薫さん(28)が週末に裕介さんのキッチンで料理してまったりしたり、近所でぶらぶらグルメ散歩をしたり、遠出してグルメ旅に出かけたりする日々を描いた、友情がミックスされた日常系グルメ漫画です。
元々は2014年から某漫画アプリで不定期連載されていた作品なのですが、別の連載でお忙しくなったことが原因か1年に1~2話の新作を読めれば御の字な状態となり、連載や単行本化は絶望的か…と半ば諦めかけていたものの、2019年にめでたくLINE漫画で連載が決定されて単行本化も実現された、まさに奇跡のV字回復を遂げた漫画!
特に何か事件が起きたり、『ジャングルの王者ターちゃん』や『クレヨンしんちゃん』のようにいきなりシリアスな鬱エピソードが挿入されたり、学園バトル物が異世界ファンタジーバトル物になったりするぶっとび展開がある訳ではなく、その辺は『よつばと!』を始めとするその他の日常系漫画と同じです。
作中で「オレたちも大きな奇跡はないけど、小さい奇跡を信じて平凡な日常を頑張って生きるかぁ」と言われている通り、週末の楽しみを糧に仕事や私生活のゴタゴタを頑張る姿は自分達にも通じる物があり、休みの前日に読んで癒されるのに向いているシリーズです。
単行本1~2巻までは分量はあったりなかったりとまちまちでしたが、それ以降はきちんと記載されるようになり、尚且つ何と作者のトータス杉村先生が奥様と作中の料理を再現してYouTubeでアップされている為、レシピのわかりやすさは料理漫画界でもダントツかと思われます(←チャンネルはこちら)。
3人とも主人公といえば主人公ですが、その中でもやはりまとめ役で中心的存在と言えるのが、オーソドックスな眼鏡男子の裕介さん。
周囲から「給料も普通、用紙も普通、性格も普通…」「面白みがないともいう」とからかわれている通り、標準的なスペックのA型お料理男子で、WEB制作会社勤務。
そろそろ結婚したいと考えて婚活パーティーに参加してますが、どこか認識の甘さが見えるせいか仮交際までたどり着いたご縁はなく、最近は新しく購入した魔法瓶弁当箱にハマっています。
また、この中で1番年上なのが、モジャモジャ頭がトレードマークの一樹さんことカズさん。
4人兄弟の次男としてヤンチャに育った影響か、よく食べよく寝てよく笑う好奇心旺盛で明るい性格で、元々は大手出版社の〇学館に務める編集者だったそうですが、革細工職人になりたいという夢を抱いて退社し、数年は見習い
メンバーでは唯一のバツイチ子持ちで、革細工職人を目指した頃に離婚して弁護士の元奥さんが一人息子を引き取ってたまに面会しているようですが、内心では復縁を狙っている模様です。
あと、メンバーでは一番年下なのが、イケメン枠の吉岡薫さんことヨッシー。
大学時代、すでに社会人になっていて同じアパートに住んでいた裕介さんとひょんな事から知り合って以来ずっとカズさん達とつるんでおり、アラサーになり食品メーカーでサラリーマンとして働くようになってからも永遠の後輩としてよく面倒を見られています。
美人で押しの強いお姉さん方に囲まれて育ったせいか末っ子気質で、基本的には裕介さん同様に常識人ではありますが、どこか気まぐれかつマイペースで、小さい時にマンション前で保護して3人が保護者として飼う事になった猫・くるりちゃんと共に暮らしています。
なお、人物紹介の欄に年齢が記載されていますが、実はサザエさん時空ではなく、厳密にではないですがゆっくり年を取る設定になっているようで、2020年の時点で裕介さんは37~38歳、カズさんは38~39歳、ヨッシーは31~32歳と明かされていました。
将来、3人とも結婚しなかったら一緒に家を借りて暮らそうか…という、冗談のようで結構本気そうな空想も話し合う回もあったので、個人的には主要人物がとうとう50代に投入した『きのう何食べた?』や『杉原爽香』シリーズのように、そろそろ老後の支度を考え始める年頃まで見守りたい作品です。
今回ご紹介するのは、2巻でヨッシーが夜食として食べていた“とろとろチーズのクリーミーシーフードラーメン”!
作り方はものすごく簡単で、シーフードヌードルのフタを開けてとろけるミックスチーズを入れてお湯を入れてフタをし、時間が経ったらフタを開けて牛乳を少し入れたらもう出来上がりです。
ポイントは、通常3分とされている待ち時間を2分半とやや早めに設定することで、ヨッシーは硬めの麺が好きなので30秒程早めに食べるのがデフォだと書かれていました。
正直、袋麺はお鍋に入れて直接火を通す為色々とアレンジをしやすいですが、カップ麺は容器にあらかじめ入っている分自由に手を加えにくく、せいぜい薬味を足すくらいしかしてこなかったのですが、牛乳とチーズならお手軽に足せそうなので、かなり興味をひかれたのを覚えています。
先日、カップヌードルが比較的安く売られているお店を見つけた際にこちらのアレンジ料理を思い出し、再現することにしました(←金欠の時にインスタントラーメンを食べる描写が昔の漫画にありましたが、近頃は大分高価になったのでそうそう食べなくなっています)。
作中には詳細な作り方が記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!
ということで、レッツ再現調理!
まずは、下準備。
シーフードカップヌードルのフタを少し開けて中へミックスとろけるチーズをふりかけ、そのままいつも通り熱湯を内側の線まで注ぎ、フタを閉じて2分半放置します。
時間が経ったら、チーズのとろけ具合を確認しつつ牛乳を加えます。
少しだけ混ぜて牛乳を全体に気渡らせれば、“とろとろチーズのクリーミーシーフードラーメン”の完成です!
香りはいつもと変わりませんが、真っ白な見た目は一見豚骨ラーメン風で、少し戸惑います;。
牛乳ととろけるチーズを一緒にかけるのは初めてなので味の想像がつきませんが、見たところ美味しそうなので、期待大です!
それでは、熱い内にまたかき混ぜていざ実食!
いただきまーすっ!
さて、味の感想は…予想以上にクリーミーで美味し!定番にしたい程しっくりくるアレンジです!
シンプルながらも癖になる、まろやかなミルク風味のシーフードスープといった味わいで、スープだけ単品で売っても人気が出るんじゃ…と感じたくらいほっとしてすぐ馴染む仕上がりでした。
ここにあさりを加えたら、ジャンクなクラムチャウダー風とも言うべき味付けに進化し、より完成度が高まりそうです。
実はこれまで、シーフードヌードルはスープがシャープに塩辛く角々しいイメージがあった為そこまで好きではなかったのですが、チーズの脂分や牛乳の丸みのあるコクが程よく中和しているせいか、一転して癒やし系ラーメンになっており、シーフードヌードルが俄然好きになりました。
豚骨ラーメン風になるかと思いきや海鮮出汁が強いせいかそこまで豚骨っぽさはなく、どちらかといえば海鮮ちゃんぽんのスープに近いです。
チーズは細く伸びて麺に絡むというより、所々チャンクな部分があって別種の麺として一緒にすする感じでしたが、これが結構食べ応えがあり、見た目よりもかなり濃厚です。
今回はヨッシー風に2分半で作り、しゃっきりしたやや硬めの麺にしたのですが、こってりスープに硬めの細麺は博多ラーメンでも立証されている相性の良さなので、このまろやかなスープとぴったりでした。
カップラーメンのアレンジは今まで色々見ましたが、今回のシーフードヌードル+牛乳は手軽かつ上位互換と言っても過言ではないアレンジですので、いろんな方にぜひ試していただきたいです。
作中では牛乳は少量と書かれていましたが、いっそ沸かした牛乳100%で作ってもイケるのでは…と考えた程なので、むしろ多めをお勧めいたします。
このお話では、カップヌードル+海苔と梅干しや、カレーヌードル+生卵と醤油など簡単に試せるアレンジがいくつか載せられていたので、こちらの方も試してみようと思います。
P.S.
無記名さん、無記名さん、コメントをして下さりありがとうございます。
美味しそうとおっしゃって頂けると、大変励みになります。
栗ご飯がそこまで好きではない夫も、洋風で玉子付きだと「一風変わったピラフみたいで美味しい」と好評でしたんで、作中で言われていた通り、和風の栗ご飯が苦手な方に一度はお試しいただきたいレシピだと思いました。
●出典)『週末キッチン』1巻 トータス杉村/LINE Digital Frontier
『週末キッチン』2巻 トータス杉村/LINE Digital Frontier
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。