『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』の“バジルチキントマト”を再現!
- Wed
- 21:00
- 再現料理
というのも、コロッケ丼といい、ナポリタン丼といい、もち丼といい、変わった海鮮丼といい、丼という限られたテーマなのに毎回オリジナリティ溢れるレシピをご紹介されているからで、前々から再現&ご紹介を熱望していたからです…!
今後、新しく「再現料理を予定中の漫画」一覧へ追加した『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』と『銀平飯科帳』の二作品と共に、近々ご紹介できれば…と考えております(←更新速度をスローにしたくせに、こういう「あれ食べたい」「これ食べたい」という欲だけは毎日加速していますorz)。
どうも、最近「食欲が減退したな~」と感じた時は野菜と錦糸卵をたっぷり乗せた冷やし中華で元気を取り戻している当管理人・あんこです。
本日再現する漫画料理は、『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』にて広田先生が自信を持ってお勧めされていた“バジルチキントマト”です!
今回取り上げるのは、以前ご紹介した“肉チャーハン”と同じく、広田先生ご自身が編み出されたとっておきのおもてなしレシピ。
昔々、今は大分成長された三人のお子さん方が幼く、芝田先生ともまだ出会われていなかった頃のこと。
広田先生とご主人は「ちびっ子3人抱えて外に飲み歩くのもなんか違う」「人に預けてまで飲みに行きたいとは思わないしなー」「夫婦2人で飲んでもしゃーない」という考えの元、ご自宅でよくご家族ぐるみの飲み会を開催されていたそうで、その頻度は何とほぼ毎週!
しかも、料理は出来合いの物ではなく、毎回手作り料理を何種類もご用意されていたみたいで、誠に失礼ながら「そんなにマメな生活を送られていた広田先生が、何故現在は<ご飯作りたくない病にかかっている>と公言されるようになったんだろう…」と非常に謎めいた物に感じたのを覚えています(←無礼で申し訳ございませんm(_ _;)m)。
正直、外での飲み会は普段食べられないメニューを食べられる上後片付けをしなくて済むというメリットがある為とても魅力的なのですが、自宅での飲み会は帰りの事を考えて飲む量をそこまでセーブしなくて済んだり、時間を気にせずフリーダムに飲み食い出来るというメリットがある為、個人的に甲乙つけがたいな~と思ったものです(←お店だったら絶対注文出来ないような、頭の悪いチューハイや即興料理を台所であれこれ言い合いながら作るのもまた一興だと考えてます。中途半端に余った割り材を全部ブレンドした「闇チューハイ」とか、酔った頭の思い付きと勢いだけで作った際どい組み合わせの炒め物とか;)。
そんな日々の中、広田先生が何十人ものお客さん(特にママさん陣)から最もウケてもらえた十八番の料理が、この“バジルチキントマト”です!
作り方は簡単で、塩こしょうで下味をつけた鶏もも肉をフライパンでこんがり焼いた後、電子レンジで蒸したじゃがいも・バジルペースト・ケチャップ・クリームチーズを加えてざっと炒め、最後にバジルの葉を散らしたら出来上がりです。
ポイントは、じゃがいもは固めではなく少し崩れるくらいの柔らかさに蒸しあげておくこと、鶏肉を焼く際は皮がカリカリになるまでしっかりめに火を通すこと、クリームチーズを入れたら木べらで二~三回軽く混ぜるだけに留めておくことの三つで、こんなお手軽に洒落た一皿が作れるなんてすごいな~と感心しました。
お料理名だけだと如何にもありがちっぽいイメージで、当管理人自身「鶏肉にブツ切りトマトとチーズとバジルを乗せて焼いたもの」か「トマトベースの煮込み」のどちらかかな?とついありきたりな連想をしちゃいましたが、その予想ともネット上の同名レシピとも被らないオリジナリティのあるレシピに、初見時は驚きました(←意外な事に、バジルペーストを乗せたチキンステーキや、バジルトマトのパスタのレシピはそこそこ存在しても、バジルペーストとトマトと合わせて鶏肉を炒め煮にしたレシピはほとんど存在しなかったです)。
また、ケチャップと鶏肉の組みあわせというとせいぜいチキンライスくらいで、どちらかと言えば豚肉の方がケチャップとなじみ深い印象があった為(酢豚やポークチャップなど)、一体どういう仕上がりになるんだろう…と興味津々になったものです。
※なお、クリームチーズがない場合は水切りしたヨーグルトでもまた変わった感じでおいしく作れるようで、夏場にはむしろそっちの方がさっぱりしていいかもしれません。
実際に試食された担当編集者Aさんは、「やだおいしーっ!!味が濃いのでこれはゴハンにもパンにも合いますよねー」「ありきたりな味付けなんだけど、クリームチーズがいい仕事してワンランクもツーランクも上の味になってる」と絶賛されており、酒のツマミにしてもいけそうだと予想されていました。
広田先生が仰るには、「奇をてらったものじゃなくて、誰もがなじみある味にプラス要素があるのがウケるんだよきっと!」「飲み会でもせっかく作ったのに箸つけてくれないものとかもあったけど、一目見てどんな味かわかるものがやっぱり食べてもらえて、さらにおいしいと反応があるんだよ」との事で、だからこそこの“バジルチキントマト”は持ち寄りにおすすめしたいと力説されていました。
当管理人は食欲と好奇心が強すぎるのが原因で、ビュッフェでもなるべく全種類制覇しようと限界まで挑戦する『美味しんぼ』の富井副部長みたいなタイプな為、料理を見た目で避ける事はあまりないのですが、それでも食べる前からワクワクする料理とさほどではない料理はやはり存在しますので、広田先生の言わんとされる事は何となく分かる気がしたものです(←ただ、僭越ながら今までの経験から申しますと、一見不人気で地味or冒険度が高そうに見える料理程、「おお!これはいい!料理人の方の愛を感じる!」とびっくりする美味しさである確率が高い気がします)。
先日、見事なフレッシュバジルの葉とバジルペーストを見つけたので再現する事にしました。
作中には分量つきの詳細なレシピがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!
という事で、レッツ再現調理!
まずは、焼き作業。油を引かずに熱したフライパンへ、一口大に切って塩こしょうで下味をつけた鶏もも肉を皮が下になるようにして並べ、皮がカリッとするまで焼いてからひっくり返し、じっくりと火を通します。
そこへ、皮を剥いてラップした後電子レンジで少し崩れるくらいまでふかし、一口大に切ったじゃがいもを投入してざっと混ぜ合わせます。
じゃがいもの表面に鶏の脂が絡んだらすぐにバジルペーストを加え、軽く混ぜたらケチャップを入れ、全体になじむまでしっかりと炒め合わせます。
バジルペーストとケチャップの味が具材にあらかた染みてきたらクリームチーズを投入し、木べらを使って二~三回だけさっと混ぜます(←この時、うっかり均一になるように混ぜてしまったら全然違う料理になりますので、要注意です)。
クリームチーズを不均一に混ぜたら火からおろして手早くお皿へ盛り付け、仕上げにフレッシュバジルの葉を飾れば“バジルチキントマト”の完成です!
てっきりバジルの色が目立つのかと思いきやそうではなく、クリームチーズとトマトの組み合わせでほんのりオレンジ色に染まっており、それがまた食欲をそそります。
鶏肉はもちろん、ホコホコのじゃがいもがおいしそうで、一体どういう出来ばえかとても楽しみです。
それでは、出来立ての内にいざ実食!
いただきま~すっ!
さて、感想はと言いますと…予想を上回るおいしさ!張りのあるバジルの葉をパリシャキッと噛み締めた時、鼻から香気が抜けて後口が一気に引き締まるのがいいです!
濃厚に甘辛くこってりした、どことなくほっとする安定したイタリアン系トマトチーズ味なんですが、バジルペーストの爽快な風味とほのかな甘味が効いているせいかそこまでくどくなく、不思議と後を引く美味さでした。
余計な油分と水分が抜けて弾力のある歯応えになったふっくら鶏もも肉は、定番中の定番である鶏肉のトマトソース煮込みとそっくりな味わいなんですが、さっと炒め煮するだけに留めている為肉から旨さの源である肉汁がほとんど逃げておらず、煮込みというよりはちょっと表面がふやけたチキンステーキみたいな感じで、よりジューシーな仕上がりなのが特徴的です。
ケチャップをたっぷり使った割には、そこまでわざとらしい甘々さでものっぺり単純なトマト味でもなく、缶詰トマトで本格的に煮込んだようなメリハリのある深みがあるのが印象的でした。
また、当初は何故クリームチーズを完全に溶け込ませないか疑問でしたが、この方がソースに溶け込んでコクを増させると同時に、時折形を保ってねっとりトロリと舌の上で滑らかに溶けていく部分が画一的な味を防いで程よいアクセントをプラスしていた為、意外とバランスがよかったです(←溶けるチーズよりも酸味が強くクリーミーでまろやかなので、思ったよりもさっぱりしているのがいいです)。
ホロッと崩れるくらい柔らかめに蒸し上がったじゃがいもが、トマトやチーズや鶏肉の旨味エキスを全て吸い込んで既に主役級の存在感を漂わせているのがナイスで、内心「ピザポテトを生っぽくしたらこんな味かもしれない」とふと思いました。
ご飯のおかずにもおつまみにも向いている万能な一品で、冷めても味がぶれない為、確かに持ち寄り向けなお料理だと思います。
今度は、水切りヨーグルトでも試してみるつもりです。
●出典)『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』 作者:広田奈都美 監修:芝田里枝/秋田書店
(月刊フォアミセス 2015年7月号掲載分)
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。
『まかない君』の“うーめんと二種のつけ汁”を再現!
- Wed
- 20:00
- 再現料理
もう大分慣れている為、ほぼ好みのトロトロ半熟に焼き上がっては「よし、ラッキーに違いない!」と思い込むという、一種の出来レースと化していたのですが、先日珍しく黄身が割れ、涙目になった事がありました。
正直そこまで本気にしていなかったので、「まあそんな日もあるか~」くらいの気持ちで会社に出勤したのですが、到着するなりそこそこのミスを指摘されて大いに反省する事態があった為、案外目玉焼き占い(?)は侮れないな~と思いました。
その日以来、卵を割り入れる時はちょっと緊張している自分がいます;。
どうも、目玉焼きは黄身に胡椒を多めにふるのが好きな当管理人・あんこです。
本日再現する漫画料理は、『まかない君』にて浩平君が共同生活一年目の初夏に作った“うーめんと二種のつけ汁”です!
弥生ちゃん達との同居生活が始まって数か月が経過した頃、浩平君の実家から段ボール一箱分の荷物が届きます。
浩平君には何の連絡もなかったようで、最初は「何か送ってきた」ときょとんとしていましたが、箱を開けてみると弥生ちゃん達に宛てたお礼代わりのお菓子「支倉焼」・サバ缶など保存がきく数種類の食料・面白かったラノベ数冊など、気配りの行き届いた品々が沢山入っており、皆歓声を上げていました(←どうやら浩平君のお母さんは現役の文学少女みたいで、未だにラノベを読み続けているとの事。文学少女ならば一度は必ず手を出すス○ーカー文庫やコ○ルト文庫もまだ本棚に並んでいるらしく、いい歳をして同じような本棚を持つ身として、勝手に親近感を抱きました)。
実を言いますと、中には気が利きすぎて新品のシャツとパンツ(!?)まで入っていたのですが、既に大学生となった浩平君は弥生ちゃん達にばっちり見られて気恥ずかしかったらしく、「こんなのわざわざ送ってこなくていいのに」と困り顔になっているのには少し笑いました。
親の年齢に近い今、「きっと必要だろうからあれもこれも送ろう」というお母さんの優しい気遣いも痛いほど分かるのですが、「親から渡されたものすごく生活に密着した物を、年齢の近い異性に見られたくない!」と意地になる微妙な年頃の子どもの気持ちも同じくらい分かる為、このシーンを見た時はほろ苦い心境になったものです。
このように、ちょっとした騒動を起こした実家からの荷物ですが、それらの中でも浩平君が一番喜んでいたのが、白石温麺。
何でも今から四百年前、白石城下に住む鈴木味右衛門が旅の僧から製法を教わった麺を胃病に悩む父に食べさせた所全快し、その評判が広まって近隣でも製造販売するようになったのが発祥のようで、宮城県では有名な乾麺だそうです(詳しいお話はこちら)。
油を一切使わず、小麦粉と塩だけで作られている為消化もよく低カロリーで、麺が短めなので食べやすいのが特徴的だと作中で紹介されていました。
そんな白石温麺とサバ缶を使い、浩平君が暑い日でもみんなに食欲が出るようにと昼食に作って出したのが、この“うーめんと二種のつけ汁”です!
作り方はお手軽で、一方はボウルへサバの水煮缶・すりゴマ・味噌・醤油・きゅうり・豆乳・青ジソを入れてよく混ぜたら出来上がり、もう一方は小鍋にごま油・ゴボウ・にんじん・ナス・麺つゆ・水・卵を加えてコトコト煮た所へおろししょうが・刻みネギ・粗挽き黒胡椒で味付けしたら出来上がりで、その間にうーめんを茹でて冷やすだけでOKです。
ポイントは、サバの身はゴロッとさせるのではなくよくほぐすことと、卵は中が半熟になるよう火加減には気を付けることの二つで、意外と簡単なのに驚きました。
本来なら一種類だけでも十分だったと思うのですが、浩平君曰く「冷たい麺を熱いつけ汁で食べるのもおいしいからね」という理由でわざわざ冷や汁風と熱いそばつゆ風の計二種類つけ汁を用意したらしく、その心配りには舌を巻きました(←この凝り性で細やかな気配りが出来る所は、間違いなくお母さん譲りだろうな~と思います)。
また当初、和の麺の薬味に黒胡椒を使用していたのには弥生ちゃん同様「七味とかじゃないの?」とびっくりしたものでしたが、浩平君は「コショウも合うよ。江戸時代にはうどんの薬味にコショウかけてたらしいし」と豆知識を披露しており、感心しました。
調べてみた所、江戸時代には既に胡椒飯なるスープご飯も存在していたようですので、「白いご飯に合う物は麺にも必ず合うから、説得力がある!卵かけご飯=釜玉うどん然り!牛丼=肉うどん然り!」と納得したものです。
その後、白石温麺を食べるのは実は初めてな弥生ちゃん達と浩平君は食卓を囲むのですが、「なるほど、麺が短くて取りやすいな」「しゃっきりコシがあっておいしい」とすぐに気に入られていました。
つけ汁の方も、「このごまだれみたいなの、濃厚だけどさっぱりしてていいな」「ん~いい感じに半熟~。麺に黄身をからめてすするこの豪奢~」「香辛料と熱い汁でほてった体内を冷や汁でクールダウンして、冷めたところにまた熱いのをすすりこむ。ちょっとした永久運動だね」と概ね好評で、読んでいるこちらまで食欲がそそられたものです(←凜さんは「玉子が入っていると豪華な気がするところが昭和生まれの哀しい習性だな」と哀愁漂う独り言を漏らしていましたが、日本は卵の消費量が世界で第二位になる程の卵大好き国家ですので、平成生まれの方々にもまだまだ神通力は健在のはず!…だと思いたいですorz)。
先日、偶然にも某店で白石温麺を購入する機会に恵まれましたので、再現する事にしました。
作中には詳細なレシピがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!
という事で、レッツ再現調理!
まずは、冷たいつけ汁作り。ボウルへサバの水煮缶を汁ごとあけ、すりゴマと味噌と醤油を投入し、サバの身をしっかりほぐしながらよく混ぜます。
そこへきゅうりの薄切りと豆乳を足してざっくり混ぜ合わせ、上からシソの千切りを散らします。
これで、冷たいつけ汁は準備完了です。
次は、熱いつけ汁作り。
ごま油をひいた小鍋へささがきにしたゴボウ、皮をむいて千切りにしたにんじん、細切りにしたナスを入れ、さっと炒めます。
表面に油が回って半分くらいまで熱が通ってきたら麺つゆと水を加え、コトコト煮ます。
やがて野菜類が煮えてきたら卵を人数分割り落として半熟状態になるまで火を通し、おろししょうが、刻みネギ、粗挽き黒胡椒を投入します。
これで、熱いつけ汁も用意万端です。
その間、うーめんも熱湯でゆがいて冷水で全体をキュッと引き締めさせ、ザルで余分な水気をよ~くきっておきます。
※袋に表記されている時間よりも、気持ち少な目に茹でるのがコツです。
冷やしたうーめんを大皿に盛り付け、二種のつけ汁もそれぞれの底が深い器へ移して急いでテーブルへ運べば“うーめんと二種のつけ汁”の完成です!
麺用のつけ汁というよりは、もはや立派な汁物系おかずが二品ついているイメージで、彩りもいい上に結構ボリュームがあるな~と感じました。
こんなにちゃんとしたつけ汁で麺を食べるのは久々ですので味の想像がいまいちつきませんが、「絶対においしいはず」という予感だけはビンビン伝わってきますので、浩平君を信じて食べてみようと思います!
それでは、それぞれのつけ汁にうーめんを絡めていざ実食!
いっただっきま~す!
さて、感想はと言いますと…思った以上にしゃっきりした軽い麺に衝撃!二種とも結構濃いめなタレなのに、スルスル胃に収まります!
うーめんは思ったよりも太めで冷や麦を連想しましたが、食べてみるとむしろ素麺の滑らかな舌触りやツルツル感に近いです。
断面が丸くそれなりに太さがあるせいか、中華麺を彷彿とさせるシコシコモチモチした弾力が特徴なんですが、それでいて油や卵が入っていないが故のさっぱりした後口と、小麦の素朴な旨味がダイレクトに伝わるのが印象的です。
冷や汁風のつけ汁は、大人しそうな外見を裏切る濃厚な魚介味で、例えるとするなら「まったりクリーミーなさばの味噌煮風冷や汁」。
塩辛を思わせる強い旨辛さを、豆乳のあっさりした味わいがやんわり和らげているのがナイスです。
不思議な事にツナ缶に似たコクが生まれている為、下手をすればくどくなる所でしたがそれをきゅうりの爽やかなパリパリ感とシソの清涼な香気がぎりぎりすっきりさせており、非常にバランスのいい一品となっていました。
一方熱いつけ汁は、見た目通りこってり甘辛いきんぴら風醤油味。
ごま油の香ばしい味が染みたザクザクごぼう、サクサクにんじん、しっとりトロリとしたナスが美味で、温野菜サラダ感覚でバクバク食べられます。
ホコホコ感とねっとりとろける舌触りが両立している半熟の黄身や、ぷりぷりしてたんぱくな白身に麺が絡むと、一気にまろやかになるのがたまりません。
最後にしょうがのキリリとした風味が後味を引き締め、黒胡椒のスパイシーさが和とも洋ともつかぬ無国籍風の仕上がりにしているのがよかったです。
うーめんはもちろん、素麺やうどんに合わせてもすごく美味しいと思います。
こういう和風の冷たい麺は野菜不足になりがちなんですが、この二種のつけ汁さえ用意すれば栄養バランスは良さげですので、夏バテ防止に最適だな~と感じました。
P.S.
コメント欄と拍手コメント欄にてお言葉を下さった皆様、まことにありがとうございます。ご配慮、痛み入ります。
●出典)『まかない君』 西川魯介/白泉社
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※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。