fc2ブログ

『大江戸きっちん』の“鶏の汁かけ飯”を再現!

おとといから今現在、ものすごい豪雨でした。近所の塀がナイアガラの滝状態だったり、道路が川へと早変わりしていたり、ブロックの溝から水が私の背丈くらい噴出していたりと、約二十年住んできて初めての事態にびっくりしました。こういう自然の猛威の前では、人間は無力だと改めて実感です。
こんにちは、あんこです。

本日再現する漫画料理は、『大江戸きっちん』にて主人公がタイムスリップ先でご先祖様に作った朝ごはん“鶏の汁かけ飯”です!
鶏の汁かけ飯図
お昼に近い時間帯に、長屋のみんなに手伝ってもらいつつ出来上がっていくんですが、その様子が地味ながらも楽しそうです。実はこの料理を作る前夜にご先祖様はお店を失っていたんですが、後にこの料理を屋台で売る事により徐々に再起していきます。そういう意味では、まさに運命を変えた朝ごはんです。
作り方は意外と簡単!鶏の手羽元や香味野菜をお湯で煮た後に鶏肉だけ取り出し、そこへ鰹節を入れ布で漉して塩と醤油で濃い目に味付けしたスープと、食べやすく裂いた鶏肉と白髪ネギをご飯にたっぷり乗せたら出来上がりという、至ってシンプルなものです。
鶏の汁かけ飯作り方1
鶏の汁かけ飯作り方2
単純な料理なんですが、長屋のみんなが集まって食べている様子が結構おいしそうだったので、早速作って味を確かめてみようと思います!
長屋のみんなと朝ごはん

そういう事で、再現調理開始!
まずはスープ作り。鍋に鶏手羽元、太ネギ、しょうがの薄切りを入れて水を注ぎ、弱火~中火でじっくり煮ます。
鶏の汁かけ飯1鶏の汁かけ飯2
灰汁が出てきたら丁寧に取り除き、いい香りがしてきたら鶏手羽元を取り出して冷ましておきます。スープはそのまま熱して沸騰させ、鰹節を加えてひと煮立ちしたら清潔な目の細かい布巾で漉します。
鶏の汁かけ飯3鶏の汁かけ飯4
スープを漉し終えたら塩と醤油で濃く味付けし、味見して丁度いい濃さになっていたらスープの出来上がりです。
鶏の汁かけ飯5鶏の汁かけ飯6
次は具作り。先程冷ましておいた鶏手羽元の骨から肉を裂きながら取り、食べやすい大きさに切ります。なお、今回皮は使いませんので別の料理用にのけておきます(ちなみに私の場合、きゅうりと一緒に千切りにしゴマダレ和えにして消費しました)。
鶏の汁かけ飯7鶏の汁かけ飯8
この間、太ネギで白髪ネギを大量に作っておきます。主人公が言うには、ネギは薄皮をはいでから切った方が食感がいいそうなので、試しにそうしてみました。
鶏の汁かけ飯9
ここまできたら、いよいよ仕上げ!丼にご飯を盛り、その上に鶏肉、白髪ネギをどっさり乗せます。
鶏の汁かけ飯10
スープを熱々に温めなおし、ご飯の上に好きなだけかけたら“鶏の汁かけ飯”の完成です!
鶏の汁かけ飯11
鶏や鰹節のゆかしい香りといい、スープに漂う鶏脂といい、白髪ネギの清涼感といい、かなりおいしそうです。作中では「漬物があるともっといい」とありましたので、早速きゅうりの一夜漬けも添えてみました(写すのうっかり忘れてましたが…orz)。
鶏の汁かけ飯12
では、いざ実食。いただきまーす!

食べてみると…こ、これはウママーーー(゜Д゜)!びっくりです!
お茶漬けを食べているような感覚でサラサラいけますが、決定的に違うのはその旨味の濃さ。チラチラ浮かぶ鶏脂のさっぱりしたコクといい、たっぷり抽出された鶏と鰹の出汁の奥深さといい、香味野菜の清涼な風味といい、汁が上出来すぎです。この汁が味の要となり、“鶏の汁かけ飯”の味をさらに高めています。
他にも、柔らかで旨さ溢れる鶏肉、シャキシャキして香り高い白髪ネギ、ふっくらしたご飯が汁のおいしさを余す事なく吸い、見事に調和しています。あっさりしているんですが鶏肉特有の深いコクがあり、いくら食べても飽きなかったです。作中で「中国の鶏飯ってやつに似てる」「滋養がありそうじゃないか」と言われていましたが、まさにそんな感じでした。
また、きゅうりの漬物とも相性抜群でした!糠漬けなどの強い味の漬物は合わないかもしれませんが、さっぱりした漬物がだとさらに食が進みます。

そんなに手間がかかるものじゃないので、近い内にまた作ろうと思います(´∀`*)。

●出典)『大江戸きっちん』 ながはまとしみ/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2011.11.18 Fri 22:38  |  

これは奄美名物の鶏飯では?とりめし
ではなくけいはん、です。

  • #-
  • URL

2012.12.03 Mon 14:02  |  

ここを見て作ってみました 
うま~~~~~っでした
有り難うございました

  • #-
  • URL
(編集・削除用)
管理者にだけ表示を許可

Trackback

URL
http://luckyclover7.blog27.fc2.com/tb.php/330-2b71bd46
この記事にトラックバック(FC2Blog User)

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
 引用物の著作権は全て作者様、出版社様等に準拠致します。
 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

○お知らせ
・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

Copyright © あんこ