『大江戸きっちん』の“鶏の汁かけ飯”を再現!
- Sun
- 13:01
- 再現料理
こんにちは、あんこです。
本日再現する漫画料理は、『大江戸きっちん』にて主人公がタイムスリップ先でご先祖様に作った朝ごはん“鶏の汁かけ飯”です!
お昼に近い時間帯に、長屋のみんなに手伝ってもらいつつ出来上がっていくんですが、その様子が地味ながらも楽しそうです。実はこの料理を作る前夜にご先祖様はお店を失っていたんですが、後にこの料理を屋台で売る事により徐々に再起していきます。そういう意味では、まさに運命を変えた朝ごはんです。
作り方は意外と簡単!鶏の手羽元や香味野菜をお湯で煮た後に鶏肉だけ取り出し、そこへ鰹節を入れ布で漉して塩と醤油で濃い目に味付けしたスープと、食べやすく裂いた鶏肉と白髪ネギをご飯にたっぷり乗せたら出来上がりという、至ってシンプルなものです。
単純な料理なんですが、長屋のみんなが集まって食べている様子が結構おいしそうだったので、早速作って味を確かめてみようと思います!
そういう事で、再現調理開始!
まずはスープ作り。鍋に鶏手羽元、太ネギ、しょうがの薄切りを入れて水を注ぎ、弱火~中火でじっくり煮ます。
灰汁が出てきたら丁寧に取り除き、いい香りがしてきたら鶏手羽元を取り出して冷ましておきます。スープはそのまま熱して沸騰させ、鰹節を加えてひと煮立ちしたら清潔な目の細かい布巾で漉します。
スープを漉し終えたら塩と醤油で濃く味付けし、味見して丁度いい濃さになっていたらスープの出来上がりです。
次は具作り。先程冷ましておいた鶏手羽元の骨から肉を裂きながら取り、食べやすい大きさに切ります。なお、今回皮は使いませんので別の料理用にのけておきます(ちなみに私の場合、きゅうりと一緒に千切りにしゴマダレ和えにして消費しました)。
この間、太ネギで白髪ネギを大量に作っておきます。主人公が言うには、ネギは薄皮をはいでから切った方が食感がいいそうなので、試しにそうしてみました。
ここまできたら、いよいよ仕上げ!丼にご飯を盛り、その上に鶏肉、白髪ネギをどっさり乗せます。
スープを熱々に温めなおし、ご飯の上に好きなだけかけたら“鶏の汁かけ飯”の完成です!
鶏や鰹節のゆかしい香りといい、スープに漂う鶏脂といい、白髪ネギの清涼感といい、かなりおいしそうです。作中では「漬物があるともっといい」とありましたので、早速きゅうりの一夜漬けも添えてみました(写すのうっかり忘れてましたが…orz)。
では、いざ実食。いただきまーす!
食べてみると…こ、これはウママーーー(゜Д゜)!びっくりです!
お茶漬けを食べているような感覚でサラサラいけますが、決定的に違うのはその旨味の濃さ。チラチラ浮かぶ鶏脂のさっぱりしたコクといい、たっぷり抽出された鶏と鰹の出汁の奥深さといい、香味野菜の清涼な風味といい、汁が上出来すぎです。この汁が味の要となり、“鶏の汁かけ飯”の味をさらに高めています。
他にも、柔らかで旨さ溢れる鶏肉、シャキシャキして香り高い白髪ネギ、ふっくらしたご飯が汁のおいしさを余す事なく吸い、見事に調和しています。あっさりしているんですが鶏肉特有の深いコクがあり、いくら食べても飽きなかったです。作中で「中国の鶏飯ってやつに似てる」「滋養がありそうじゃないか」と言われていましたが、まさにそんな感じでした。
また、きゅうりの漬物とも相性抜群でした!糠漬けなどの強い味の漬物は合わないかもしれませんが、さっぱりした漬物がだとさらに食が進みます。
そんなに手間がかかるものじゃないので、近い内にまた作ろうと思います(´∀`*)。
●出典)『大江戸きっちん』 ながはまとしみ/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
Comment
Trackback
- URL
- http://luckyclover7.blog27.fc2.com/tb.php/330-2b71bd46
- この記事にトラックバック(FC2Blog User)