今週の
極黒のブリュンヒルデ第92話『
悪夢』が掲載されましたが、本当にどうするんですかねえ、コレ。前回で街が消滅して、もう世界そのものが無茶苦茶になりそうだというのに、立ち向かう術なんてない。もうプロローグの場面まで秒読み、結末は分かれど経過が分からなくて不安で一杯です。
とまあ、どのように着地するのか不安な極黒のブリュンヒルデですが、前回のラストからなんとか、というよりもしっかり生き延びていましたねえ。良太と寧子の2人。ヘクセンヤクトはまだ登場していないけど、良太と寧子が助かっていたんだから、きっと生きているには間違いない。もしかしたら、ヘクセンヤクトが今回の件の鍵を握っているかもしれない。
しかし、良太はここに来てようやく気がついたという感じですね。九所長の言っていた覚悟が出来ていなかったことを。魔女たちとハーレムをしていたのはいいものの、事の重大さに今の今まで気付かなかった。魔女が愛おしくても、切り捨てなければいけない時になるまで、可能性を想定していなかった。そして、人類滅亡なんてどうでもいいと高を括っていたら、街が消し飛んだ。高校生だから危機認識が大人より甘いというのもあるかもしれませんが、その甘さが最悪の結末を迎えてしまいましたからねえ。ヴァルキュリアの災害的破壊に亡くなった人たちがコレを知ったら、どう思うことやら……。
そして、寧子がようやくヴァルキュリアを殺すことを決心。遅い、いくらなんでも遅いよ、寧子さん。初菜ちゃんもカズミも小鳥も佳奈も死んだというのに、そこまで死体を積み上げないと覚悟が決まらないなんて。なんで、屋敷に攻め込むと決めた時点でヴァルキュリアを殺すことを想定していなかったのやら。ヴァルキュリアの件に限らないけど、寧子は無策なのに甘すぎます。
とまあ、あまりの無力さに歯がゆい展開が続いていますが、寧子が良太に命を託すシーンはなかなか良かった。策もない、武器もナイフ一本しかない状態でヴァルキュリアに挑む良太と寧子、その姿はドンキホーテそのもの。でも、こうなった以上はもうここで倒すしかない。刺し違えてでも、例え2人とも死んでも、ここでヴァルキュリアの暴走を止める。無理だと分かっていて、良太が寧子を安心させるあたり、良太が寧子一途であることがハッキリと分かりますねえ。俺だったら、絶対にそこまでのことは出来ない。いや、大半の人がそうであるのは間違いない。
プロローグのシーンまで、あと僅かな
極黒のブリュンヒルデ。
さて、良太たちはヴァルキュリアに勝つことが出来るのだろうか?そして、プロローグのシーンはどのようにして繋がるのだろうか?そこが、
倫たんの腕の見せ所である。
極黒のブリュンヒルデ第92話の評価
満足度 ☆☆☆☆
SF度 ☆☆☆
無謀度 ☆☆☆☆☆
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