本日は、
きのうのブログの末尾で少しだけ触れたNHK WORLDのもうひとつの放送を紹介します。「Cook Around Japan "Miyagi": Kesennuma's Sake and Oysters」です。約28分間の映像。
私はこの放送のことを、気仙沼市の公式海外向けFacebook「KESENNUMA - BUILDING FOR THE FUTURE」の
2月15日付け記事で知りました。
NHK worldサイト画面より
NHK worldサイト/Kesennuma's Sake and Oysters
「Cook Around Japan」は、日本各地を巡って料理するといった意味だと思います。そして今回は宮城県/気仙沼の酒と牡蠣。
この放送のシリーズ名は「Dining with the Chef」。シェフ/料理人との食事です。そして今回、気仙沼を訪れたのは、料理研究家の行正り香(ゆきまさ りか)さん。
この番組の配信開始は昨年12月20日で、1年間閲覧可能です。取材時期は、昨年2019年10月下旬から11月初旬にかけてでしょう。ちらっと魚町/武山米店がうつるのですが、そこに
奥原しんこ作品展の案内が表示されていました。同時期に、気仙沼風待ち復興検討会の主催で武山米店店舗、三事堂ささ木、角星店舗などの公開がおこなわれました。この番組のなかでもこれらの建物がうつっています。
はじめに登場するのは、男山本店社長の菅原昭彦さん。気仙沼商工会議所の会頭もつとめています。入沢(いりさわ)にある醸造所のほか「男山本店客座敷」の建物も紹介。これはいい建物ですね。昨年、国の登録有形文化財に加えられました。昭和4年頃の建築といいますから、魚町の男山本店の建物と同時期のものでしょう。放送では「ゲストハウス」と紹介されています。まさに。
その次に訪れるのは唐桑。「かき小屋 唐桑番屋」が紹介されたあと、
牡蠣養殖「戸羽平(とばひら)」の畠山政則さんが登場します。〈やっくん〉こと政也さんのお父様です。
その後、場面は変わって畠山重篤さんの水山養殖場。重篤さんが行正さんを牡蠣いかだに案内します。操船するのは重篤さんの息子さん信さん。ここで紹介される牡蠣はぷっくりとふくらんで本当に美味しそうです。
「森は海の恋人/The Sea longs for the forest」活動の歴史もコンパクトに紹介されます。重篤さんが、国連森林フォーラムによる「
フォレストヒーローズ」に選ばれ、国連本部で表彰される様子もうつっていました。
私が気に入ったのは19分ごろの映像。信さんが一斗缶にパンパンと穴をあけて炭火コンロをつくります。ふたがフライパン代わり。牡蠣とセリの味噌いためです。これはうまいにきまってる。
その後は、行正さんが牡蠣とホタテのてんぷらをレシピを語りながらつくります。そして、昭彦さん、重篤さん、真さんと一緒にいただきますが、もちろんお酒は「男山」。
以上で28分。すばらしい放送でした。NHK WORLD関係者の皆さま、ありがとうございます。是非みなさまも配信番組をご覧くださいますように。
私は、自らが営む水山養殖場の牡蠣とホタテを食しながら男山を美味しそうにいただく重篤さんの幸せそうな表情が印象に残りました。ちょっと頬をあかくして。気仙沼の酒と牡蠣の醍醐味でしょう。
(追記)3月8日(日)12:15から、昨年末に放送されたNHK総合テレビ「ボクらが被災地に住む理由〜移住者たちの本音」がアンコール放送されます。気仙沼に移住して、まちづくりなどに取り組む若者らの率直な声や姿を、長期の取材によって構成したすぐれたドキュメントです。気仙沼市唐桑での収録映像もたくさん紹介されます。是非ご覧ください。
2019年12月16日ブログ「移住者たちの本音」
テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報
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