きのう3月4日(日)は、東京・めぐろパーシモンホールで「
東日本大震災復興支援コンサート」でした。今年で3回目。今年も素晴らしかった。
プログラムを紹介しましょう。第1部は例年同様に気仙沼市民吹奏楽団と目黒吹奏楽団の混成楽団による演奏。そして第2部は、気仙沼市出身のシンガーソングライター畠山美由紀さんが出演。司会は気仙沼出身のフリーアナウンサー佐藤千晶さんでした。

1部の吹奏楽は、40名近くの編成のうち気仙沼市民吹奏楽団のメンバーが9名でした。そして5曲中2曲の指揮をとったのは気仙沼で吹奏楽団のリーダーをつとめる畠山広成さん。担当楽器はトランペットです。昨年もタクトを振りましたがほんの少し緊張していたようにも思えました。しかし今年は堂々とした指揮振り。演奏を終えて客席に向かい一礼したときにはホッとしたのか笑顔がありました。5曲の後のアンコール曲は「故郷」。歌唱があるわけではないのですが、歌詞が頭にうかぶものですから不覚にもグッときた。〈夢は今もめぐりて 忘れがたきふるさと〉。
2部の曲目(というと古いか。今風にいえばセットリスト)はプログラムに記されていなかったので、ここで紹介しておきましょう。私自身があとで思い出すためにも。
①Over the Rainbow(虹のかなたに)
ミュージカル映画「オズの魔法使」でジュディ・ガーランドが歌った劇中歌。一昨年のコンサートでもこの歌で始まりました。Somewhere over the rainbow Bluebirds fly 〈虹のかなたのどこかに、青い鳥が飛ぶ場所がある〉
②風の栞(しおり)
美由紀さんの詩、中島ノブユキさんの曲。〈真夜中の嵐がわたしの街を 大好きな季節に変えていった〉
③あなたの街へ
トークのなかで、10代のとき、好きだった人に会いに気仙沼から大船渡に行ったことなども。秘話か?
④春の気配
〈思い出せそう なぜこうして 生まれてきたか 春の気配〉。トークでは若いころに遠野へ車ででかけた夕刻、神社そして白鹿が忽然とあらわれたことや風景の記憶など。
⑤カーニバルの朝
映画「黒いオルフェ」のテーマ曲。セルジオ・メンデスが日本の女性ボーカリストと競演したコラボレーションアルバム「ランデヴー」の中でも美由紀さんが歌っています。
⑥銀河鉄道999
いわずとしれた松本零士さん原作アニメ主題歌。オリジナルはゴダイゴ。
⑦伝えたくて(村上ゆき)
これはピアノとコーラスを担当していた村上ゆきさんの歌。歌もうまいし、ピアノも素晴らしい。美由紀さんとの相性もばっちりという印象。
⑧ロマンスをもう一度
小田急ロマンスカーのコマーシャルソングのカバー。
⑨わが美しき故郷よ
説明不要。トークでは、みなとまつりの話や、お父さんが高校のときにブラスバンドでサックスを吹いていたことなど。
⑩歌で逢いましょう
2014年9月発売のアルバム「歌で逢いましょう」のタイトルチューン。〈季節がめぐり 過ぎてゆくのは ほんとうにはやいものですね〉と始まり、〈懐かしく 愛おしい人たちに あの日の永遠の思い出に わたしは 歌で逢いましょう〉と。10曲目、まさに2部のエンディング曲にふさわしい選曲でした。
この後、中目黒小学校合唱団のみんなが2曲と「平和のうた」を歌ってくれました。そしてコンサートの最後は畠山美由紀さん、村上ゆきさんも加わって「花は咲く」。前回も、熊谷育美さん、岡本優子さんと中目黒小学校のみんなが一緒に歌いましたが、今回もとてもよかった。
こうして美由紀さんの歌をふりかえってみると、春の訪れをまつ季節感に望郷というか追憶というか、そんな思いを重ね合わせたという感じでしょうか。それらの曲を歌う美由紀さんの声に村上ゆきさんの絶妙のピアノ、そしていい感じのコーラスがからんで。1000円では本当に申し訳ない(笑)。
目黒区の皆様をはじめ関係者の方々に心からお礼申し上げます。そして出演者の皆様全員、司会をつとめてくれた佐藤千晶さんにも。素晴らしい時間をありがとうございました。
昨年の復興支援コンサートの様子はつぎのブログにて。
2017年3月6日ブログ「気仙沼アーチスト」
テーマ : 東日本大震災支援活動
ジャンル : 福祉・ボランティア
tag : 気仙沼畠山美由紀佐藤千晶復興支援コンサート