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まん丸、メジャーへの道 6

あることないこと 話半分でお付き合いくださいませ

2024.11.17

ガス抜き 



【ガス抜き】

容器の中にある気体が膨張しすぎて、容器が破裂しないように中の気体を適当に抜くこと。



〈ガス抜き実施日 : 2024.11.17〉

女性差別撤廃条約は、男女の完全な平等の達成に貢献することを目的として、女子に対するあらゆる差別を撤廃することを基本理念とし、政治的、経済的、社会的、文化的、市民的その他すべての分野において、女性の性に基づく排除や制限、さらには区別することも差別にあたると定義し、どんな分野においても男女の区別なく、すべての人が平等であることを基礎として、女性の人権及び基本的自由を守ることを目的に締結された条約です。

1979年12月18日に第34回国連総会において採択され、1981年9月3日発効されました。

2019年8月時点で締約国数は189ヶ国、もちろん日本も条約に署名(1980年7月17日)し、1985年6月24日に国会承認、同日内閣批准決定を受けて、1985年7月25日に国内発効されました。

ますはここまでを頭に入れておいてくださいね。




で、もう一つの大事なポイントがこれ。

この条約には、第28条、第29条に「留保」の規定があるということ。

「留保」、物凄く簡単に言うと、「締結に当たり条約を遵守していこうと思っているんだけど、国内に根付いちゃってる昔からの伝統や慣習、文化や宗教上などなどの理由からそれらをすぐに変え、今すぐに全ての条項をすべて守るのは難しいんですよ。特に〇〇と▽▽の条項については、国内にそれを変えてもいいという風潮や理解が浸透するまで、そういう環境が整うまではちょっと待ってほしいなぁって思ってるんです。あ、もちろんそれ以外のことについては条約の内容をきっちり履行していきますよ」ってこと。

この「留保」は締結した後に撤回することができますが、締結した後に「やっぱりここだけ留保したいんだけど…」はできません。

後だしはダメ、ダメなものは事前に言っておいてね、ってことですけど、これは国際的な約束事ですから当たり前のことですよね。

で、日本はこの条約を締結する際に、なにひとつ「留保」をしませんでした。


なにひとつ「留保」しませんでした。


なにひとつ「留保」しませんでした。


わかります?

この条約を締結する際に留保を行使する国は数多あったというのに、日本は一切留保しなかった、つまり「この条約に掲げられているすべての内容をすべて履行していきます」と国際的な場で堂々と宣言しちゃったわけですよ。





ここまでを踏まえた上で、ようやく本題。


それから約40年が経ちました。

今年の10月末、国連から「皇位継承は男系男子に限る」という皇室典範の改正について勧告がなされ、その勧告に対し、世の政治屋の皆さんは「皇室の在り方は日本が決める、内政干渉も甚だしい!」とたいそうご立腹のようです。

ま、私から言わせてもらえば

「はあ? 自分らの不勉強さ・無知さが招いた結果だろうよ。何をいまさら文句言ってんの?」


国連が勧告するのは当然なんです。

日本はあらゆる分野でのすべての男女差別を撤廃するという条約を、なにひとつ留保することなしに、締結・批准したんですもん。

にもかかわらずそれから40年近くも経っているのに、我が国の象徴天皇制のある意味肝である皇室典範とはいえ「皇位継承は男系男子に限る」という規定が残ってるわけで、「ありとあらゆる分野で例外なく一切の男女差別・区別を排除すると40年前に約束したのは日本でしょ?留保していないんだから早く是正してくださいな」って、国連が注文つけてくるのは至極当然のことなんですよ。

文句言われたくなかったら40年前に、「条約締結して批准しますが、皇室典範に対しては留保します」って意思表明しておけばよかっただけのハナシ。

それをしてこなかった政治屋さんたちが国連に対して「内政干渉だ!」と腹を立てるのはお門違いもいいところ。

「日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする」という憲法98条2項に書かれている通り、日本は「条約は法律に優位する」立場をとる(国内法が条約より優位という国もあるけど、それらの国は条文留保して締結している)と明記している以上、それをまるで無かったかのように(知らないだけかもしれませんけどね)、まるで国内事情の方が条約に勝るような言い草で立腹し勧告してきた国連に逆ギレするなんつぁ「私たちは国際条約がなんたるかを全く理解していませんよ~」って自分たちの不勉強ぶり無知ぶりを晒す大醜態なわけ。

腹を立てるのは国連に対してじゃないんですよ。

40年前にこの条約に署名・締結する際に「日本の皇室についてはこの条約の履行を留保する」ことを国連に意思表示しなかった当時の内閣の不勉強で無知な政治屋さんたちに対してであり、この大事な点をまったく指摘することなくロクな議論も経ずにすら~っと批准してしまった世襲やタレントらがウジャウジャ集う国会議員の不勉強で無知な政治屋さんたちに対して、なんですよ。

ね、昔っから「〇カに決定権・裁量権を持たしちゃいけない」、つまり「バ〇に政治はやらすな」っていうでしょ?

しちゃうと何十年後かに今回のような国家の基本を揺るがすようなオオゴトの原因を作りかねないわけですよ。

あ~、こわい、こわい。

票取りマシーン・客寄せパンダの今井某、生稲某、森下某…そういうタレント議員たち、ただ地盤看板カバンを受け継いだけで偉そうな顔してのさばる世間知らず常識知らずで不勉強・無知・無能な世襲議員たち、そういう輩たちが今だけよければという視点で適当に大した意図もなくなんとなくこれから決めていくことが、数十年後に日本の足枷となり大きな禍根になってくんですよ。

今回の国連からの勧告は、浅慮で無知で未来の責任を負うとしなかった政治屋たちに起因しているわけで、まさにそれが具現化した例。

あ~、やだ、やだ。

今の政治をみてると、この先の日本、日本の未来が心配でなりませんよ。


コメント

こんにちは。

ずーーと思ってました。
もう、ダメだと・・・
政治家うんぬんも悪いけど、同じ過ちを良しとする国民の無知、正義感はないのかと痛烈に感じた選挙が先日ありました。

その内、日本は中○と米○か露○の餌食になりそうです。

皇室・・・困ったものです。
私の考えは・・・言えないよ~~

2024.12.27  ヒツジのとっと  編集

ヒツジのとっとさん、コメントありがとうございます。

日本人は「お上」意識が強すぎます。「お上のやることについていけばそれでおいい」そして「自分が我慢してそれでうまくいくなら我慢した方がいい」という意識も。

お上のまつりごとよって生かしてもらっているなんていう中世封建的な考え方が骨の髄までしみ込んでいる民族なんですよね。

本来政治は、自分たちが幸せになるために自分たちで執り行うもの。

にもかかわらず、お上にまかせてどんな悪政でも口を出さずに耐え忍びながら一生懸命働くなんていうのは「美徳」どころか「あなたたち、おバカさんですか?」のはなし。

自分たちが幸せになること、自分たちの生活資質・環境・条件の向上こそ政治が存在する意義なんですから、それをないがしろにするお上なんてもんは直ちに一掃し、幸福をもたらす仕組みに作り替えていかねばなりません。

一つ一つの異なる意見を調整しながら個人の幸せと社会が効率的に回る仕組を両立させるための合意形成を図る、たしかに面倒くさい手間・時間のかかる作業かもしれませんが、でもそれを人任せにせず自分たちの手で自分たちの理想の形を作り上げるために執り行うのが民主主義。

「どうせ私が言ったところでなにもかわらん」と面倒くさがって全く声を上げず、選挙に於て投票率半分、政治への参加・政治の当事者意識が皆無の日本人は、まったく民主主義とは何か?を理解していないわけで。

この日本国民の意識・考え方が変わっていかねば、世襲とタレント議員が蔓延る無能な国会と内閣が、いつまでも国民意識とかけ離れた為政を続けることになるでしょう。

日本は民主主義国家とは名ばかりの、封建的な価値観・仕組がいつまでたっても残存する二流国であることを、日本国民は、もういい加減に自覚しなけりゃなりませんねぇ。

2024.12.30  三流亭まん丸  編集

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オヤジギャグ好きの
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ちょいエロオヤジでございます。
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そんな記事により
皆様に何か不都合が生じた場合、
その責任は痛感いたしますが、
責任はとりません。(笑)

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