風は収まったけど、雨はまだ降り続けています。
でも、土砂降りではないので我慢は出来ます。
直島の漁村の空き家を活用した地域ぐるみのアートの街です。(チケットがボロボロになっているのは雨に打たれて苦闘した証拠です、テヘェ)
「案内図兼用のチケット」を買って、雨の中を歩きます。
チケットは6カ所回れますが、適当に回ります。
「南寺」、昔通称で南寺と言われたお寺があったそうで、作品にその名を付けただけのものです。
設計は高名な「安藤忠雄さん」です。
はっきり言って「ただの四角い箱」です。
入場制限があって、一組20人で切るのだろう、持ち時間は15分です。入れ替え制です。
中は真っ暗、壁を手で伝って進むと、この暗みに慣れるまで座れる長いベンチシートがあります。
目が慣れたら立っても良いとのアナウンスがある。「ぶつかるものはない」と言っています」
少しづつ光が漆黒の闇に刺してきます。
でも星の光(月は新月、光はないと思ってください)だけが届くくらいまでしか増してきません。
現代は、光に満ちた世界なので増してゆく様が明確に分かりませんね。(星が、1個づつ増えても判りませんよね)
夜の運転が怖いと言うオジサンでは到底違いが判りません。現代アートは難敵です。
外に出て雨で曇っていてもホッとします。あの暗闇と光は無んだんだろうと意味不明に混乱するオジサンです。
お隣には本物の神社があります。
鳥居が文化財です。
向こうからは西洋系の観光客が向かってきます。
(角屋)光のデジタルアートです。
「碁会所」 昔は囲碁を楽しんだ建物だったそうです。庭の椿と畳に置かれた椿のコラボされたオブジェ。
「はいしゃ(歯医者)」 建物ごとオブジェになっています。
僕は、アートの批評や感想を記述しませんでしたが、最後に少し「感想と浮かんだ想い出」だけ記しますね。
現代アートの大きなテーマは「光と闇」、「歓喜と悲哀」、「栄枯と盛衰」などなどだったのだろう。
瀬戸内海に浮かぶ綺麗な島です。
でも、知る人は知る、豊島は全国的にも酷い「産業廃棄物」の捨て場になっていました。
現代文明の繁栄の裏の闇の部分です。
僕としては、豊島は「歓喜の島」になってほしいです。
全国組織の反対同盟があって、我が市が会長を引き受けて事務局になっていました。
環境省や国会等に陳情や説明に行って、法改正を運動していました。
迷惑施設として火葬場や焼却場は、反対があって山の方へ押しやられます(痛い仕事だった)
安定産業廃棄物として膨大な量を山に穴を掘って捨てています(抵抗する有効な武器が無い)
緑豊かな林を切り倒して、クリーンエネルギーだと言って太陽パネルを張っています(財産権優先)
こういうのって、どうなんだろう?
どこかおかしいなぁ、現代文明。
帰りのフェリーの中で色々考えながら、遠くに見ている豊島や、今日訪問した直島を、雨で煙る瀬戸内に浮かぶ小さな島々を見ながら宿泊所がある高松に戻ります。
身体も心も疲れた一日でした。
旅って何だろう?
では、今日はこれまで また明日 (@^^)/~~~
(後 記)
朝食前(150,77,51,36.2) 今日は小雨。
こんなお天気は少し気分が落ち着ける感じがあります。
外遊びや外仕事ができないので、何の抵抗も感じずに家籠りが出来ます。
やっぱり、僕は貧乏性の罹患者です。結構やきもきはしているのです、泰然と過ごせないのです。
こんな日は、ジャズが良いのでしょう。
tag : 直島豊島現代アート産業廃棄物
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