いよいよ最後に、那須オジサンが気に入った建物が登場です。
美味しいものは最後に食べる習慣の自分ですので、こんな順番です。
園内で唯一内部に入って見学させて頂ける建物が、「旧矢箆原(やのはら)家住宅」(重文)の合掌造りの、白川郷にあったものです。
建物に近づいて行くと何かを燃やす良い香りがしてきます。
逆光の光の中に煙に少しくるまれた茅葺の大きな建物。
ボランティアの人が中に2人、出入り口あたりを清掃している方が1人いて管理しています。
火は1年中焚いているそうで、茅の長持ちのためにも燻蒸効果もある煙は必要なんですね。
入口で靴を脱ぎ、大きな部屋に入ります。
入口でいきなり煙を透かして差し込む光に見とれました。
囲炉裏は二つ。
入口の方は来客などの為の物、奥のこちらが煮炊きも兼ねた普段使いの囲炉裏のようで、こちらで年中火を焚いているとのことでした。
暫し、ボランティアの方と談笑になりました。
火を見ていると飽きないこと、入口で見た光が素敵だったこと、正月飾りの綺麗なダンゴが枝に飾ってあるものなど、懐かしさもあり話題になりました。
我が地方は、松飾りなどの正月飾りを炊き上げるどんど焼きの時に、火にかざして焼いて食べたりするものですが、一度京都の料理屋でそれは綺麗に飾ってあるのを見ましたが、昔は規模は小さいけど各家庭でもやっていたような記憶がありますね。
花飾りに似せて、冬の暗い家に燈りを付ける効果もあったのかな?
この建物は、お蚕飼いと共にどうも役人が立ち寄る名主の家だったようで、入口も別で部屋の造りも書院造のような部屋もあり、欄間にも飛騨だと云うのに、船を進める櫓(ろ)と錨(いかり)が彫られたものがあったり、床間もお洒落だったりします。
まじまじと見ていたら気が付きましたか、ここは住人は普段は使え無い部屋で、役人などが来た時に使う部屋だそうです。
何だか、この建物が一番気に入ったのですが、やっぱり少し庶民に近い普段の生活臭もするようなものだと落ち着くのですね。
ゆっくり見て回り、ほぼ2時間ほど。
これで、長年の気掛かりの場所も見終わりました。
さっさと横浜駅に戻り家路へと急ぎます。
最初に乗って来たバス停の三渓園入口に行き、時間表を見ていると、駅の方に行くならここではすぐには来ないので、少し歩いて大通りに出れば沢山あるからと御親切に教えてくれました。
バスに揺られること30分余り、駅に着き、これまた高島屋の階上に東京の有名な鰻屋の支店があるので外で少し贅沢をすることにします。
午後1時近かったのですが、結構順番待ちにお客がいて30分位は外で待って入店。
東京麻布にある「野田岩」という鰻の老舗のお店です。
昔、亡き妻を連れて東京タワーのすぐ近くの本店に行ったのですが、折角だからと気張って、値段の高いコースにしたらお刺身なども付いてきたのですが、鰻の方は少なく、うな重にしてほしかったボヤカレタ思い出があります。
松の上の『楓』というものを注文。
江戸前ですから、あっさりとしていて田舎者には少し物足りない感じもしますが、上品で美味しい一品です。
そうですね、妻にはこんな感じで、モリモリと。
このブログを書いていたらまたまた食べたくなりましたね。
やっぱり老舗の、前川、伊豆栄、竹葉亭などなどでしょうかね。
まだまだ行っていないお店もあるから、その内機会があったら新たなお店に伺いましょうかね。
では、これにて、三渓園関係はお仕舞です。
家には、息子の大好きな柿の葉寿司他を東京駅で買い込み、着いたのはまだ午後5時頃でした。
弾丸旅行と言うのでしょうか、とんぼ返りと言うのでしょうか、新幹線のお蔭でこんな場所も軽く日帰りできます。
では、今日はこの辺で (@^^)/~~~
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