四条河原町から京阪で桂駅へ。
そこから徒歩で20分ほどです。時間は余裕を持っての駅到着。
あれれ、何だか変だぞーと気付いたのは10分以上歩いた後です。どうも出口をまるっきり反対方向に出ていたようです。イヤハヤ、痛い足を我慢して歩いてきたのに、とんだ目に遭ってしまいました。
普通の人達ならスマホなどのナビで簡単に行き先を見つけて歩くのですが、僕らは「人間の感ナビ」しか使わないのでこういうことも起こります。午前中の道不案内なタクシー運転手の悪口を言ったために、罰があたったような (-_-)/~~~ピシー!ピシー!
負け惜しみを承知で言えば、野性的人間力を呼び覚ます訓練中なんですよ (@^^)/~~~
気を取り直して駅に戻り、駅前の案内図で確認してから黙々と歩きます。
何とか受付開始時間には間に合いました。受付後控室でしばし休憩。
2時半案内開始です。
今度は若い女性のガイドです。手慣れた調子で案内が始まります。勿論、しっかり最後部には離宮警護の男性が目を光らせ遅れるとせかします。
参観者入り口から、一団となって、先頭の説明員を追い越さないようにして、正式な表門と御幸門まで導かれ、ここからスタート。
最初は、最も格の高い茶室の「松琴亭」(今回は工事中で建物全体に覆いがされており、僕が見たかった青と白の市松模様の襖も見られず、残念!)の待合へと行きます。
「外腰掛」と言う簡素な建物です。
この灯篭や、写真にはありませんが、冬支度をしているシュロの植え込みなどを見やりながら亭主の声掛けを待つようです。
優雅ですねー。
修学院離宮の大池とは違って小さ目ですが、作りはとても凝っています。
これは州浜と天の橋立を、日本文化の「見立て」ということでしょうか、表しています。
話は飛びますが、天の橋立の松林のところで、もう半世紀以上前のことですが、海水浴をしたというのが僕の自慢話です (^_-)-☆
桂離宮は、基本的には茅葺か杮葺のような、木か草の屋根ですが、ここだけは瓦屋根で、風情もどこか中国の仙人が住む山水画に出てくるような趣を感じました。
この後、進め!と、イエローカードを出されちゃいましたよ (-"-)
基本的には勝手に写真を撮るために立ち止まってはいけないのです。遅れると叱られます。
説明を受けているときか、徐行して写真を撮っても良いよと、暗に示された時だけで、あとは歩きながらの撮影です。
何故この絵を載せたかと言うと、本当に細かい所まで匠の技や遊び心が入っていることを示すためです。
丸窓、全部同じようにできているようですが、よくよく見ると微妙に違えてあるのです。
いよいよ有名な書院に到着。でも、間違っても中に入れてくれませんよ。外から眺めるのです。
月見台です。ここから、池越しに、または池に映った月を優雅に、時にはしみじみと心を癒しすために眺めたのでしょうか。
現代で言えばデッキです。デッキを眺めても詰まらないのと同様、使ってナンボ。ここに座って池を眺めてみたいですよね。
続いて、書院の玄関の「御輿寄」です。
階段の上にある白い沓脱石は、6人の靴が並べられるので「六つの沓脱」と言うそうですよ。
関守石(止め石)がちょこんとあって品が良いでしょう (-_-;)
僕たちではありませんが、この石を超えて少し中に入ってしまって、警護員の男性に叱られている人が居ました。
多分、この石の意味が分からなかったのでしょうね。
最後に、この市松模様のこの庭石、何処かで見たような。
そうそう、紅葉時期には収拾が付かないほど混雑することで有名な東福寺の庭園で見た、現代の作庭師が作った方丈苑の苔と石の市松模様に似ています。
これにて、終了。
お帰りはあちらからと誘導されて娑婆に出ます。
ひと時の優雅な眼福の時間でした。
また、来た道を戻りホテルで一休みをしてから夜の街に出掛けます。
今日はこの辺で。
ストレートネック症の僕は、長いことパソコンに向かっていると、借金苦のように首が回らなくなっちゃうからね。