いよいよ楽しみな晩酌タイム。
家では一応午後5時が解禁と決めて、のべつまく無く呑む人になり下がらないよう自制しています。
勿論、例外は旅の時、また日常でもたまには労働の汗びっしょりと言う時のご褒美にと言うことも有りますよ。
那須オジサン、克己心で悪道に走らずなどと言う聖人君主ではないのですが、やはり一定の決め事をしておかないと、そりゃあ凡人には平穏に日常を暮らしてゆくのは難しいでしょう。
旅先の初めて入るお店、しかも飛び入りですから少しだけドキドキワクワク感もありますよね。
那須オジサンは、幾つになっても、当然とか、憮然なんていう平気な顔つきで初見のお店にはとても入れません。
これを小心者と言うか、ちょびっとだけでも初々しさ残してとでもいうのかは、他人様が判断するもので、自分としては幾つになっても後者でありたいのです。孔子の教えではないので、何時までも少年の心を持った人の方が素敵に思えるのです。
どうも口開けなんでしょうか、誰も居ないお店に入ったのが、浜大津駅の近くのNTTの後ろの「いそ家」(滋賀県大津市街)。
名前から言っても魚が売りで、メニューからも判りますね。(那須オジサン、お店の名前を出すときは、また行っても良いという時)
さてメニューを見て悩んでいると、まずお飲み物は?と問われ、世のご仁の如く、取りあえずビール!
出てきた冷たいものを喉に入れてから、このメニューでは無くて地元の食材のものは?とオジサンは尋ねます。
もっと凛々しいメニューがありました。そこからチョイスし始めます。
やはり海無し栃木、生ものはご馳走としっかり刷り込まれていますので、刺身と行きたいのですがここ滋賀も無かったのですよね海。
海と言えばびわ湖ですものね。
で、尋ねると琵琶マスは如何かと戻ってきます。
あ、それ!と迷わず注文。
次に同時にあと2点は頼もうと見ると、小鮎とほんもろこの天ぷらがあるではないですか。
どちらも琵琶湖の名産。でも、一応、那須オジサンはアユ釣師、ほんもろこに軍配を上げます。
この魚は小さいながらも主張の強い癖のある味で、好き嫌いが別れそうです。オジサンは一応許容の範囲。
揚げ方はサクリとして上手です。
同時に頼んだのがこれ。
子芋の素揚げ。この素朴さは大好きです。
幼少期よりおやつ代わりに子芋は茹でて醤油を付けて食べていましたからね。
ちょっと脱線。
亡くなった妻の実家は兼業農家。義母にこの子芋の話をしたらすっかり頭に刷り込んだのか、芋穴から出して来て選別するとき、今までなら子芋は処分に困っていたのが、引き取り手が出来たとばかりに取りに来るようにとの呼び出しがその度にあります。
調理するのは妻で、こんな小さいものばかり多くても料理に使いやしないと苦情頻発。
よって、子芋だけは自分で取り出して煮て晩酌の御つまみにしていました。
「子芋食い 亡妻思う 旅の空」(nobotyan詠む)
ちゃんとした料理屋では、この子芋を蒸して加工して一品として秋の料理になるんですよね。少ない量でもお値段だって結構するんですよ。貧乏っちい那須オジサンはそう思うのでありました。
那須オジサンは、格好つけずにムシャムシャと沢山食べるのが大好き。
ビールを2杯飲んだところで、地酒の燗で飲み進めます。
カウンター席の一番隅っこの奥に陣取っています。
今夜はお客が少なくて暇な様子。
2人でこの店を回しています。最初来た時には年長の人が1人いましたが、この人は店の経営者で他の店ももっているのでそちらに回ったと読みました。
これだけの席数を抱えていたら混んだ時には大変だろうと言うと、その時は応援が1人来る手筈になっているとのこと。
那須オジサンはどうでも良いようなことを結構突っ込んで聞くんですよね (;^ω^)
ポイと出たのがお化けでは無くてこの小鉢。
小さな声で、サービスですとカウンターの向こうからの頂きもの。
カウンターに1人常駐している彼の気転でしょう。アリガタヤ~!
ほんもろこと豆の炊いたものですが、彼曰く、どちらが良いですか?
すかさず我、こちらに軍配と句会奉行に似せて即判定。
彼、やっぱりそうかなと得心顔でした。
あ、そうだまだ肉系は食べて無いぞと、でもお高い近江牛の本場、リーズナブルなものはと見ると煮込みがあるではありませんか。
煮込みはそれだけを売りにして商売をしているようなところさえあるように、呑兵衛には、神様、仏様、バッカス様と言う代物ですね。
牛もつ煮込み美味し!
それに加点する赤い物体は赤コンニャク。
何度も訪問している大好きな近江八幡市の名物だとは知っていましたが、初めての邂逅です。
赤コンニャクは実に美味し!!思わず声に出しそうになりました。
最後に締め。
まだ喰うんかいなぁと呆れないで下さいね。
焼きそばってどんなやつなのと聞くと、味噌を入れた独自のものとのたまう。
我、それを頂こうと申す。
ありゃー、これも美味いぞ!
少し食べ進め、ここで那須オジサンはフェイント。
関西、特に京都付近は「山椒文化」。普通にカウンターに山椒が置いてあります。
これを掛けると尚更美味しさ倍増。
関東では山椒は普通には置いていないよとご教示。
これに合うのは日本酒では無いでしょとハイボールを注文。
さて、さて、どれだけ今夜は聞こし召したのでしょうかね?
あれれ、このオジサン、自分に尊敬語を使ってるの?なんて読者の皆様は仰っているんでしょうね (;^ω^)
酔っぱらいなんだから多少のことはお許しを
で、勘定を済ませ、それほど遠くないホテルへと戻ります。
ホテルに戻ると、その前の大通りを電車が走って行きます。
路面電車かいなと思うでしょうが、これが楽しくて素敵な電車なんですよ。大好き!
起点の浜大津駅から次の日赤近くに有る上栄町駅までは路面電車で、ホテルの前などは広い通りの真ん中を悠然と走り、その後は、民家の軒先を縫うように走っているような江ノ電に似た走行で、京都の山科以降は都会の市街地を走る普通の電車になり、次には地下鉄になってど真ん中を横切って地下鉄東西線になり太秦(うずまさ)天神川駅へと行くのです。
酔っていたのでしょうね、写真のブレブレがそれらしくていいかもね。
では、今日も長くなりましたが、これにてゴメンなさい (@^^)/~~~
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