NO.2034 陶友通信No.128(11年6月号)をアップしました。
暑中お見舞い申し上げます。
博多も一昨日、梅雨明け宣言。
本格的な夏到来です!
汗をブリブリかきながら、みんな元気でやっています。
皆さん、ご自愛ください!
さて、陶友通信No.128(11年6月号)をアップしました。
いくつかの記事を紹介します。
■なんでもあり。生活支援本格スタート
ひかりグループは今年度からヘルパーステーションを立ち上げ、仲間たちの地域生活支援の取り組みを事業として本格化しました。
陶友にも生活支援の必要な仲間がいます。一人暮らしのMさんは、六三歳で身体の衰えも顕著に表れています。今まで週三回の外部のヘルパーを利用していましたが、四月から週六回に増えました。
腰が曲がり歩くのが辛い。三・四百メートル離れた整骨院に行くのにも何度か休憩を挟んでいます。
そんなMさんと関わって三カ月が過ぎました。
だいぶ話し込んだりしあってきましたが、まだたった三カ月。これからもっともっと関わりを深め、本人の気持ちを尊重しながらの支援を行なわなければならないと感じています。
Mさんは唐人町に生まれ育ち、ご両親がなくなった後も本人の希望でこの町に一人暮らしを始めて15年以上。これからもこの生活を望んでいます。こらから加齢とともにますます多様な生活支援が求められます。単に食事支援・入浴支援だけではなく、生活におけるほぼ全てにおいて…。
そうなると施設に入所したほうがいいのでしょうか…。臨機応変な対応が求められてきます。私は、まだ生活支援をかじった程度ですが、より良い支援ができるように勉強と関係づくりをしていきたいです。
つい最近のことですが、Mさんとの関係が深まる出来ごとがありました。Mさんのお家はまだ地デジに対応していませんでした。そこで地デジチューナーの貸出を依頼して、届いたチューナーを三穂さんのお家に取りつけました。地デジに切り替わり綺麗になったテレビを見てとても喜んでいました。
Mさんの声や願いを丁寧に聞き、こういった関わりをしていけば徐々に信頼を得られるのではないかと思います。
(じきょう)
■自治会長に立候補して・・・自分を変えたい!
去る4月27日、仲間の自治会「流れ星」の今年度役員選挙が行われました。会長候補に仲間4名が名乗りを上げる中、見事当選したリュウくん(20)。
実は彼、これまで大遅刻が常習でした。お家が母子家庭で、お母さんは早朝から深夜まで仕事で多忙な日々。朝夕十分にかまってもらう事が出来ずに、早朝は家族の出勤後に自分で起きるのが困難。それが遅刻の要因でした。それでも遅刻は遅刻・・・。
学校時代に生徒会長の経験もあり、自治会長への意欲は十分。しかし遅刻ばかりの彼に「自治会長が務まるの?」と案ずる仲間の声も。そんな声に本人の「何とか自分を変えたい!」という強い思いも相まって、 “この選挙を機に自分を変える”意欲に拍車がかかりました。
そこで、職員の援助のもと、本人なりに目標を考案。
『1.成人式で目標にした「遅刻をしない」「仕事を頑張る」にしっかり取り組む。
2.自分に厳しく頑張り、社会で働くのに相応しい立派な大人になること。
3.皆が楽しく参加できる 自治会にする。そのために何事も諦めず前向きに取り組む。』
この公約を演説で発表、「リュウくんも自分なりに努力してるんだ」と仲間達の共感を呼び、選挙は圧勝。自治会長に見事当選したのでした。
果たして連休明け!しばらくは遅刻せずに来ることができ、周囲も目を見張った!・・・のも束の間。のどもと過ぎれば…。
しかし、本番はこれから。公約を守り自分を変え、仲間に信頼されるようならなければ。
今後も自分と向き合い変わろうと奮闘する彼へ、皆さまからもぜひ熱い激励をお願いします。
(いしばし)
■「楽しく仲良く元気に!」・・・応援団ゆうゆう総会
5月14日、第十四回応援団「ゆうゆう」総会が開催されました。陶友が誕生して二十周年ということで例年とは違った総会に。また、これまで十一年間団長としてご尽力頂いた佐藤団長の退任も重なり、特別なものとなりました。
佐藤団長の退任挨拶では、陶友が誕生してからの二十年、ゆうゆうが誕生してからの十四年の歩みとその間の想いをお話して頂きました。
それから、若手職員による「陶友での夢」をテーマにした発表。現在の陶友は新人が二人で残りの二人も二年目というフレッシュな職場になっています。
私も、陶友でこんなことがしてみたいという夢について想いを発表し、とても緊張しましたがいい経験になりました。
その他、大脇所長が二十年を振り返り、その中で仲間が当時の思い出を話す場面も。とても感動的なものでした。
また、ひかり作業所の登本さんを招いて大震災被災地ボランティアでの体験を伺いました。
新しい団長には現事務局長の湊幸雄さん、事務局長に世話人の犬伏邦明さんが就任。
「楽しく、仲良く、元気に!」がモットーです。
そして、総会が終わればもちろん・・・懇親会!言うまでもなく盛り上がり、とても楽しい時間になりました。(じきょう)
■[たなかの一こまマンガ]
★若い頃のつらい一般就労時代、上の人から「バカ」だの「のろま」だのといわれ傷つき、「上に立つのがえらい」と思い込んできたカゴさん。いつも「上」にいないと気がすまなくなってしまったのです。
★そんなカゴさん。自治会長選敗戦のショックに…イジケたりイライラしてしまうのでした・・・
が!
■私たちの声を反映した障害者基本法の改正を
70日間の国会延長が決まった。被災者支援や原発問題で「脱原発」の是非も含めて建設的な議論を望む。
さて、障害者基本法の改正も重要な課題だ。政府は、障害者権利条約の批准に向けた国内関連法の改正のために基本法改正案を国会に提出している。
しかし、政府案は権利条約が示す新たな人権の国際水準には到底及ばないものだ。
改正案は、「共生社会の実現」など積極的な目的を掲げたりと、一定の前進はあるものの、総じて障害者の声に応えたものとは言いがたい。
先ずは、障害者の権利について、障害者を一方的に福祉施策の「対象」ととらえる「上から目線」の人権観を改めて欲しい。障害のない人が持つのと同じ基本的人権を享受する「権利の主体」だという見方に立つべきだ。
また、障害者について「どこで誰と生活するかについての選択の機会が確保され(る)」としながら、「可能な限り」と限定しているのも大きな問題だ。
「私たち抜きに私たちのことを決めるな」という障害者権利条約の基本精神に反し、政府案を決定する最終過程でも、障害者・家族が過半数を占める「障がい者制度改革推進会議」が開かれず、当事者の声を聞くための参考人質疑さえ行われていない。
国会の見通しは、「不十分だがよりマシ」も含め全会一致で可決の見込みだ。
少なくとも以下の点で修正を求めるとともに、今後の運動に引継ぎたい。
① 新しい障害者基本法の目的は、障害者権利条約の理念に基づいて、障害者の権利の促進や保護であることを明確にすること。
② 改正案3条の「全て障害者は、可能な限り、どこで誰と生活するかについての選択の機会が確保され(る)」など、「地域社会における共生」規定から「可能な限り」を削除すること。・・・権利というものは、財政が逼迫し「不可能でした」などというものではない!
③ 権利条約の「合理的配慮」(障害者が障害者でない者と等しく基本的人権を享有することを確保するための必要かつ適切な変更および調整)の定義を条文に明記し、「合理的配慮をしないことは差別だ」とする規定を明確にすること。
④ 改正案による障害者の定義は、障害の社会モデルの考え方に則して、いわゆる谷間の障害者を生まない包括的な規定にすること。・・・発達障害、高次脳機能障害、難病等(慢性疾患に伴う症状)を含むすべての障害者を網羅するよう明確にすべきだ。
(友)
■[所長コラム]
▼被災者支援は一向に進まない。一方で民主党若手議員にはソーメン代という名の日常活動費が総額3億5千万円支給されるという。血税の政党助成金からだ。▼原発事故の収束は見えない。ヨーロッパはフクシマを教訓に脱原発に舵を切った。わが政府は安全宣言で「再稼働」にゴーサイン。安全の中身は、例えば原子炉建屋の水素ガス抜きにドリルを備えたからだと。未だ人知ではコントロール不能な核事故に「竹やりで鬼畜米英」に立ち向かえ!か。利便と金儲けのため原発を続けていいのか▼その陰で社会保障改悪、消費税増税が画策される。介護保険は「要支援」を切り捨て「保険金はとっても介護なし」の詐欺まがい。障害者基本法改定も危うい。「よりまし」とはいえ、「私たちの声を聴いて」には程遠い。▼眉間にしわ寄せ政治を語りたくはないが。仲間たちの明日のためにはまっとうな政治が必要なのだ。(友)
■[編集後記]
●紙面を変えてみました。より親しみやすく読みやすく・・・。肝心なのは中身ですよね。
語りたくなるような実践を、共有したくなるような喜びを、職員一同日々精進します。暑さに向かいます。皆様、くれぐれもお身体をお大事に・・・。
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2011.07.11 | | Comments(5) | Trackback(1) | ・陶友通信