10月ZOOM茶話会 「ドイツ- 核のゴミをめぐる抵抗の歴史と現状」 報告
2024年10月茶話会の動画がアップされました。
欧州発の報告には毎回多くのご反響があり、今回も日本全国各地、ならびに通訳などでご助力いただいた皆様のつながりで世界各地からも多数のお申込み、ご参加をいただきました。
1970年代初めの原発建設計画反対運動に始まるゴアレーベンの長い長い、市民たちの創意工夫にあふれた非暴力・不服従の抵抗運動の歴史のご紹介を通じて、職業や立場を超えた強い郷土愛と、民主主義とは自ら闘って尊厳と権利を勝ち取るものだということを再確認させられました。
また、核ゴミの問題については、放射性物質に対する認識の不足から、1960年代のドイツにおいても処分場所や方法の見込みもないままの見切り発車であったこと、ずさんな核廃棄物管理であったことや、人口の少ないへき地に、研究施設を隠れ蓑に処分場建設を進めるなど、その背後で暗躍するIAEAなどの原子力ロビーの姿は世界共通のものだということがよくわかりました。
将来性のなさから世界がエネルギー政策を転換していく中、いまだに核に固執し続ける日本の特異さも、浮き彫りになったと思います。
梶川さんのスライドの最後の呼びかけを、文字でも共有したいと思います。
「自分たちはどう生きたいか、どのような暮らしを望んでいるか、そのためには何が必要で何があってはいけないか、未来の世代にどんな環境を残したいか、よく考え、それに沿った生活・行動・発言を、クリエイティブに、楽しく、長く、ひるまず、ぶれずにづけ、関心のない人にもインスピレーションを与え、こっち側に引っ張ろう!」
日本に一時帰国中のご多忙な中、大変充実した内容のご報告をいただきました梶川ゆうさん、ご仲介いただきました杉田くるみさん、ならびにご参加・お申込みいただいた皆様に心より感謝申し上げます。