4月10日の兵庫県への申し入れ行動について、
簡単ですが、以下に報告を載せます。
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『再稼働反対!兵庫も地元だ!兵庫県防災計画課申し入れ』
![写真](https://blog-imgs-48.fc2.com/s/a/y/sayogenkobe/20120503141158ccb.jpg)
日時 4月10日(火)午後2時~3時半
場所 兵庫県防災庁舎2階会議室(兵庫県庁1号館北側)
防災企画局広域企画室(関西広域連合との連絡担当の新組織)石田勝則室長
防災企画局防衛計画課 長谷川副課長(4月に異動してきたばかり)
呼び掛け団体 さよなら原発神戸アクション 神戸は地元や!市民会議
賛同団体:脱原発東はりまアクションの会 脱原発明石・たこの会
参加人数:17名(「神戸は地元や!市民会議」、「さよ原神戸」、丹波市・篠山市・伊丹市・尼崎市・加古川市・明石市などから)
1.さよ原神戸 高橋代表、神戸は地元や!田中英夫代表、井上氏より、要望書提出の主旨説明。
<要望内容>
1.大飯原発3・4号機の再稼働に反対の意思を示して下さい。
2.兵庫県として稼働の同意を含む安全協定の締結を国や関西電力に求めてください。
3.兵庫県防災計画(原子力災害対策編)を全面的に改訂してください。
4.その前提として兵庫県域への放射性物質拡散予測データの開示を国に求めてください。
5.上記結果を県民に公開してください。
6.専門家の知見を県政にとりいれるための県民学習会を開いてください。
1)高橋代表:要望書の項目1、2に沿って質問。2月14、23日と防災計画課に申し入れしており、当時の担当副課長からは、慎重姿勢の感触。ところが、再稼働の動きが強まる中、滋賀・大阪などでは首長が国に慎重姿勢を求める中、兵庫県知事は国の再稼働に向けた安全基準を手放しで評価しているかのような報道。2月との食い違いの理由を説明してほしい。
2)井上氏:要望書項目3~6に沿って質問、意見陳述。
滋賀はスピーディの予測開示要請を国にしているが、福井を理由に未回答。3月24日国会で福島みずほ議員の質問に枝野大臣は、全国が地元であり、地元の求めがあれば開示といいながら、直後にそれを帳消しにする言動は理解できない。
3)田中代表:
・経産省は不適格。安全委員会メンバーは本来事故やその処理責任を取って辞職すべき人間。国際基準を骨抜きにした、最高検が処罰し下獄するに値し、犯罪を形成している人たちが安全を保証するのは、泥棒がカギをつけるようなもの。それを評価した知事もおかしい。
・4月1日神戸新聞報道でも不適格報道。冬の風速10mは36km/hに相当、3hで神戸に到達。5mでも18km/h相当、5hで到達。琵琶湖は1400万人の水甕。琵琶湖に蓋でもするというのか?
・福島県庁は50km圏だが放射能汚染ひどい。レントゲン室より高い。子どもは家に閉じこもるか母子避難で困難な生活を強いられる。同じことが起きるだろう。神戸が地元でないというなら、その証明を。
2.県側回答
1)井戸知事は連合長でもあり、関西広域連合≒兵庫県。国が安全基準を明示して地元(福井県とおおい町)がそれを受け入れるかの問題、反対を唱える立場にない。
知事としては、国は時間をかけ、専門家の知見を得て安全を検討しており、その安全基準について説明を求めている。
2)兵庫県は8~10km圏のEPZ※にも入っていなかったが、現防災計画は2001年に東灘でスクラップ容器輸送中の事故があり作業員が被曝。またJCOの事故などもあり、作成した。当時は原発事故の影響について、8~10km圏で十分との認識だったが福島原発事故を受けて改訂、専門家の意見をいれて本格的な関西防災減殺プランを予定。パブコメ求めるのでよろしく県民のみなさんにお願いしたい。(←参加者からは、専門家の人選についてもパブコメを求めよとの声。明答はなかったが、検討しますと)
※http://fkuoka.blog.fc2.com/blog-entry-179.html
スピーディに関しては、2012年5月にMACCSⅡというのが出るので、国に公開を求める。http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20120326164109109
参加者:
丹波は福島からの一時保養などを受け入れいているが、福井から50~60kmのところにあり、万一のことがあれば大変。議会では放射能探知機の購入を決めたが、結果も公表せず(?)道路の本数も少なく、逃げ方の訓練もない。実際の事故を想定した防災対策をするよう県から行政指導してほしい。
県:パニックをおそれて正しい情報を流さなかったことの検証必要。市町村の計画必要。
来年3月の県議会で。
参加者:琵琶湖の水は兵庫県にとっても命の源、代替水源はあるのか?
県:ない。
参加者:電源の確保、損傷対策など政府の安全基準を評価するというが、防潮堤、フィルター付きベントなど、対策を講じるのが2015年とか先なのに、その間に巨大災害が起こらない保証はない。その対策も終わってないのに再稼働してはならない、と言うべき。
また専門家というが、シビアアクシデントを指摘したような専門家を排除し、原発推進の専門家のみの意見をいれた結果福島原発事故になった。かつ、放射能の深刻な影響は立地地域のみを地元とすることはできないことを事実をもって証明したのに、事故前と同じ認識を前提にするのはおかしい。滋賀や大阪にできてなぜ、人力が及ばない甚大な自然災害を経験した兵庫県が、国に対して意見を述べないのか?などの意見が相次いだ。
県:(地元判断、立場にない、を繰り返すのみ)
一番安全なのはひとたび重大事故が起これば取り返しがつかない原発を、再稼働をせずにやめていくことというやり取りのなかで副課長が「原発の是非については、なければ原始時代に戻ってしまうがそれでいいのか、ということもあるので(一概になくせとはいえない)。」というような発言があり、参加者から「いまどきそんなことを言うなんて勉強不足」と失笑を買った。
参加者:シビアアクシデントを想定した訓練の規定は?
県:県にも関西広域連合にもない。
丸尾議員:
・大阪や滋賀はデータを見て国に申し入れをする判断をした。兵庫県もデータを取り寄せ、事実に即して判断し、適切な申し入れを国にすべき。
・福島原発事故原因として地震による配管破断が指摘されている。福井の原発群に対しても、事実に即して評価、判断すべき。
参加者:「防災対策の知見には人と未来防災センターの専門家もいる」と言うが、原子力関係の専門家はいないのではないか?
県:京大原子炉実験所の釜江克宏教授。
※「311で原発が津波や地震に耐えられない可能性が出てきてショック」とお考えの方のようです。