コンセントの向こうは原発!
私たちは、関電包囲、デモ、集会、講演会、学習会、映画上映会、裁判、株主総会、様々に闘ってきましたが、関電は原発推進を改めようとはしません。6/28の関電株主総会に出席し、役員たちの顔を見、その発言を聞き、彼らの原発依存体質の根深さを痛感しました。
関電はその電力独占にあぐらをかき、どんなに反対があっても無視し、私たちの電気代で原発を推進してきました。昨年4月までは、悔しくても関電の商品である「関電でんき」を買わざるを得ませんでした。でも、今は違います。「関電でんき」以外にいろいろな新電力と契約することができます。
関電は、節電や電力自由化で電力販売量を減らしてきました。販売量では全国第3位に転落しています。
2017年5月末、関電から新電力への切り替え件数は約83万6000件に達していますが、東電の205万7000件と比べれば、まだまだ脱関電している人は少なく、関電は「ホッ」としています。
https://www.occto.or.jp/system/riyoujoukyou/170609_swsys_riyou.html
原発反対の世論調査では、多いときで8割、少なくても6割の人が脱原発でした。単純に考えて、全国で約6253万件の契約者のその半分でも新電力に切り替われば原発推進電力会社の経営は傾きます。
しかし、期待に反して新電力への切り替えは進まず、5月末で395万4900件、全体の6.3%でした。
新電力切り換えアンケートでも約4割の人は切り替えにメリットがないとして旧電力に残留すると表明。
このような状況下、2017年4月から、組合員約168万8000人の「コープこうべ」が電力共同購入に参入しました。事業エリアは、兵庫県、京都府、大阪府北部にまたがっています。
http://www.kobe.coop.or.jp/about/organization/info.php
わずか3ヶ月間で1万5000世帯が関電から離脱し、「コープでんき」に切り換えています。
このエリアで「脱関電」の勢いを続けなければなりません。
関電のスイッチング件数が100万、200万件と増えていけば、関電の経営に大きな打撃を与えることができます。原発依存経営を続ければ会社が成り立たなくなるというとこへ追い詰めなければ、関電が原発依存経営を改めることは絶対にないと思います。
電気代が高い安いの問題だけではなく、原発の電気は嫌だということが大事です。とはいっても料金も気になりますね。各社の電力料金は、多く使うほど安くなるメニューが多く、これでは電力大量消費を誘導するようなものです。「コープでんき」は低消費の家庭でも関電よりは年間で少しはお安くなります。大阪ガスの電気だと低消費家庭は年間でとても高くなります。それやこれや色々勘案して、今「関電でんき」を使っている方で「どこにしていいかわからない」「よく知らない会社だと不安」と言う方は、後でより望ましいと思うところに乗り換えるのも簡単、申込だけでOKですから、新電力入門としてとりあえず「コープでんき」というのもありではないでしょうか。シミュレーションができるサイトで、一度ご検討ください。
最後に、原発の電気じゃないからとか安い電気に変えたからとかで、いくらでも使うのはやっぱり考え物。エネルギー消費の拡大はひいては様々な資源の消費拡大、環境負荷の増大にもつながります。省エネ、節電も忘れずに。