雨に濡れ咲く花の、艶っぽい姿から、柔らかな春を感じる。墨泉光院坂の下り始める場所に、道路に向かって枝垂れている桜がある。満開には、あと2,3日かかりそうだ。枝が柔らかく枝垂れているものを広義では、枝垂れ桜と言っているが、狭義では、エドヒガンから生まれたシダレザクラを指してそう呼んでいたそうだ。そして、坂を下り切った場所にある、家の生垣の中に一本のオカメ桜があり、毎年花を咲かせる。オカメ桜は、カンヒザクラとマメザクラを交配して、イギリスで作り出された品種を逆輸入した桜だった。スズランのようなベル形の花で、白い花弁の先端に緑色の斑点を付け、下向きに咲かせているスノーフレークを見つけた。春の訪れを告げる鐘の音が聞こえて来そうな花だった。この花は、スノードロップの花とよく似ているので間違い易いのだが、花茎にスノーフレークは、数輪の花を付けるのに比べ、スノードロップは、一輪だけなので見分けられる。道端の枯草の間から顔を出して、ヘビイチゴ『蛇苺』のみずみずしい黄色の花が咲いていた。
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