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Author:人生まだまだ
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今朝は、鉄ちゃんになる。

今朝は、鉄ちゃん『鉄道ファン』になって、京成電車の虜『トリコ』になった。本佐倉城跡の丘が見える田園の中を歩いていると、一段盛り上がった鉄道を、ブルートとホワイトのツートンカラーの流線型京成スカイライナーが、優雅に走って来た。成田空港から上野駅まで運行する特急で、時速160kmで走行し、36分で都心と空港を結んでいる電車だ。丁度、通勤時間帯に入ったのか、8両編成と6両編成の電車が、上下線で行き交っていた。車両は、通勤型車両の主力となっていると言われている3000型と3400型の電車で、いずれも車体に赤と青のラインが入った車両だ。電車は、酒々井駅と大佐倉駅間の田園の中を走行する姿を撮影した。色々な方向から撮影していると、何か夢中になっている自分が、可笑しくなって、少し鉄ちゃんの気持ちが理解したような気分になった。

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寒くても、晴れた日は、何かが待っていそうで、楽しみにウォーキングへ出る。

町の一番高い所を走る国道R296の向かいにある丘の上から、東の方角を望むと、まだ暗く影になった、町の中心の家々が立ち並ぶ先に、山形にオレンジ色を放った太陽が昇って来た。思わず、手を合わせて拝んだ。何の意味なく採った動作は、体が自然と太陽の恵みを感じている、本能的なものだったかもしれない。寒さが厳しくても、晴れた日の朝は気持ち良く、何かが待っているような、楽しみを期待しながら、ウォーキングに出かけられる。農業が盛んの町だけに、田畑が多く、冬枯れのこの季節は、何処の景色をカメラで捉えても、広々とした大地が主役だった。そして、春になったらこの大地も緑に包まれ、芽吹く草花によって景色も生き生きと蘇る事だろうなどと、想像しながら歩いていると楽しい。去年は、この場所にこんな花が見られ、そして、この川では産卵で遡上する魚がみられた。そして、今年はどうだろうか、などと期待が膨らむのだった。

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気持ちまで凍りそうな、底冷えのする朝。

白い世界が目の前にあった、と言っても雪が降ったわけでなく、霜が降りて真っ白になっているのだ。何もかも凍っていた。道でさえもコチコチになっていた。道端の枯草が、白い花を咲かせ変身していた。エノコログサは、白い毛虫のように見え、オオオナモミは、金平糖のように見え、そして、コセンダングサは、タワシの様に見えた。葦の穂先に止まって鳴いていたホオジロは、寒い寒いと言っているように聞こえた。しかし、日本海側の各地で、連日による降雪で難渋している様子を、テレビのニュースで報道されるのを見るたび、雪の降らないわが町では、寒い位で泣き言を言うなどは、贅沢な事だろう。この所の物価の値上げは、ガソリンから始まって、とうとう生活を圧迫し出す食料品やガス、電気まで値上げの連発で、主婦の話題どころか、ウォーキング仲間の男連中までの話題に上って来ていた。気候の寒さより、物価値上げの影響の方が、身に染みる寒さになってきているようだ。

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印旛の大地に、365日毎朝、宝珠院の鐘楼から鐘の音が響き渡る

365日、毎朝午前7時になると、撞木で梵鐘を撞き鳴らす、重く余韻が残る響きが伝わって来る。町の中、田んぼの畦道、野山の中、何処を歩いていても聞こえて来た。何処の寺で鳴らしているのか、数年前から興味を持っていたので、ウォーキング仲間に尋ねてみても、大佐倉にある寺だと言うだけで、場所や寺の名前は分からなかった。どうした事か、今朝思い立ったように訪ねてみる事にした。スマホで検索すると、京成の大佐倉駅の近辺に5、6寺あったので、そこまで行って、出会った人に聞いてみようと、出たとこ勝負で歩いて行った。家から40分ほどで大佐倉に着いた。早朝だったので、外に出ている人も無く、困ってしまい、ある家に入って行って、犬にけたたましく吠えられていると、やった、家の中から人が出てきた。親切な人だったのでホッとした。その人から目的の寺を聞きだすことが出来た。『大櫻山宝珠院』という、真言宗智山派に属し、本尊は大日如来、宗祖は、弘法大師空海であった。場所は、京成大佐倉駅上りホームから右前方の小高い丘の上にあった。この場所から、酒々井の町まで、梵鐘を撞き鳴らす音が、響いて来ていたのだった。

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初めて、イソヒヨドリの撮影に成功する。

今朝はどうした事か、イソヒヨドリや、たまに見かけるが、ジョウビタキのオスとメス、アカハラ、シロハラが、いっぺんに出会うことなど滅多にない事が団地の中で起こった。団地の周りは、林や谷津田が多くあり、まだまだ自然が多く残っていたので、不思議な事ではなかったが、私にとっては珍事だった。イソヒヨドリは、イソと言うので海辺の鳥だと思っていたら、市街地で暮らすものもいることが分かった。あまりの興奮のため、イソヒヨドリの写真を撮るために、滅多矢鱈にシャッターを切りまくったが、まともに撮れた写真は、たったの二枚だけだった。出会うウォーキング仲間に、自慢の写真を見せながら、へぇー凄いな、俺も始めて見る鳥だ、綺麗な鳥だなどと言う声を聞くたびに嬉しくなって『ドヤ顔』になっていた。まるで、子供の頃、皆より大きな鮒『フナ』を釣り上げた時、皆より木の一番高い所まで昇れた時、面子を誰よりも多く持っている事で、自慢顔をしていた頃の自分が、そこにいるような思いがした。まだ自分には、童心の気持ちが残っていたのか、歳を取って童心に戻って行っているのか、嬉しいやら、悲しいやら、複雑な気持ちだった。

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立ち枯れた景色の中で、必死に生きる鳥たち

午後に晴れ間が広がると言う天気予報であったが、厚く曇った空からは、想像が出来なかった。歩いていると、突然『あられ』が降って来た。上空の大気が、相当冷えているのだろう。あたりに散らばった空からの白いメッセージであった。相変わらず冬枯れの乾き切った景色は、全くの色気は無かったが、その中で少なくなった餌を求めて、鳥たちは必死に生きていた。メジロは、榊の実を、ヒヨドリは、カラスウリの実を、シジュウカラ、エガラ、カシラダカ、アオジは、葦に巣くっている虫を、ムクドリ、カワラヒワは群れになって、ヒツジ田の中の土を、くちばしで掘り、何やら餌を見つけ出していた。川の中では、カルガモやイソシギは、川岸の草や虫を、水中に潜ってオオバンは水草を、カワセミや鵜は小魚を追っていた。寒い冬の過ごし方を研究して来た人間は、今日に至るまでの紆余曲折の努力の結果、暖房の利いた部屋で、ぬくぬくとした生活をしていた。

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本佐倉城跡へ向かう

今朝は、本佐倉城跡に向かって歩いて行った。途中、酒々井小学校があるのだが、AM7時前だったためか、生徒の姿はなかった。丘陵の急坂を下って行く途中で、後を追って来たように、背中に陽射しが当たり、太陽が顔を出した。城跡のある丘に向かって真っすぐに伸びた、乾き切った道を歩いて行く。障害物一つない目の前に広がる景色は、清々として気持ちが良かった。その反面、田圃を渡ってくる風は冷たく、首をすくめて歩いた。そして、東光寺ビョウと呼ばれている丘陵の、東山虎口から城跡内に入った。当時城内で重要な郭があったと言われている城山をひと回りして、最近整備された案内所やトイレのある城跡入り口から出て、元来た道を戻った。途中、真言宗智山派の勝蔵院へ寄った。本尊は不動明王で、本堂に木造の座像があり、また山門の両側には仁王像が祀られている。境内に二本の葉を落として裸になった、大きな銀杏の木があった。

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終点の見えない、真っすぐに伸びた道

丘陵の高台に立ち、寒風を受けながら遠方を望む。手前の林から遥か彼方に水色に染まる筑波山が眺められた。カメラの望遠を伸ばしていくと、頂上の鉄塔や、中腹にあるロープウェイの駅舎が見えた。富士山は、方角が違うので残念ながら眺めることは出来なかった。こうした景色は、冬期の大気が澄んでいる時にしか見られない。田んぼの中に終点が見えない程真っすぐに伸びた一本の道があった。乾き切った道には、くっきりと車の轍が残っていた。人生がこの道の様に、何の障害物も無く、真っ直ぐに進み、振り返ると、歩いてきた過去がくっきりと顕れたら、幸せだと感じるだろうか。いや、一度の人生だったら、沢山の障害にぶつかり、悩んだり、絶望したり、障害を乗り越え、喜びを味わったり、一喜一憂して、自分と言う自分に評価を下しながら進むグニャグニャ曲がりくねった人生の方が、生きてきた実感があって、幸せを味わえるかもしれない。そんなことを考えながら歩いていると、道の中ほどまで来ていた。人生はすでに、それを越えていた。

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いつものことを、いつものように、何が面白いのかって、行って見てのお楽しみ。

今朝は、少し雲が多い天気になった。毎日変わらぬ、無彩色の枯野の広がるモノトーンの世界の中を、相変わらず、変わらぬウォーキングを続けている。何がそうさせるのかとよく聞かれるが、出掛ければ、何かが待っているからと、いつも答えている。日頃、川の堤を歩いていたにもかかわらず、見落としていたのだろうか、高崎川でイグサ『イ草』を見つけた。イグサと言えば、すぐに思い浮かべるのは、畳表を作るのに使われるものと覚えている。現在は、和室のある家が少なくなったので、畳と言っても、まして材料となるイグサまでは知る人は少ない事だろう。我が家は、二部屋が和室で、現在、畳は日焼けして茶っぽくなってしまっているが、畳表を替えた時は、青臭い懐かしい匂いがしたものだった。新しいものは、すべて清々しくて良いものだといって、昔から、『女房と畳は新しいものが良い』などと豪語していた、男性本位の封建時代に使われていた言葉などもあった。今の時代にそんなことを言ったら、世界中の女性からバッシングを受けるだろう。

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鳥たちの顔の表情が、実に面白い。

鳥たちの姿を、カメラのファインダーを通して覗いて見ると、実に表情豊かで面白い。体を寄せ合って、何やらおしゃべりをしているカワラヒワ、警戒心の強い百舌鳥は、枝に止まる度、誰かが後をつけているかと振り向く動作をする。お前、こっちへ来るなと、鋭い目つきで相手を威嚇するカケス、くちばしで、夢中になって落ち葉をかき立て、餌を探し回っていたシロハラは、何か用事かいと、一瞬立ち上がった。道路の上を跳ね回って餌を探しているセグロセキレイは、周りが気になるのか、尾羽を上下に忙しなく動かしておちつかない様子だ。肉眼では気づかない、鳥たちの表情をカメラで追う。

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