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Author:人生まだまだ
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神代の時代があったとしたら

神代の時代があったとしたら、その時代から、現代の世の中は、すっかり変わってしまったと、変わることなく大空から眺めてきた太陽は、そう嘆くだろうな。何億年、いや、何十億年か、分らないが、途方もない年月を過ごしてきた、目の前にしている太陽から見ると、人間の存在など、浜辺の一粒の砂にも満たない存在なのだろう。そう感じた瞬間太陽に向かって、両手を合わせていた。何が変わったのだろうと、考えてみると、いや、考えることさえ、恐れ多い事だろうが。感じるところ、私なりに思うに、人の心が変わってしまったことだろう。昔は、少なくとも、自然の恵みに感謝して、生活をしていた。そして、自然を敬い、そして恐れていた。現在は、至便さを追求するあまり、人工的なものばかりで、悲しいかな、自然の存在を忘れてしまっている。


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良いことがあるのかな、吉祥草を見つける。

この所、急激に、朝の気温が冷え込んできた。襟元から、遠慮なく、すうすう入り込んでくる、冷たい空気に身震する。ちょっと身を縮めて、歩いていると、いかにも年より臭く見えそうなので、意識しながら、グッと胸を張って、少し歩幅を広めに取って歩いて行く。4~5歳若く見えるだろう。などと、独りよがりで歩いて行く、竹林の入り口で、初めて出会う、珍しい花を見つけた。吉祥草(キチジョウソウ)という花と果実である。関東以西の林内に自生し、地下茎が長くのびて広がり、細長い葉が根元から出る。ヤブランにやや似た花で、茎は紫色、花は白い花で、果実は赤紫色をして、地下茎でつながっていて、、両方が同時に見られる。吉祥とは、元来,幸福,繁栄を意味することで、めでたいこと,また,幸先のよいことなどという事なので、今日は、良い事がありそうだ。


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浮橋が掛けられた池で

森閑として、こんもりと茂る森。池は、水面に、周辺の景色を吸い込んで、鏡の蓋をした。池の真ん中に架けられた、浮橋を渡る足音が、澄んだ大気を破ってしまったが、すぐに、森の静寂に、飲み込まれ、消えて行った。森の上から、顔を覗かせた太陽は、その姿を水面に映し、ふたつの輝きを放った。目に飛び込んできた光が、網膜を直撃し、目が眩んだ。入り江で眠っていたカモが、足音に目覚めたのか、あるいは、驚いたのか、突然、羽音を立てて飛び出すと、、水面を滑るようにして、飛び去って行った。道沿いに生えた、コブシの木の実が、赤く熟れ、そのの実を目当てに、鮮やかな、オレンジ色の胸毛をした、キビタキが飛んで来て、啄んでいた。静寂な世界、生き物たちが自然に暮らす、平和な世界、このまま壊さずに守ってやりたいものだ。



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見落とされる道端の草花にも愛情を

曇りがちの、少し肌寒い朝を迎えた。これから、日に日に寒くなって行くのだろう。服装も、薄手のジャンバーから、厚手に、帽子もメッシュのものから、ハンチングに変えた。そして、用心のため、軍手を尻のポケットに入れた。これで万全だった。晴れた日は、目新しいカメラの被写体を探し回るため、ついつい、日頃目にしている植物を、見落としがちだった。枯れ草が目立ち、色気のなくなった道端に、色を添えている、赤紫色の蓼の群生を見つけ、腰を下ろして、じっくり観察して見ると、中々可愛い花だった。蓼食う虫も好き好きだなど言われているが、その通りのようだ。特に目を引いたのは、エンジェルトランペットなどと、素敵な呼び方をされている、キダチチョウセン朝顔≪ダツラ≫だ。トランペット形の花が、枝から、沢山ぶら下がっていた。そして、その向こうには、セイタカアワダチソウの群生が、黄色の波となって、押し寄せて来るように見えるほど、咲いているのが見えた。

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風土記が丘の埴輪たち

平日のためか、あまり人の姿はなく、自然を満喫するには、最高の条件だった。おや、突然現れたのは、埴輪の群団、いろいろな装束を付けて、こちらを窺って、今にも話しかけてくる様子を示していた。きっと話が出来たなら、古墳時代の暮らしの様子が、聞けたろうに。この周辺には、古代、豪族が住んでいたのだろう、沢山の古墳が、各所に見られた。クヌギの大木の下に置かれた、一組の白いベンチに、座る人の影も無く、一入静寂を、さらに深めているように感じた。

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小春日和に誘われて

小春日和に誘われて、近くにある、房総風土記が丘へ出かけて行った。暖かな日差しの降り注ぐ、クヌギ林の小道を、しばらく散策しながら歩いて行くと、一面芝生が敷かれ、ゴルフ場のフェアウェイに出たような、パッと開けた場所に出て来た。歩いて行く正面に、白壁の洋館が現れた。建物は、旧学習院初等科正堂で、この地に移設されたという事だった。

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神聖な時、荘厳なドラマの始まります。

神聖な時、荘厳なドラマの始まりです。黒々と恐ろしい姿で横たわる、怪獣を想像させる舞台上で、オレンジ色に染まった背景に、黄金の姿で現われた主役は、静々と立ち上がった。霊験あらたかな、陽光の優しい手が、差し伸べられた、静寂な世界は、今、目覚めの時を迎えようとしていた。時の告げ鳥が、かん高く一声を発し、静寂を破ると、舞台の背景は、鼓動が伝わってくるほどの勢いで、まばゆい情景を映し出した。まるで、世界の創造期を思わせる、新鮮な現実に、感動を覚える。一日の始まりの儀式が、厳かに行われている場面を、ただ一人で、立ち会っている充実感に浸る心地よさは、得も言われぬ喜びであった。

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濃溝の滝へ

今朝は、早起きをして、最近、房総半島の、観光スポットの一つとして、ニュースになっている濃溝の滝へ行ってきました。平日にもかかわらず、大勢の人が、観光にやって来ていました。観光バスも、何台か見えていて、バスツアーのコースとして指定されているとか、驚きました。物見高い国民性が、如実に表れているようです。濃溝の滝が、こんなにも有名になったのは、インスタグラムに投稿された一枚の写真だったとか、その写真は、この世のものとは思えない、朝夕の絶景が収められていたという評判が、今日に至ったようだ。実際、季節により、時間帯により、この滝を撮影したならば、とても幽玄的なシーンが撮影出来そうだった。しかし、昼間、沢山の観光客が、押しよせている中では、せいぜい、人の間から撮影できるのは、この程度の写真が、精いっぱいだった。早朝、誰も居ない時間に撮影出来たら、きっと良い絵が撮れるだろう。

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日本酒の蔵元

我が町に、300年も続く日本酒の蔵元がある。ウォーキング途中、立ち寄ってみたが、早朝のため、入り口に、ガス灯に似せた街灯が点っているだけで、人影はなかった。遠くから眺めると、瓦屋根の軒下に、大きなハチの巣があると思ったら、杉玉だった。間もなく、杉の葉で作られる真新しい緑色の杉玉に変えられるだろう。緑の杉玉は、新酒が出来たことを知らせる役割を果している。蔵元の目玉として、古民家を新潟から、一年の歳月をかけ移築したと言われる、『まがり家』があり、お酒のアンテナショップとして使用されていた。そして、屋敷の土手は、酒甕を積み上げて造られ、工場の周りを、瓦屋根を付けた板塀が、長々と囲んでいた。塀の向うに、十月桜が、満開に咲いていた。

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陽射しの眩いクヌギ林を行く

天高く晴れた空に、浮かぶ雲さえ、のんびりと感じる朝、優しい日の光が、暖かく射す、すっかり葉を落としてしまった、クヌギ林の真ん中を通る道を歩いて行く。ここは、昔、城のあった場所に造られた、城址公園になっている。広い公園だが、散歩や、ジョギングをしている人は、ほんの二組ほど、会っただけだった。城の本丸跡地に残る郭は、青々として芝生に覆われ、広々とした中庭になっている。そして、郭の上に植えられた桜は、大きく育ち、春はお花見の名所となり、見事に咲いた花を愛でながら、大勢の人で賑わう場所であった。郭の一番高い所に、展望台があり、その場所から、眺めると、田園の広がる中を、滔々と流れる、印旛沼に注ぐ高崎川が望める。そして、運が良ければ、遠く富士山が望める日もあるという。と言うことは、西に向いている場所なので、夕景も素晴らしい眺めになるだろうと、想像が出来た。すっかり晴れ渡った、空から注ぐ光は、暖かかった。

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