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Author:人生まだまだ
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晴天続きの朝のウォーキングは、空気は美味いし、気持爽やか、足取りも軽くなる。

ここ2,3日の晴天続きの朝のウォーキングは、空気は上手いし、気持ち爽やかで、自然と足取りも軽くなる。特に気分が良いのは、遥か遠くまで、広々とした景色の独り占めは、この上に無く満足、満足であった。歩いていて、面白いのは、景色は変わらないのだが、青空の舞台に浮かぶ雲は、生き物のように、一時としてじっとしている事はなかった。時間の経過と共に、魚の形になったり、動物に似た形になったり、人の顔になったり、巨大な船になったり、離合集散を繰り返し、題名のない劇を演じていた。気流の動きは風になり、真っ白な雲を運んで行き、地上では、ススキの穂を撫でていた。緑色に染まった穭田の真ん中を、前方に見える丘陵に向かって、まっすぐに伸びた道を眺めながら、これから残りの人生が、障害があって曲がることなく、目の前のこの道のように真直ぐに過ごせるように祈った。春夏秋冬、季節は巡って来るが、日々進む、片道切符を渡された人生は、どの駅で下車するのか、誰も分からなかった。

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陽が昇ると、空に掛かったカーテンを引くように青空が広がって行った。

日の出が段々遅くなり、この所はAM6時半近くならないと太陽は顔を見せなかった。日の出前は一段と寒さが募り、一桁台の気温が続いていた。陽が昇ると、空に掛かったカーテンを引くように青空が広がって行った。道路から丘陵に沿った谷津田の奥深くまで、黄色と薄緑が織りなす穭田が広がり、その真ん中を蛇がくねっているように水路が走っていた。そして、谷間の中を丘陵に沿って続く道は、普段から人通りが少ないため、枯葉が積もり、場所によっては、ジュータンを踏むようにフカフカしていた。そして、谷の両側の丘陵が風除けになり、陽射しが当たる道は、暖かく心地よかったが、向かい側に伸びる日陰の道は、寒々としていた。写真を撮りながら、30分程で谷を抜け、東関道が走る場所まで出て来た。今度は、高速道路に沿って、パーキングのサービスエリアに向かって歩いて行った。そこには、スターバックスがあり、時たま立ち寄り、コーヒーを飲みながら、車を利用する人々が発する喧噪の世界に浸っていた。

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紅葉の進む景色の中、スカイライナーが走り去って行く。

暖かく穏やかな小春日和の中、お気に入りの本佐倉城跡の東山にやって来た。北方遠く水色に染まった筑波山が望めた。この季節から冬の晴れた日にこの景色が望めるのだった。東山に上って来る途中で、木に絡んだ蔓の先に黄色く染まったツルウメモドキ『蔓梅擬き』の実が見られた。そしてこの先、実は熟して来ると割れ、中から色鮮やかな赤い種子が出て来る。山の上から見える丘陵は、所々橙色や茶褐色に染まり、紅葉が始まっていた。地上は草紅葉で染まり、その中間に京成電車の線路が横切り、眺めている時に、眼下をスカイライナーと通勤電車がすれ違って行くのが見えたので、急いでカメラの電源ボタンを押し、構えて、何枚かシャッターを切った。なんとか上手く撮れた一枚がありホッとした。印旛沼の放水路のある西方を望んでいると、東から射す陽射しが背中から全身に当たり、ぬくぬくとした温かさが心地よかった。

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初冬の季節を飾るサザンカの花

今の季節、菊花と共に、色づいた葉を落とし、裸になりつつある落葉樹の間で、ピンク系の彩りを放ちながら、寒い季節の中に、ほんのりとした暖かさを与えてくれているのは、サザンカ『山茶花』の花だった。サザンカは、ツバキ科の常緑広葉樹で、漢字表記の『山茶花』は、中国語でツバキ類一般を指す山茶に由来し、山茶花本来の読みである『サンサカ』が訛ったもののようである。サザンカの自生種は、花色が淡い桃色を交えた白色で、園芸種として改良したサザンカは、濃い紅色や白、ピンクなど様々な色が作られている。サザンカの開花は晩秋で、冬に向かって咲くので寒さに強いかと思いきや、意外と寒さに弱く、開花時に寒気に遭うと、花が落ちてしまうことがある。また、ツバキとサザンカの違いが分からず、皆ツバキと言う人や、サザンカと言う人がいるが、それぞれの見分け方がしやすいのは、晩秋から咲き始めるのは、サザンカであり、サザンカの後に咲くのがツバキと開花する時期が前後する事と、一番見分けやすいのは、散った花びらが、バラバラになっているのが、サザンカで、花びらがそのままの形で落ちているがツバキである。そのほかでは、葉の裏で咲くのはツバキで、葉の上で目立って咲くのはサザンカである。

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菊の季節、色とりどりのスプレイ―菊が咲き誇っている。

菊と言えば、皇室の家紋、菊花の品評会、菊人形、仏花など、高貴なものから観賞、そして葬儀や墓参りまで、多種多様に使用されている。日本には、野菊と呼ばれているものは自生していたようだが、いわゆる鑑賞するような『菊』と呼ばれるものは存在していなかったようで、平安時代の頃に中国から伝来したと考えられている。そのことを実証していると思われるのは、『万葉集』に157種の植物が登場するのだが、『菊』を詠んだ歌は一首も無く、それ以前の飛鳥時代、奈良時代の日本に菊が無かった事を暗示しているようだ。その後、平安時代に入り、『古今和歌集』に菊を題材に、たくさんの歌が詠まれている。と言う事で、菊は外来種であった。それなのに、どうして菊が、日本の皇室の家紋になったのか調べてみたところ、鎌倉時代に後鳥羽上皇が身の回りのものに菊の模様を施したことにより、その後、天皇や皇室の紋となったようだ。また、菊は平安時代に、宮中で菊の節句と呼ばれる重陽の節句『旧暦9月9日』が行われ、明治時代まで行われてきたと言う。そして、現在、名称を変えて皇室園遊会『観菊御宴』として行われている。菊に関して世界と日本の習慣として共通している点は、ヨーロッパ諸国では、白菊が墓参に、中国、韓国でも葬儀の際に使用されている事。しかし、日本においては、病室へ『見舞いの花』としては、嫌われている。

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朝陽眩しい、丘陵に沿った落ち葉の積もる細道を、姿を隠した秋を探して歩いて行く。

眩しい朝の日射しを全身に浴びながら、丘陵に挟まれた谷間の中、山陰は、まだおそらく気温は一桁と思われるので、陽射しの当たる側の道を歩いて行く、ぬれ落ち葉が重なり合って道脇に積もり、うっかり踏みつけると、足元をすくわれ滑りそうになる。風はないのだが、頭上から音を立てずに、落ち葉が次から次と、はらはらと散り落ちて来る。道端では、朝陽を浴びて花開く、ホトケノザ『仏の座』、ノゲシ『野芥子』、ミゾソバ『溝蕎麦』など、そして、這いまわるアレチウリ『荒れ地瓜』と、ガガイモ『蘿藦』とクズ『葛』の蔓が絡み合い、道の一部を塞ぐほどだった。丘陵が膨らんで、カーブした道を歩いていた時、木々に周りを囲まれた陽だまりの場所で、遠目に紫色した花の咲いている草を見つけた。はじめホトケノザかと思ったのだが、近づいて行って見つけたのは、スミレ『菫』だった。スミレは春と言うイメージが強かっただけに、11月にスミレかと、驚いた。これも温暖化の影響なのか。

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野イチゴと言えば、初夏のものと思っていたが、当地で始めで出会ったフユイチゴ『冬苺』にビックリ。

冷たい空気の中を通って届いて来る、僅かに暖かく感じる朝陽を受けながら、水色の帽子を被ったボッチを横目にして歩いて行くと、総合公園はすぐ目の前に至る。昨年までは、公園の入り口には、当地で数少ないギンモクセイ『銀木犀』や、マテバシイや、ヤマモモの大木が数本あったのだが、見事に切り払われ、道路から見える公園の入り口は、床屋に掛かったようにすっきりとして、見通しが良くなったが、沢山の実をつけたマテバシイやヤマモモの赤い果実をつけた、年輪を重ねた木々の無くなったことに一抹の寂しさを感じたものだった。総合公園から続く谷津田の入口まで来ると、正面に丘陵の上に昇った朝日とご対面、朝陽を身体じゅうに受けながら、枯草の折り重なり、歩きにくい丘陵に沿った田んぼ道を通り抜けて、農道に出て来ると、いつもボタンクサギ『牡丹臭木』が見られる場所の窪地に、赤いものが見られたので、泥濘に足を取られないように下りて行くと、何と、見つかったのは、当地で見る初めてのフユイチゴ『冬苺』だった。キイチゴの仲間で、珍しく冬に実を熟すので、イチゴなのに『クリスマスチェリー』などと呼ばれていた。摘まんで食べたが、酸っぱかった。

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朝日を浴び、谷津田の中の秋を楽しみながら、枯葉の散る小道を行く

どうやら季節は秋を通り越して、初冬の小春日和の温もりを感じる季節に入ってしまった。今朝は、谷津田の開けた場所で、朝陽とご対面、薄くかかっていた雲の影響なのか、大きな太陽だった。陽射しが、放射冷却で一段と冷え込んだ地面に当たった場所から、水蒸気が煙のように立ち昇り、地面を這うように広がっていた。突然、コジュケイ『小綬鶏』のけたたましい鳴き声で、静寂が壊れた。しばらく鳴声が続いていたが、やがて静寂に飲み込まれて行った。谷津田の中では、所々、シロヨメナ『白嫁菜』が咲いているのが見られた。ヨメナを野菊と呼んでいる人がいるが、実際は、野菊の一つがヨメナである。花は、白と薄紫色の菊の花を付ける。また、枯れた葉の下に隠れるようにして、黒く熟した実を茎から伸びた花柄に、3、4個ずつ固まって、ぶら下げていたナルコユリ『鳴子百合』や、鋭い棘の生えた蔓に、真っ赤な実をつけていた、サルトリイバラ『猿補茨』が見つかった。

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ダリアの王様、見上げるほど背丈の高い、皇帝ダリアが青空のキャンバスに大きく花開く。

一日、一日と寒さが募る中で、身を縮めて歩く人間と違って、元気に花を咲かせる植物たちがいた。今の季節、ウォーキングで特に目を引くのは、コウテイダリア『皇帝ダリア』だった。原産地はメキシコ、中米で、草丈が3~5m位になり、ダリアの中で一番大きいので、『皇帝』の名が付いたのだろうと言われている。また、短日植物『日照時間が短い環境で育つ』ので、11月に花を咲かせる環境としては相応しいのだろう。しかし、南米育ちなので寒さに弱く、霜に当たると枯れてしまう恐れがある。見上げた先に咲く薄紫色の大輪の花を楽しむのも今の時期だけです。ほかに、シロダモ『白だも』が、黄褐色の花を咲かせている。この木の特徴は、春に垂れ下がった茶色の新芽の葉を付け、雌雄異株の常緑樹で、花が咲いた雌株に翌年の秋に赤い実をつける。花が咲いてから一年もかかって果実を実らせるのだった。落葉性の蔦に対して、キヅタ『木蔦』が、茎の先に黄緑色の沢山の小花を集めた集合花を付けていた。落葉性の蔦『ブドウ科』に対して、常緑性で冬でも葉を見られるので、『冬蔦』とも呼ばれている。寒さに向かって咲くサザンカ『山茶花』など、これから楽しめる花もある。昨日の、『一両』から『万両』の名前の付いた植物の紹介をしましたが、植物博士のTさんから、『億両』もありますよと、情報が入りました。ミカン科のミヤマシキミ『深山樒』と言うそうです。

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植物に『一両』、『十両』、『百両』、『千両』、『万両』と呼ばれるものがある。面白いね。

マンリョウ『万両』の実が色づき始めた。常緑の小低木で、真っ赤になる果実が緑の葉とコントラストが美しいのと、名前が目出度いと言う事で、正月の縁起物として、センリョウ『千両』と一緒に飾られる習慣がある。『千両、万両』があるのならば、『百両』もあるだろうと調べたら、ありました。常緑で、同じく冬に赤い実をつけるカラタチバナ『唐橘』と呼ばれ、やはり正月の縁起物とされていた。さらに、『十両』も見つかった。ヤブコウジ『藪柑子』と呼ばれる、日陰や寒さに強く、栽培がしやすい為観葉植物として人気がある。上記のものと同じく冬に赤い実をつける。また、ヤブコウジは、縁起物として扱われた経緯から、落語の『寿限無』に出て来る、『ヤブラコウジ、ブラコウジ』の台詞の中にも登場している。この際だから、『一両』もと調べたらあった。アリドオシ『蟻通し』と呼ばれる常緑の低木で、枝に細長い棘があり、蟻でさえ貫き通すと言う所から、その名が付けられたと言う。先人たちは、植物を使って、面白い名前を付けて、縁起物を作り、生活の中に取り入れていた様だ。

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