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Author:人生まだまだ
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この茨に猿が引っ掛かると動けなくなると言うので、猿捕茨という植物がある。

実りの秋を迎えているこの季節、野道を歩いていると、大小いろいろな色や形の果実が目に付く。そして、食べられるもの、そうでないもの、どちらともいえないものなど、ドキドキハラハラと楽しくもあり、覚悟も必要だった。葉をすっかり落としたサルトリイバラ『猿捕茨』は、茎に赤い実を付けていた。茨と言うので棘があり、この棘に引っ掛かると、猿も身動きが取れないと言う所から付けられた名前のようだが、もっと素晴らしい名前があった。別名サンキライ『山帰来』と言って、病気の人が山に行ってこの植物を食べたら、病気が治って帰って来たという話がある。しかし、実際この赤く熟した実は食べられます。実際食べてみた所、酸っぱい味がした。サルトリイバラは、日本の野草の中で最も解毒作用がある植物なのだ。ヤマブドウ『山葡萄』も見つかった。こちらは甘酸っぱい味で、少し渋みがあった。皮にはポリフェノールが多く含むので、ジャムに加工すると良い。外見から山ぶどうに似ているアオツヅラフジ『青葛藤』が、木からぶら下がった蔓に、沢山の紫黒色のヤマブドウの実に良く似た果実を付けていた。この果実は有毒で、多量に食べると、呼吸不全や心臓麻痺などを起こす恐い果実だった。ヤブミョウガ『薮茗荷』の実は、内には果汁も無く、乾燥していて、食べる事は出来なかった。

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白く清楚なシュウメイギク『秋明菊』が、風に揺れていた。

く清楚なシュウメイギク『秋明菊』は、細い茎の先に咲く花が重たいのか、少しの風でも揺れて、構えているカメラが重く感じるほど、揺れが収まるまで待たされた。実は、菊と呼ばれているものの、シュウメイギクは、アネモネの仲間で、菊とは関係ない植物である。そう言われてみると、花をよく見ると、菊と言うより、アネモネの花に似ている。昨年、すっかり姿を消してしまって心配していた、ヤクシソウ『薬師草』だったが、何と今年は、ここにも、あそこにもと言う位、沢山見られるようになった。原因は良く分からないが、この草は二年草なので、ひょっとすると、隔年ごとに咲くのかもしれないと思った。名前の由来は、薬師堂で見つかったからとか、花が薬師如来の光背に似ているからと言われているが定かではない。またこの草の葉や茎などを傷つけると、乳液が出る所から、別名『ウサギの乳草』と呼ばれている。花だけ見ているとハナニガナ『花苦菜』に似ていて、見分けが付かなくなりそうになる。

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ハーブガーデンコンサートを開催する。あいにくの雨で、室内コンサートとなってしまった。

本日は、酒々井ハーブガーデンで、オータムコンサートを開催した。曇りがちの天候で、いつ雨が落ちて来るかと心配していたところ、とうとう降り始めてしまい、急遽、隣接する中央センターのロビーでコンサートを開催することになった。現在ハーブガーデンは、ローズマリー、カモミール、レモンバーム、チェリーセージ、タイムなど、花の見ごろを迎えている。特にここのハーブ園は、他のハーブ園と比較してセージの種類が多く見られる。セージは、料理のスパイスとして好まれるほか、花は観賞用として、また、ドライフラワーとしても楽しめる。室内でのコンサートとなってしまったが、大勢の来場者で会場が埋まり、11時から四種類のサクソフォンを使用して演奏する『シエルサクソフォンカルテット』による明るく、楽しいコンサートが始まった。ディズニー曲から、アニメソング、懐かしいポピュラーソングや、歌謡曲に至るまで、日頃から馴染みのある選曲で演奏され、拍手喝采の大変な賑わいであった。午後は1時から、第二部の演奏があり、こちらも大変な賑わいだった。一部、二部合わせると、200名ほどの来場者があり、アンコールの声と拍手が上がり、とても充実したコンサートとなった。酒々井ハーブガーデンは、1993年に開園して今年で30周年を迎えた由緒あるハーブ園である。

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昆虫界最強のオオスズメバチ『大雀蜂』の巣を見つけて、ドキドキ、逃げ帰る。

林の中を歩いていた時だった。ブーンと響く音が、耳元に聞こえて来た瞬間、思わず手で払った。手に当たったものが下に落ちた。地面に落ちたものを見ると、オオスズメバチ『大雀蜂』だった。刺されなくて良かったと安堵した。近くに巣があるのだろうと、注意して、キヨロキヨロ巣を探しながら歩いていると、ブーンブーンと羽音が聞えて来た。羽音が聞えて来る方角を見据えると、巣があった。地面からすぐの、朽ちた木のムロに数匹のオオスズメバチが群れていた。刺されては大変、何枚か写真を撮って、恐々とその場所から離れた。昆虫界最強のオオスズメバチより、もっと怖いスズメバチがいる。それは、キイロスズメバチである。非常に攻撃的で、巣に近づいただけで、威嚇や攻撃を仕掛けてくる。スズメバチの中で、いちばん毒性が強く、年間人が刺される事が一番多い。また、スズメバチの中で一番大きな巣をつくる。最大で直径一メートルもの巣をつくり、個体数も1000匹に達することもあると言う。

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温暖化の影響か、我が町でも甘いウンシュウミカン『温州蜜柑』が実る。

子供の頃ミカンと言えば、小さくて、酢っぱい、そして大きな種が入っていて、ほとんど果肉が無いフクレミカン『福来みかん』と呼ぶものだった。後で知った事だが、これはミカンではなくタチバナ『橘』の一種であった。主に、フクレミカンの皮は、『陳皮』と呼び、七味唐辛子の原料のひとつとして使用されていた。現在は、温暖化の影響なのか、町の何処でもウンシュウミカン『温州みかん』が、枝もたわわになっているのが見られる。みかんの産地と言えば、静岡県、愛媛県、和歌山県と名前が挙げられるのだが、千葉県でも南房総市で『房州みかん』と呼ばれるミカンが盛んに生産され、出荷されている。林の落葉樹が葉を落とし始めると、木の枝に絡んだ蔓にぶら下がっているアケビ『木通』が見つかる。三枚の小葉がある所から、ミツバアケビ『三つ葉木通』と呼ばれるアケビが、口を開けていた。早速、蔓を手元まで引っ張って、ニ、三個採って食べた。ネットリした甘い果肉を取り出して食べ、中に入っいる沢山の種は吐き出した。

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自然が作った、水玉のネックレス

夜が明けた朝の冷たさに、思わず両手で、シャツの襟を引き上げて、第一ボタンを嵌めた。秋の夜長に見た夢の、続きを追って行くほどに、夢は薄れて覚醒する。まるで、目の前の景色を薄いベールで包み隠している靄が、腕時計の針が時を刻み、進みゆく速さに同調するかの様に、刻々と薄れて行った。すでに虫たちによる、秋の夜長のコンサートは終了して、客たちの姿も消えていた。昨夜、パラリと降った雨の雫が草に宿り、水玉のネックレスを作っていた。風が吹いても壊れそうな首飾りは、誰の襟元を飾るのだろうか。山の端から顔を出した太陽の陽射しが大地を照らすと、眠っていたチカラシバ『力芝』が、一斉に目覚め、両手を高く上げて、大あくびをした。今朝の大気の冷たさに、見た目少しの暖かさを覚える、コスモスのピンクの暖色に虫たちも同じく、暖かさを覚えるのだろうか、すでに虫たちの朝食が始まっていた。初秋の朝景色だった。

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他国では存在が無いという、希少価値の高い、ホトトギス『杜鵑草』

ある家の垣根越しにホトトギス『杜鵑草』の花が咲いていた。この植物は、良く見られるのだが、実は、他国ではほぼ存在が無いという貴重な植物で、大げさに言うと、日本で絶滅すると、地球で絶滅すると言う。ホトトギスの名前の由来は、花の紫の斑点が、鳥のホトトギスの胸にある斑点に見立てたという。林に沿った道を歩いていると、木々の間から赤と紫色した果実が覗いていた。自然の色は、人工的に作られた色と違って、自然が生み出した『赤や紫色』であってとても美しい色であった。赤い色の果実は、ガマズミ『莢蒾』である。果実は生食できる。味は甘酸っぱい。また、果実酒にすると赤ワイン色の美しい酒になる。もうひとつ、紫色した果実は、ムラサキシキブ『紫式部』である。一般的に、ムラサキシキブと呼ばれているものは、コムラサキで、垂れた枝にびっしりと紫色の果実を付け、直立した枝にまばらに実を付けるムラサキシキブと比べ、美しさがあるため人気があった。

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落花生の掘り起こしも済み、畑の中に、豆を乾燥させるためのボッチが作られた。

朝の気温が下がり、湿度が低く、大気が澄んでくると、町の一番高い所を走る、R296の一部の場所から、遠く北の方角に筑波山が望める。今朝は、雲一つなく真っ青に澄んだ空の下、空の水色よりさらに深い水色に染まった、西側に男体山、東側に女体山がくっきりと見える筑波山が望めた。さらにカメラの望遠を伸ばして行くと、山頂に建つ鉄塔まで見えた。町からは筑波山まで、車で2時間ほどの距離にある。現在農家では、町の特産である落花生の取入れが始まっている。掘りたての落花生は、実の半分ほど水分が含まれているため、そのままだと腐ってしまうので、落花生を乾燥させるためのボッチ『円筒状のもの』を作る。ウォーキングをしていると、あちこちの畑の中に作られたボッチがみられた。一番早く収穫される落花生『おおまさり』と呼ばれている、茹で落花生は、現在出回っているが、『半立』と呼ばれる、炒って食べる、食べることを止めるのに、後を引いてやめられないほど美味い、落花生の新豆が出回るのは、これからであった。間もなく味わうことが出来るだろう。畑の隅にあったザクロの木に、ぱっくりと口を開けた実が熟していた。ほとんど種ばかりだが、口に含み果肉をかじると、甘酸っぱい懐かしい味が、口の中に広がった。

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秋の味覚をメジロも味わっていた。

『チッチッ、チッチッ』とメジロの鳴声がしたので、顔を上げて見渡すと、柿の木の一枝に熟し柿があり、メジロがしきりと啄んでいるのを見つけた。実りの季節を迎えた今は、鳥たちにとって、これから迎える冬を越すための栄養補給をしているのだろう。警戒心の強い野鳥の動きは早く、ジッとしていないのでカメラのシャッターを切るタイミングが難しい。暗く影になった林の上から、太陽が覗いた。陽射しが伸びて来て、一面アレチウリに覆われた川岸の西側が、明るく浮かび上がった。朝晩肌寒く感じるほど気温が下がったこの所の季節は、川の流れも冷たく感じた。高崎川に架かる橋を渡り、六所神社に続く、林の中の細い坂道を上って行くと、けたたましく鳴くコジュケイの声が響き渡った。カメラを構えて、鳴き声の方角を見渡したが、その姿を探すことは出来なかった。六所神社の入口に作られた花壇は、暖かな陽射しを受けて、鶏頭、サルビア、マリーゴールド、百日草など、色とりどりの花々で季節を彩っていた。

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真っ赤に色づいたピラカンサ

遠くから眺めると、薄桃色に霞んで見えて、まだまだコスモス『秋桜』の花が、満開のように見えているのだが、だんだん近づくに従って、咲いている花が、少なくなっていた。花がすべてなくなる頃には、冷たい風に乗って冬がやって来るのだろう。花の季節は、枝いっぱいに可愛い白い花を咲かせ、果実の実る季節には、赤や黄色の枝が見えない程の実を付け、見事な姿を見せているピラカンサは、耐暑性、耐寒性共に強く、そして、花も実も無い季節には常緑の葉が綺麗で、庭木として人気がある。但し、良い所ばかりではなく、残念ながら枝にトゲがある事だった。赤く美しい実は、良く目立ち、鳥たちにとっても好物だった。ピラカンサが、枝にびっしりと付けていた赤い実を、ムクドリの群れがやって来て、いっぺんに食べられてしまったと言う話を聞いたことがあった。見たことがない花が、ある家の庭先で咲いていたので、写真を撮って来て、調べてみると、メキシコ原産の、ムラサキカッコウアザミと言う花だった。花の色は、ムラサキの他に、ブルー、白、ピンクなどがあると言う。

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