気温が高くなると、水辺が恋しくなる。町の近くにある公園の中に池があって、噴水が出ている。水を勢いよく吹き上げ、開いたり、閉じたりしながら、幻想的な幾何学模様を描いている。まるで生き物のように動きながら、散って行くその姿を見ていると、いつまでも飽きなかった。池の周りで、昔懐かしい、お菓子の『金平糖』の様な形をした『カルミア』の蕾を見つけた。所々、花が開いたものがあったが、あの竹串の先に付いた金平糖を思い出させる、砂糖の塊そっくりの蕾だった。池の周りの、手入れの良き届いた芝生に寝転んで、空を見上げ、ゆっくりと流れて行く雲の行方を、目で追いながら、『これから歩む先の人生も、ゆったりとした時間の中で過ごしたい』と、心の中で願ったりしていた。
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